★海外メディア/ロングインタビュー(ロシア/文化批評家の目から見たヘビーメタル)
Long interview (russian/english) Link→ Хэви-метал глазами культуролога
-ーー以下インタビュー日本語版ーーー
1.新しい3作目のフルアルバム「Chaotic Diffusion」(2023)についてお話ししましょう。このアルバムのレコーディングプロセスはどのようなものでしたか?また、最初の2作「Invisible」(1996)や「Reprogramming」(2020)と比べて、どのように異なると思いますか?
(Hammer)
Elenaさん、まずはお久しぶりです。サブコンシャステラーのコンポーザーでボーカルギター担当のToshihide Hamasaki (Hammer)です。今回は再インタビューのお問い合わせを頂きまして誠にありがとうございます。我々SUBCONSCIOUS TERRORの最新作アルバム「Chaotic Diffusion」(2023年)はこれまでのリリース音源の中でもベストアルバムだと個人的に感じています。作詞作曲はこれまで通り当方が作りましたが過去アルバムとの大きな違いとしては「楽器スキルアップ」の意思を持った内容となっています。我々は1990年代にスタートしましたので今で言うところのクラシックデスメタルバンドではありますがまだまだ楽器が巧くなりたいという強い気持ちで望んだアルバムとなっています。ですので前作アルバム「Reprogramming」(2020年)リリース以降に日々楽器トレーニングをしてきた内容を出すことが出来たアルバムとも言えますね。我々が追求する「ブルタールさ」と「テクニカルさ」と「スピード感」を上手く表現できたのではと思います。スピード感あるデスメタルが好きな人には琴線に触れる楽曲群となっていますので是非皆さん聴いてみて下さい。ミックスマスタリングについてはSuffocation、Deeds of Flesh、Machine Head、Immolation等のミックス担当をした世界的エンジニア、Zack Ohren氏が担当くださいました。とても光栄な事ですしこれまでの全てのアルバムの中でも最高のサウンドに仕上がり非常に満足しています。我々はこの音源について自信がありましたのでアジア最大エクストリームメタルレーベルであるBrutal Mindに音源を送りました。非常に気に入って下さりリリース契約となりました。Brutal Mindレーベルは同じアジア圏(Indonesia)でもありますし、レーベルのボスであるDeni Lisain氏にはとても良くしてくださっています
2. このアルバムのカバーアートの作者は誰ですか?また、それは何を象徴しているのでしょうか?
(Hammer)
アートワークはポルトガルの奇才デザイナー、Pedro Sena氏です。マジックザギャザリング(トレーディングカード)を始めKreator、Amon Amarth、Decapitated等のアートワークや大規模メタルフェスのフライヤーのデザインを手掛ける著名デザイナーです。彼にはアルバムタイトルと歌詞の内容を伝え、ある程度のラフスケッチしたものも渡して描いて頂きました。象徴としてはオープニング曲Cyberneticsの内容にもある通り、いずれCybernetics(人工頭脳生物)は概念をも把握する時代が来ると考えており、つまりいずれ時が来た時には動物遺伝子も100%解析されコピー人間すら造られるのではという発想からこのアートワークが完成しました。素晴らしいアートワークを描いてくれた彼に感謝しています
3.このアルバムは「Reprogramming」とは異なり、よりテクニカルだと感じました。その理由は何でしょうか?
(Hammer)
先ほども少し触れましたが一言でいうならば「もっと楽器が巧くなりたい」という一心です。その背景にはコンポーザーとして曲作りのアイデアが拡がってくるにつれ、それらを楽器で表現するとなった際にどうしても楽器スキルの向上が必要となりました。結果として音楽の表現幅を拡げることができましたし、何より上達を感じながらトレーニングをすることが楽しくて仕方がないですね。
4. バンドのメンバーが変わったようですが、Subconscious Terrorを去ったメンバーに何があったのでしょうか?
