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【参考/現代デスメタルバンドの立ち上げについて】

中高生大学生でガチバンド活動をされたいという方向けの内容になるかと思いますが、「音源制作~レーベル立ち上げ~リリース」までのキックオフ的な部分、それから後半は野望のある若手バンドさんへの参考助力になればと思い、我々1994年結成からの数十年ぶり、2019年にバンド再結成し活動再開した、ここ一年で学び経験してきた内容を元に以下へ件名内容を投稿させて頂きます。

(※1994年に結成した時はまだ学生で、当時はあれあれよとレコード会社所属になったので、音源リリース流通等のプロセスついては何も分からず、すべてレーベルさんが準備して下さった中でのリリースでしたのでホントに何もわかりませんでした)

(1)リリース音源の制作についてはDTMを使用(宅録)、その際ドラムはMIDI録音、ギター&ベースはドライ(生音)録音、ボーカルは防音設備の整備されたスタジオで行いました

(2)音質作りのMIXと音量調整のマスタリングはエンジニアさんに依頼

(3)アルバムジャケットはアーティストさんにイメージを伝え修正を加えながら制作

(3)出来上がった音源(Wavファイル)を元にMV制作(Youtubeに挙げるならば必要であればファイル変換)

そして、次に自分たちでレーベルを立ち上げる方法ですがレーベル名とレーベルロゴを決めてISRC(日本レコード協会)に入会、各曲毎に申請し、著作権番号取得(国際標準コード)、更に流通システム開発センターで事業者コード(JANコード)取得、これで基本OKです。

(5)CDプレス工場さんへ、上述で取得した番号の告知も含めへプレス依頼、他にTシャツやステッカー等あれば制作依頼

(6)配給会社さんへフィジカル(CD)やサブスク配信等に対する流通依頼

(6)オフィシャルHP準備やリリースライブ告知等

ざっくり、こういった流れとなります。

なお楽曲制作期間を含まない、完成音源がある状態ならばレーベル立ち上げ、音源プレス、配信契約までのすべては一カ月くらいあれば可能です。

そして音源をリリースし国内活動後、例えばそののちに大手レコード会社であったり、大きな舞台でライブをしたいと理想ある10代の方々もいらっしゃるかと思いますが、先ずは自分で全部やってみると。

そうすることで業界の流れを知れますし学べる事も多々あるかと思われます。

モチベーションも更にあがります。

もちろん素晴らしい曲を作る、ストイックにスキルを磨くことも重要ですが、そういった業界トータルの流れもあらかじめ知っておく、学んでおくことで人生経験としての自信にも繋がるのではとも思います。

その他、海外志向メタルバンドの方への参考ですが、まず、有名海外フェスは大手レーベルに所属していることが前提で出演が振り分けられることが多いです。なので自己レーベルの場合は門残払いか逆に出演料を払う(プロモアクト)といったケースも多いようです。

そういう意味ではセルフプロデュースレーベルの場合、海外有名メタルフェスへの出演はなかなか難しくなります。もちろん個人レベルで出演交渉可能なフェスもありますので調べてみるといいと思います。

海外ブッキングエージェントについても大小さまざまあり、取り扱いが大手レコード会社所属バンド前提だったり、逆にバンド個人でも交渉可能なフェスなど色々あります。

路上でコツコツ10年やり続けることもリスペクトしていますが、音楽も「知ってもらうプロモ」は重要で、その努力も「音楽センス込み」だと思っています。その部分については各バンドの姿勢次第かと思います。

もし、戦略的に行きたい、でもやり方が分からない、ということであればミュージックコンサルタントさんも存在しますので調べて相談してみるのもよいかもしれません。

いずれにせよ海外志向バンドの場合は英語が必要なので、今からでもガッツリやっておいたほうがよいと思います。

その他、日本のメタルバンドが「海外大手レーベルからのリリース」となると、コネでもなければ、その会社に100回アタックするくらいPRし続けることかもしれません。その会社に飛行機で飛んで実際に訪問し、直談判し相思相愛になれるまで。

広く活動を望むバンドプレイヤーならばは「そこまでの努力を含めての音楽愛」だと思いますし、センス、スキル、楽曲、進め方、成長、すべてに費やせるのか、もしくは趣味としてか。

もしも、めでたく海外大手リリースとなれば祝ですが、ご存じ通りデスメタル界の市場規模やレーベル運営上のことを考慮すると、いわゆる印税をいただくまでに辿り着くのは「かなりのハードル」です。「理想が叶ったからいいや」であれば別ですが、場合によっては国内外ツアーをしながら、自転車操業だったり、ひたすら借金を重ねる泥沼なんてことも。

そういう意味では「普段の生活とバンド活動ができる環境作りをしておくこと」はとても重要だと思います。そうすることで皆さんが愛してやまない音楽を末永く創作しつづけられるのではと。

以上ですが、何かのヒントになれば幸いです。

PS:ちなみに我々はコツコツ型です。もういい歳ですし

~2021.3.15記~

名古屋ライブ動画ダイジェスト

名古屋ライブの模様

1997年5月28日発行カバラ#14でのバンドインタビュー記事

2020年4月28日(火)19:00-21:00、FMからつ開局10周年特番ゲスト出演(2020.4.1更新分)

FMからつリンク→ https://www.jcbasimul.com/radio/878/

  • SUBCONSCIOUS TERROR are going to be on the 10th anniversary of FM Radio Station KARATSU 86.8MHz
  • 19:00〜21:00、April.28.2020 、 FM Radio Station 86.8MHz in Japan
  • FM RadioStation Direct Links→https://www.jcbasimul.com/radio/878/
  • Music Heavy Rotation/All members Interview / About New Album「Reprogramming」 / Announce Next Gig Schedule

2020年3月20日店頭リリースニューアルバム「リプログラミング」の制作過程(2020.3.24更新分)

・2019年9月,オリジナルメンバーとの会話の中で
SUBCONSCIOUS TERROR復活計画
(Vo&G/Hammer,Ba/Nishikawa,Dr/Death-O,
Lead-G/不在),ドラマー以外、20年以上振りに
楽器に触ることとなる
・2019年10月、ニューアルバムに向け新曲制作開始
・2019年12月~2020年1月、レコーディング
(Ba/Nishikawaはサッカー負傷による後遺症
でRec直前に参加断念)
・2020年2月、ミックスマスタリング&CD
プレス等開始
・2020年3月15日大阪心斎橋HokageにてHyper 
Blast Fest Vol1で復活Live、並びに当日レコ発
を行う(尚DrのDeath-OはRec参加希望ながら
liveは不参加の形態にてレコ発時にはサポート
ドラマーとしてKeisukeを迎える。不在だったリード
ギタリストについてはHOJOが3月15日正式加入。
更には今後のライブサポートベーシストとして
Shovotaを迎える
・レコーディングゲストとして Sharpen Your Senses,
Hone Your Values&Remove Your False SkinにAkira、
Your Side Of The UnknownにTadamitsuの両氏が
Gパート参加,BaパートにYosuke氏参加
・Rec機材についてはYuichi Sato氏のサポートを受ける、
・ミックス&マスタリングはKenta Morimoto氏を迎える
・アルバムタイトルについて
→全てを再構築すること、バンドとしての遺伝子操作、
再録曲についての再構成、これらを含めアルバムタイトル
を「再プログラム化・初期化」=「Reprogramming」とした。
・歌詞内容からアートワークアーティスト(heriansyah氏)
へコンセプトを伝え、本アルバムのアートワーク完成
・歌詞について詞の制作過程の日本語版を下記へ
(英語にした後に歌詞として実際に使用したもの、未使用のものを含む)