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バンド活動「疲弊して行く人」と「疲弊し行かない人」

当バンドは1994年結成し1998年休止、そこから2019年秋に再始動し現在(2025年)活動中です

早いもので再起動(2019年秋)したところからでも5年以上が経過していますね

その5年の期間にアルバム2枚、再発アルバム1枚、DVD1枚、間もなく発売されるEP1枚の計5枚をリリース

国内外含むライブ活動も同時にやりながらのリリースですのでマイペース型バンドにしてはアクティブな5年

この5年という期間だけでも周りを見渡すと様々なバンドがフェードアウトしたり、解散したり、休止したり、活動縮小したりを見てきました、目まぐるしい程に。

この「バンド生命の移り変わりが早い」原因について

私的ですが大類分析すると「疲弊する人」と「疲弊しない人」でその分岐点があると思います

例えばよくあるのが「メンバーが見つからない」という常套句ですがこれは他責。探すならば先ずは自ら100人位は声を掛けに行ったのかどうかです

以前にも書いたことがありますが「地球上」で探せば誰か居るはずです。よっぽど特殊な奏法や人間業とは思えない様な超人テクが必要でもない限り

さもなくば極端な言い方にはなりますが「100万円出すのでサポートお願いします」と地球上で募集すればきっと見つかるでしょう

何度も繰り返し書いてきていますがバンド活動は富裕層の遊びレベルを想定した上で(やればやるほどもしくは活動幅を拡げれば拡げるほどに資金枯渇していくのが前提で)バンドを組まないと幾らやっても最後は承認欲求や思い描いた青写真とのギャップetcとの闘いでメンタルが弱い人だと思考や活動方向が歪んで卑屈になり活動が更に難しくなると思います

承認欲求と言う言葉が出たので付随しますが「売れたい」というワードを発する人がいますよね。であればボカロや邦楽ポップなどをやることをお勧めします。1人でDTMで自宅で作れば制作経費や人件費は殆ど掛かりませんし、イマドキならばわざわざメジャーレーベルを探さなくとも自分でYoutube等で挙げられるのでそこで聴いて下さる方々にジャッジメント頂ければ自身の才能や運の有無が分かると思います

飄々(ひょうひょう)と綴っていますが「そういうものだ」と俯瞰しているからかもしれません

「ビジネス的に釣り合わない(ギャラや経費)から(ツアー等)やらない」という様な事を言えるのは超有名バンドだけで我々の様な小規模&非有名系バンドとは別世界であり別次元のお話です

ちなみに当方の普段の生活。会社経営してるとはいえライブ活動日以外は休み無しで働いています。基本的にはライブ当日とその移動日が唯一の休暇。これもバンド活動を続けたい情熱からです

ですので「メンバーが見つからない」とか「方向性が合わない」とかは本気でバンド活動したいのかな?という疑問もあるかもしれません

「将来はロックスターになる!」みたいな、そういった少年の様な気持ちのままでやるのももちろん良いのかもしれませんが、いい大人ならばもっと俯瞰して現実を見据え「プレイできる舞台があること」だったり「海外ツアーできる舞台があること」だったりを汲みし諸々を飲み込んだ上で自身の活動幅やプレイ幅、スキルの幅etcを拡げて行った方が自身の音楽活動や経験値に悔いを残さない、つまり「やりたいことをやれる音楽人生」だと感じています

ただ、そのステップをクリアした経験の先にも更に資金力や機動力等が必要な事が段々と分かってきます。なのでそのステップにすら辿り着かない手前の時点で「疲弊する人」は折角の音楽センスが生かせなかったという事になるかもしれません

これらを1つづつクリアして行ったとしても、それでもその先にはまた次から次へと新しいハードルが出てきます。そこでまた疲弊し脱落して行くバンドもありますので長く継続しながら幅広く活動できるバンドの数は完全に「ピラミッド型」。まさに篩(ふるい)に掛けられているような