(Hammer)
1998年の活動休止から四半世紀を経た2019年の再活動です。2ndアルバム「Reprogramming」は1990年代当時のメンバーとサポートメンバーでレコーディングをしてのリリースですが既に引退しているメンバーもいましたので再活動初期はサポートメンバーを迎えての活動となりました。もうみんな歳を取ってきていますし家族が出来たり引退していたりでツアーに出るというのは環境的にも難しい状況でした。ツアーメンバーを入れた形でライブを行いながらメンバーを固めて行っています
5. 自身の3つのアルバムの中で、どれが最も成功した作品だと思いますか?その理由は?
(Hammer)
成功という意味を(1)商業的(2)知名度の2つに分けて話すならば、(1)はアルバム「Reprogramming」ですね。セルフレコーディングかつ知り合いによるミックスマスタリング。その上でセルフリリースですから経費が殆ど掛かっていません。(2)の知名度についてはアルバム「Chaotic Diffusion」ですね。海外レーベルからのリリースということで我々の楽曲を初めて聴いて下さった方も多いですし、このアルバムを起点にCryptopsyやDefeated Sanity、Skeletal Remainsとの共演にも繋がってきていると思います
6. 今年ライブDVD「Live DVD ‘Chaotic Diffusion’ Tour Tokyo Show 2023」をリリースしました。この作品について教えてください。どこで収録されたのですか?また、この特定のセットを選んだ理由は?
(Hammer)
CryptopsyジャパンツアーOA出演時に収録しました。会場は東京のDaikanyama Space Oddです。セットリストは1st「Invisible」、2nd「Reprogramming」、3rd「Chaotic Diffusion」の各アルバムから数曲ずつセレクトして演奏しました。昔からのファン、そして初めて我々を観る全ての方々に楽しんで頂けるのではと思い。メインストリームにいるCryptopsyの様なデスメタルバンドとの共演は非常に良い経験となりましたしリスペクトバンドの1つです
7. スタジオでのレコーディングとライブ演奏、どちらがより楽しいと感じますか?どちらにより喜びを感じますか?
(Hammer)
その時々で心変わりすることもあるのですが先ずは創作が楽しいです。とは言え創作品を皆の前で実際に生演奏するところまでが楽曲に息を吹き込むプロセスであると思っているのでライブ演奏を行うことで曲の完結を迎えると考えています。逆を言うとライブ演奏が出来ない様な曲は創らないですね。ライブ上ではビジュアル的にも注意を払い楽曲に対する視覚補完も込みで皆さんの琴線に触れるようなパフォーマンスを心がけています
8. ライブで演奏するのが特に好きな曲はありますか?
(Hammer)
最新アルバム「Chaotic Diffusion」のオープニング曲「Cybernetics」ですね。テンポがかなり速いのもありますがブルータルとテクニカルがバランスよく溶け込んだ曲です。もしも貴方がギタープレイヤーならばこの曲のカバーをしてみると分かりますが歌いながら多弦スウィーププレイが続いて行くという、まるでプレイヤーを苦しめるようなマゾ的要素(肉体と精神の分離)を持っていますのでスキルアップトレーニングには持ってこいだと思います(笑)。それからもう一曲挙げるならば2ndアルバム「Reprogramming」のオープニング曲「Sharpen Your Senses,Hone Your Values」ですね。このギターリフは脳内で瞬間的に思い付いたアイデアで一気に出来た曲なので今思えばどうやって創ったんだろうと不思議な感覚を持った曲です。非常にお気に入りです
9.音楽活動を始めた当初、なぜデスメタルというスタイルを選んだのですか?その魅力は何で、今でも惹かれ続けている理由は?