結果としてそれすらをも超えて行ったバンドは「一過性」では無く(数年でフェードアウトの様な)、長年に渡り幅広く活動を続けているバンドなんだと思います

「バンドで疲弊しない人」になる為に必要なことは「異次元な情熱」は前提ですが「活動バランス感覚能力の高さ」「機動力と資金力」「他責にしないこと」ではないかなと感じています

カバー曲の難しさ

Youtube上では「カバーしてみた」動画が沢山上がっていますね

原曲者にとって「曲をカバーされる」というのはきっと嬉しいことだと推測します

当バンドの2025年新作「Devoid of seraphim」内で初めてカバーを収録しました

カバー曲はDeicideの『They are the children of the underworld』とCARCASSの『Tools of the trade』です

手前味噌になりますが2025年5月21日国内リリースですので気になった方は是非入手下さい

表題に戻りますが「カバーするって難しい」です

単なるコピーでは無いといいますか

特に古い曲だと当時のニュアンスまで含めてどのようにカバー演奏するか

Youtube上で何十年も昔の曲をカバーされているのを観て当時のニュアンスまで出せている人は凄いと思います。今風のクリック&無機質なカバーでは無く表現力のあるプレイヤー

今回のカバー曲についてもギターに関して言えば当時のカーカスやディーサイドの暴れん坊の様な荒々しいニュアンスだったりホフマン兄弟(DEICIDE)、マイケルアモット(CARCASS)の、あの当時のタッチやニュアンスを出したいです

幸運にも当時リアルタイムで彼らを聴いていたのでその衝撃的な記憶をできるだけ忠実にカバーしたつもりでいます

90年代はクリック&DTM未普及時代でしたし特にギターに関しては良い意味で原曲の「走りやモタリ」が往年のファンには堪らないところだと思います

コアなファンにとってはその当時のタイム感(良い意味での走りやモタリ)が胸に何十年も刻まれていてそこが正に琴線に触れる気持ち良いポイントだったりします

出来るだけ忠実に表現したいと思ってレコーディングしました

今後Brutal Mind(レーベル)の Youtubeチャンネルや他のストリーミングサービス等でも公開されると思いますので是非聴いてみて下さい

カバーをリリースするに当たっては著作権料が必要です↓

個人情報もあるので伏せている箇所もありますが、日本音楽著作権協会を通じて著作権者であるDEICIDEとCARCASSのメンバーへカバー認可を得ています

いつか作曲者本人に聴いて下さるような事があれば嬉しいですね

我々もそうですが、彼らのコアファンは当時のニュアンスまで感じ取っているリスナーも多く、やはり耳が敏感(判断も厳しめかも)なのでカバー曲を収録するのは緊張感もあります

ギターに関して言えば今ではネット上にギター譜面がいくらでも出てきますが「そうではないな」(そうは感じなかったな)と言う部分もあり、自己流”耳コピー”を含めて90年代に聴いていた当時のニュアンスも大切にしながらレコーディングしましたので是非聴いてみて下さい

「太い音」とは
太い音ってどうやって鳴らすのか工学的に知りたいです

デスメタルだと近年の筋肉系プレイヤー出現やその激しい音楽性イメージからガシガシと強く弾く様なイメージがあります

当方も学生時代からこう言った「先入観」だけで何も疑問を持たず動物的にギターを弾いてきました。でもそれって実は長年に渡って「逆のことをやってきているのかもしれない」という疑問が湧いています

工学的な説明が出来る人が居らっしゃれば研究論文など見てみたいです

あと「ピックアップの高さ」(弦振動を拾う幅)や「弦の太さ」って実際の音の太さとどのような相関があるのかもイマイチ分からないですし説明が付かないです。こちらもやはりイメージ先行です

単に「みんながそうやってるから」という先入観だけでは無く工学的な説明が欲しいのと果たして本当にそれが正しい方向性なのかという疑問も続いています

現時点でのセッティングをどうしているかというと先ずはピックアップと弦の近づき具合は「いわゆるノーマル設定」(楽器屋さんでの定期メンテナンス依頼)

でもそもそも「ノーマルの概念」も分からないですよね。「見た感じが普通(な隙間)」だからなのか…

以前Youtubeで速弾き系プレイヤーを参考にノーマル弦高では無く「弦高を下げてみた」ことがありましたが暫くすると「弦がビビる」(フレットに当たって音が共鳴)ってしまい「これはライブでは使えない判断」ですぐにやめました

あと、さらに分からないのがピックキングの強さです

デスメタル系だから「ガシガシやった方が強いニュアンスが出る!」とか「ピッキングで歪ませるんだ!」という言説をSNSで拝見するのですが果たして本当にそうなのかなという疑問です。イメージでは確かにそんな感じもしますが工学的にどうなんでしょうね

興味深い動画を紹介します。動画ポイントは疑問開始の4:20頃対する回答箇所の6:20頃、その核心部分に迫るかもしれない部分の6:40頃です

こういう会話は非常に興味深いですし、こういう議論をして下さるのはありがたいです

諸々を踏まえての現況は以下です

【前提】
①ギターの弦高セッティングは楽器屋さん定期メンテ依頼の「ノーマル」状態
②ピックアップはリアフロント共にダンカンのBlackWinter(パッシブ)

その上で太い音(+輪郭クリア)を出すために現在している事は以下です(将来はまた変えるかもです)

①先ずは音作りが第一

→出来るだけ歪ませず、加えて全体楽器との周波数?が被らない様な音作りです
→この音を単体でギターだけ鳴らすと歪みが足りなくてツマミを沢山上げたくなる感じです。つまりジジジジ系(ディストーション低音ガッツリ系)では無く、あまり歪ませずにパカパカ&カリカリした感じです(Low極端下げ、Mid極端上げ、High&Treble上げ)
→ギタリストであれば歪みが全然物足らないと思うような音かもしれませんがライブ経験上、合奏したときに最も輪郭がクリアに出る(埋もれない)と行き着いたので
→何をやってるか分からない程の低音歪みの場合、特にライブ上では曲が単調に聴こえてしまいそうなのと、ましてや(輪郭が非クリアだと)ギターリフも生かせないと考え「パカパカ&カリカリ」した音に行き着きました。「何をやっているのかが分かり易い」を好んでいます

②ピッキングに関しては以前は強すぎたのを「一定化」に努めるです

→「アタックが強すぎると”芯”が無くなり音像が分かりにくくなる」という上記動画の言説に基づいて現在進行形で改良すべく練習中です

そうそう、このリンク動画を見て思い当たるフシがありました

当バンドの2nd「Reprogramming」アルバムレコーディング中、曲名「Monstrous Mediocrity」(再録版)のギター録音時の出来事なのですが、ピックのアタック音をピックアップが拾い過ぎて「キキキキの様な弦が擦れる様な音が録音されていて聴き直した時にその箇所に違和感がありました。結果、やはり気になり過ぎて録り直しました。その録り直し時に「軽いピッキング」にしてみると音像がクリアで芯があって綺麗に聴こえるようになりました(そう感じました)

これは実は大きなコツだったのかもしれません。正に「先入観を覆す真反対」な回答です

あの時はそこまで深く気づいていませんでしたが音作り以外でも実はピッキングアタックは軽ければ軽い方が良いのかもしれません(まだ結論には至っていませんが)

「軽い」の概念がまた何とも曖昧で抽象的ではあるのですが恐らく「ピックの重さバランスを出来るだけ崩さない様に弾く」のではと私的推測しています

ちなみに「弱い(軽い)アタック」って難しいです

指に感じるピックの重さ(五感)をかなり研ぎ澄ます必要があると感じています

舐めるように弾くというかピックが弦を通り過ぎた後の隙間についてピックバランス(重さ)を崩さずに減らすというか。更には最初の1音目に入るアタックタイミングにも相当気を使うようになります

不幸中の幸いか「学生時代からピッキングは強い方が良い」という先入観でやってきましたので「大は小を兼ねる」といいますか工夫しながら練習しています

どちらにしてもやはり工学的な説明が欲しいです

なんとなく思うのが「アタックが強い」=「弦が揺れる幅が大きい」のでつまりその分、音階も狂いやすく、ピックアップはマイクですから強く当てれば擦れる音も拾うでしょう(さきほどの「キキキキ」というピックと弦が擦れる音)