(Hammer)
ご存じの通り1990年初期はスラッシュメタルとデスメタルのクロスオーバー時代。当時の我々はメタリカやスレイヤー、メガデスの初期時代をリアルタイムで聴いて育っています。高校生の頃は毎日のようにMaster of PuppetsやBatteryを弾いていましたからね。そこから更にエクストリームな音楽を創って行きたいと思い、ならば自身が琴線に触れるものを目指そうと徐々に変化していきました。魅力は何よりも先ず第一に疾走感ですね。我々から速い2ビートやブラストが無くなることは無いです。第二には曲の明快さです。普段から口ずさめる様な、音階が琴線に触れるような、それでいてまた聴きたくなるような作曲です。我々はダークネスでは無いですね。聴けば聴くほど心が沈んでいくような楽曲では無く、どちらかというと皆の活力の源となり元気になるようなイメージが心の奥底にあります
10.今後の創作活動の予定はありますか?毎年新しいアルバムをリリースするつもりですか?新アルバムのアイデアはすでにありますか?
(Hammer)
今後の創作予定についてですが実はちょうど次作のレコーディングが終わった所で現在ミックスマスタリングの真っ最中です。内容としては所謂オールドスクールデスメタル調かもしれません。先ほど「Chaotic Diffusion」で楽器のスキルアップを目指したと話したばかりですが、そのスキルアップできたであろう今の状態で90年代の青年期を思い出しながらもう一度当時の気持ちで創作をしたらどうなるんだろうと思いを馳せた曲群となっています。リリースがとても楽しみですしこのインタビューを観て下さった皆様の前で早く新曲をライブ演奏したいですね。そして次のライブ予定ですがデスメタルレジェンド、Sinisterとの中国ツアーです。彼らとの共演を非常に楽しみにしています(2025年2月5日上海@Mao Livehouse、2月6日天津@20年音楽現場)
最後まで読んで下さりありがとうございます、そしてElenaさん貴重な機会を頂き重ねて感謝します、そして将来貴方の国にライブ演奏をしに行けることを願っています!
Subconscious Terror -Toshihide Hamasaki(Hammer)
★海外メディア/ロングインタビュー(中国/VOLCANO MAGAZINE)
中国のメタルマガジン(火山雑誌)によるSUBCONSCIOUS TERRORのロングインタビュー
サブコンシャステラーの歴史からロゴ変遷、作曲手法や歌詞、メンバーについて、これまでのアルバムについて、今後の予定etc内容盛り沢山のロングインタビューです、チェックしてみて下さい
リンクはこちら↓
死亡,重生,统治 – 日本Death Metal乐队Subconscious Terror专访 (volcanomagazine.wixsite.com)
★海外メディア紹介(チリ/BLEAK FLESH)
Bleak Flesh – “Subconscious Terror”, Thursday, music… | Facebook
★海外メディア紹介(インドネシア/ADISTRIB MUSIC)
https://www.adistribmusic.com/
Subconscious Terrorのバイオ、リリース、ライブ情報等が紹介掲載
★国内メディア紹介(テクニカル・デスメタル・ガイドブック掲載)
2024年5月上旬出版の『テクニカル・デスメタル・ガイドブック 演奏の肉体的限界に挑む超人達』
本書籍に我々Subconscious Terror最新アルバム「Chaotic Diffusion」もバンド歴史とともに掲載されています、書店等でぜひチェックしてみて下さい。
for more info
【速報】突然ですが『テクニカル・デスメタル・ガイドブック』を出版します! | パブリブ Publib LLC (publibjp.com)
目次リンクP202
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468735
オーダー
楽天ブックス: テクニカル・デスメタル・ガイドブック – 演奏の肉体的限界に挑む超人達 – 脇田涼平 – 9784908468735 : 本 (rakuten.co.jp)
★国内メディア紹介(CDジャーナル)
https://artist.cdjournal.com/a/subconscious-terror/103063
★海外メディア紹介(abismo blogzine from Peru)
★from Brutal Mind Statements
https://www.instagram.com/p/Cz2qKwHJaF1/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
★海外インタビュー/Peru/Metallerium
下記リンクはmetalleriumメディアのデスメタル特集での超ロングインタビュー。バンド歴史、新作コンセプト、歌詞、レーベル契約、将来の事など多岐にわたる内容となっています
✝️English
https://www.metallerium.com/subconscious-terror-interview-toshihide-hammer-hamasaki
✝️日本語(※Google自動翻訳)
https://www.metallerium.com/entrevista-a-subconscious-terror-toshihide-hammer-hamasaki
✝️Spanish