更にはアタックが強いと、例えば「ドレミファ」の「ド」音を弾いたとしてアタックが強すぎることで弦の揺れ幅が大きい分「ド♭」や「ド#」になってるかもしれませんよね

その為に世の中では音の粒を抑えるコンプレッサーというエフェクターが存在するわけですが、むしろ音の粒を揃えて弾きこなせる技術がアップして行けば要らないかもしれませんよね。むしろコンプを使わなければニュアンス(感情)も出やすくなると思います

考えれば考えるほど深いですし難しいですね、ピッキング論

研究論文等(概念では無く工学的見地での)があれば深く読んでみたいです

AIに質問してみた「イヤモニは片耳or両耳?」

以前から書いてきた、クリック音を聴きながらライブをすることで「環境依存と他責を無くす為の自衛」の件ですが、他の人達がどのようにやっているのか分からないのでChat Gptに質問してみました

結果的には現時点で正解であろう道を歩んでいる様相でした(願望含む)

まず前提として、我々のクリックは世の中の多数バンドがそうであろうカウベル音で作っています。そしてカウント系の掛け声は男性verと女性verを曲展開の中で使い分けています

今回はそれ以外にずっと気になっていた「クリック音とガイドトラック(元音源)の音量バランス比」についてChat Gptに質問してみました

(意味不明だとアレなので分かり易く説明するとクリック音のバックに元音源をうっすらと掛けた音源(ガイドトラック)ファイルを作るんです。なぜならば、そうしておかないとクリックだけだった場合、万が一間違えると永遠に間違えたまま演奏してしまうことにもなりかねないからです、それも自衛の為ですね

この質問に対するAIの回答はクリック音:元音源=7:3から8:2の音量バランスでした

他にも疑問が湧き続けていたのが「イヤホンは片耳だけにするのか」どうかです

つまり片耳だけイヤホンをして、もう片方の耳は実音(外音)を聞きながらの方が良いのかどうか。ただ、それだと耳が混在してクリック音が聴こえ難くなりズレやすくなるリスクもありますよね。となるとやはり両耳イヤホンの方がリズムキープしやすいとも思えます

この質問に対するAIの回答は「ドラマーはほぼ全員両耳傾向」、「他パートは片耳or両耳の人が半々な傾向」でした

ただChat Gptの言う「他パートは(片耳/両耳)半々傾向」という回答にはまだモヤモヤ感が残ります

結局、片耳or両耳のどちらが良いのだろうと

これに対するAIの回答は「現場環境(会場大小や会場設備等)で変わるので、解決方法としては会場リハーサル時に両方のパターンでやってみて片耳でも大丈夫なら片耳、難しいなら両耳」がオススメとのことでした

いやはや、このように瞬時シュミレーションできるのは本当に凄い時代(時間効率)になりましたね、一昔前なら全パターンやって経験から導き出す感じでしたが

告知疲労
音楽創作やライブ活動をするのが好きな訳ですがSNS等の告知プロモーションがとにかく苦手です

音楽向けマーケティングは完全な門外漢でこの部分で精神疲労を起こすことが多々あります

勿論バンドマンはライブや新譜リリースをするとなると嬉しい訳ですから皆さんへそれが伝わり更には琴線に触れる方がいらっしゃれば殊更に嬉しいです

ただ我々の様な非有名&小規模なバンドともなるとそういった拡散力の様なものは全くありませんし、気づかれないままという事が往々にしてあります

「悪名は無名に勝る」という諺がありますが「知られなければ存在すら分からない」ですからね

4月に大阪でライブがあります。3バンド出演ですが主催(の方のバンドも出演)は外国人で初来日。我々も含めて失礼ではありますが非有名バンドの来日公演です

これ、、どうみても殆どの人が告知にすら気づかないのではという懸念もあります。日本開催ですし日本人バンドである我々は必死で告知をしていきますが果たして影響力も何もない我々が宣伝して効果があるのかとも。それでも必死でやらせて頂きますが。情けない部分ではあります