https://www.metallerium.com/entrevista-a-subconscious-terror-toshihide-hammer-hamasaki
★海外紹介/Mexico/Brutality Bands666
https://www.instagram.com/p/Cw_vhsFNC1l/?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D
★海外紹介/Extreme Metal History(雑誌/the extreme metal archives)
https://www.instagram.com/p/CwvJAfyrpf3/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==
★海外紹介/Technical Death Metal HP
https://technicaldeathmetal.org/subconscious-terror-chaotic-diffusion-2023/
★アートワークについて『Chaotic Diffusion』 by Pedro Sena/Portuguese visual artist
Pedro Sena’s HP↓
Our album『Chaotic Diffusion』 design↓
https://www.lordigan.com/other?pgid=k7rjw8vp-95b24df2-ed24-4b57-a5d8-d12aa7baba28
★海外紹介/Italy/Vegrind Bookings/『New Sensations 2023』(#18 16/08)
https://www.instagram.com/p/CwA7ev-tE53/?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ%3D%3D
★国内レビュー/Japan/BURRN!誌/2023年9月号
国内のヘヴィメタル雑誌『BURRN!』2023年9月号でのレビュー↓
★海外レビュー/Mexico/metallerium.com/ニューアルバム『Chaotic Diffusion』
8.2点/10点満点レビュー(メキシコ)↓
https://www.metallerium.com/subconscious-terror-chaotic-diffusion-2023
★国内レビュー/Japan/悶絶METAL/ニューアルバム『Chaotic Diffusion』
http://mmpk584.blog.fc2.com/blog-entry-7597.html
★海外レビュー/Spain/ Metal World United/ニューアルバム『Chaotic Diffusion』
★海外レビュー/Germany/Evert’s Band Promotion/ニューアルバム『Chaotic Diffusion』(Rating8.4/10)
★海外ロングインタビュー/Indonesia/musikeras.com/ニューアルバム『Chaotic Diffusion』
https://www.instagram.com/p/Cuyz6YwJO5p/?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==
★海外レビュー/Hongkong/Unite Asia/ニューアルバム『Chaotic Diffusion』
★海外ロングインタビュー/Indonesia/Rock Star Magazine
★海外ロングインタビュー/Russia/Kalistka/russia
https://kalistka.blogspot.com/2022/06/subconscious-terror-invisible-1996.html
★海外インタビュー/China/Brutal Reign Productuons
【独家专访】二十一年之后重新返回死亡金属舞台 — 日本大阪死亡金属乐队SUBCONSCIOUS TERROR(潜意识下的恐惧) (qq.com)
★FM Radio出演/2021年5月4日(火/祝)22:20-22:40
◆1994年結成,TECH BRUTAL DEATH METAL FROM JAPAN,
SUBCONSCIOUS TERROR(サブコンシャステラー)が1st album「Invisible」リリースから24年振りとなる2020年,復活2ndアルバム「Reprogramming」リリース
FM DRAMA CITY 77.6Mhz
RADIO wonderstorage | 北海道・札幌から全国へのコミュティーラジオ!FMラジオ 77.6MHz (776.fm)
Simul Radio
FM Dramacity Live Streaming (776.fm)
↓番組名(22:00-23:00の1時間枠)
WEEKLY MAVERICK HOUR
HEAVY METAL ROMANCE
携帯電話やPCからも聴けます
★FM Radio出演、2020年4月28日(火)19:00〜21:00
4/28(火)19:00〜21:00、エクストリームメタル専門ラジオ番組SAGADETHにサブコンシャステラーが登場!当日は開局10周年記念特番スペシャル2時間帯。メンバー各人の秘話やバンド動向情報等も。チェック!
FMからつリンク→ https://www.jcbasimul.com/radio/878/
★1997年5月28日発行カバラ#14でのバンドインタビュー記事