今の時代、先ずは売名行為が必須みたいな世界で嫌ですが知名度がない限りこういったプロモーションサポートが難しい面も事実としてあります

出演バンドの当方からするといつも主催者に申し訳ない気持ちでいっぱいになりますし、ただただ興行が成功することを毎日祈りながら出来る限りの告知しています

とはいえこれもバンマス能力値の低さが露呈しているとも言えますし、かといって不得意分野は他の方にお願いしたい方が良いと思っています

「広報が得意な方」を募集したいですね

ライブ機材のパフォーマンス安定化(更新版)

ライブ経験を元に都度機材更新していく感じなのですが、以下は近年の海外ツアーや国内ライブで気づいたライブパフォーマンス手法の最新版です

①環境依存への自衛用として「クリック音源制作」&「イヤモニ機材」の使用
②ライダー(Stage Plan)を充実させ現場での拝借機材を最小限にまで追い込む

そして以下はこの2点の詳細内容です

①に関しては以前にも書いた通り「環境依存を無くす」です。どこでやっても一定以上のパフォーマンスを実現したく「他責にしない自衛」です

②の「現地での拝借機材を最低限にする」ですが、例えばギターパートなら(1)スピーカーキャビネットと(2)コンセント差込口のみを会場にて拝借依頼。もちろんアンプヘッドを含めて他の機材は全て自前持参。唯一、拝借するスピーカーキャビネットですがそれを繋ぐスピーカーケーブルもやはり持参です。万が一、備え付けのスピーカーケーブルがたまたま接触不良していて音が割れるとかも防止&自衛できますよね。更にはキャビネット側インプットジャックの接続不良まで想定懸念するならば接点復活材も持参しておいた方が良いでしょう。あとボーカルについては「マイクスタンドのみ拝借」(マイク持参)です。とにかく現場の方達への負担軽減も含め「ライブの音は出来るだけバンド側の自責に追い込む」ことが重要だと考えています

とにかく環境依存&他責にしたくないのです、出来るだけ何も拝借せずに実行できる様に努めたいです

前提としては「折角足を運んでくださったお客さんへお見せする」のですからパフォーマンス低下要因となるかもしれない事項は予め極限まで取り除いておく事がバンド側の責任であると思ったからです

外音(お客さん側で聞こえてくるスピーカーからの音量バランス)についてはどうしても会場PAさん依存ではありますが少なくともバンド側の要因は最小限に抑えることが出来ると考えています

今後も引き続き「どこでやってもパフォーマンスをMAXに追い込む」を追求していく所存です

※参考/アンプスピーカー専用ケーブル( BELDEN/9497)↓

※参考/イヤホン(Shure/SE215 Special Edition)↓
SE215 Special Edition – 高遮音性イヤホン – Shure 日本

バンドマンの2分化思考

「音楽を聞く人」と「実際に(バンドを)やる人」で思考が違います

我々自身、バンド活動している側なので今回は「バンドをやる人」側の視点で書いてみます

これが非常に興味深く、完全に真っ二つに分かれる傾向にあります

どういうことかと言うと精力的に活動すればするほど「遠ざかるバンドマン」と「更に近づくバンドマンの二分化です

面白いですよね

例えばビッグバンドとの共演や海外ツアーを「おおお!頑張って!」とメッセージくださる方

逆に「嫉妬なのかどうなのか遠ざかる方」に二分化します

後者は「自分(のバンド)に必死過ぎて余裕がない」のだと思いますが、我々は完全に前者なのであくまで(後者については)推測の域を脱しませんが

でもこれは恐らくです敗戦自虐文化の醸成によるものもあるかもしれません、いわゆる「出る杭…」や「同調圧力」的な

「前にならえ」「体育座り」等、幼少時から皆と同じ動きをするという長年の風習です

海外だと自国の人間が出る杭になればなるほど称える(よくやったぞ!)文化な傾向ではありますが

個人的にはKrueltyやDefiled、そして他の果敢にも海外に出て行くバンド群や国内シーンで勢力的に活動されているバンドを観ていていると称賛しかないですし本当に頭が下がる想いです

常に「すごいな、よくやってるな」、「バンマスやバンドメンバーの能力値が高いのだろうな」と感じますしリスペクトしかないです

なぜならば「実際にそこに辿り着くまでの過程を想像理解できる」からです

「苦労」と言う言葉は使いたくないので言い換えるならば「想像を絶する想い」がそれを実現させているのだろうと思います

もっと言葉を選ばずに言うならば「出来るものならやってみろ」という感じでしょうか

海外ツアー、海外フェス、国内ツアー、来日公演サポートetc

これらはそのバンドマンの「強い意志」と「行動力」で成り立っています

ある意味、そんな部分で嫉妬なんてしている時点で「やはりそこまでのバンド」でしょう

やりたければやれば良い(やってみせれば良い)訳ですからね

単純ですが「実行できないのは他責か言い訳」です

実行しているバンドはきっと「音楽バンド活動が好き過ぎる度数」や「音楽活動に対する熱量」が周辺のバンドマンよりも宇宙レベルで高い人達なのだと思います

だからそこを乗り越えてくるんですよね

そういった「やれるものならやってみろ」を実現している(国産の非商業ベクトル音楽=これで食える訳でも無いのを予め分かっていながら精力的な活動を止めない)バンドには頭が下がる思いで我々も少しでも近づくべくやっていきたいです

すべては「音楽活動に対する熱量の差」

正に音楽バカですね。恐らくその先に行き着く最終地点は「音楽は(廻りも何も)気にせずやりたいように自由にやる」だと思います

感謝

「ライブ出演のお声掛けを頂く」というのは感謝とともに「いつもドキッとして焦り」ます

まず第一に「嬉しい限り」なのが前提ですがその瞬間、いつも焦るのが都合確認

1人でも都合が付かなければ出演出来ないわけですからね

ここは毎回ヤキモキする部分でもあります

もちろんフルタイムでデスメタルバンド活動をやるというのは現実的には難しいので「その都度GOできるプレイヤーが行く」しか選択肢は無いのですが

今年だけでも断念しているライブが複数あります

特に期間が短いとツアーサポートメンバーを探すにも時間が足りないです

この辺はバンドをやっている人は常に遭遇することなのかもしれませんが

なのでライブ活動に能動的に動くのが難いと思うタイミングもあります

本来であれば「待ち」ではなく自ら動いて出演していく方が良い筈

こういうことをブログに書くのは本当に後ろめたいですが、折角のお話を棒に振る様なことがあるとその都度心が痛みます

なので能動的にライブ出演の為にアクションすることについてはビビッてしまう部分があります。本当に情けないところではありますが

これまでSubconscious Terrorは決まったライブに穴を開けたことがありません。いや、正確には90年代に一度ありました。大雪で高速道路が閉鎖され機材車ごと高速道路上に閉じ込められ道路上で宿泊せざるを得なかった横浜7thアヴェニューでのライブです、こればかりはどうにもならない状態でした

決まったライブ(告知されたライブ)に関してキャンセルと言うのは不慮の事故や交通機関停止でもない限り出演しないというのはあり得ない信条でやっています

告知された時点で我々は(限りなく)100%出演します

バンドマン同志での活動手法競合はない

アメリカはコロラドのエクストリームメタルレーベル、Dark Descent Recordsのオーナーのマットさん

彼がSNS上で「同じ志を持つものへ手法を教えることを競争脅威とは思わない」、「手法を隠すことは単なるエゴに見えます」と

彼の元へ「これからレーベルを起業したい人」から、運営手法や製造などに関する質問が多いそうで個別回答されているそうです

当ブログも同感だったので取り上げさせて頂きました

ありがたくもバンドマンの閲覧も多いこのブログですが、我々がバンド活動において気づいた手法、コツ、ヒント、経験、現実面(経費等)で実経験してきた内容がメイン。これらが何かのヒントになればと思いながら書いてきています

そこから更に上手く活動できる人が出てくれば又そこから学べますから、むしろありがたいですよね

「音楽は創作物」

各人各様のサウンドがある訳で活動手法のノウハウを知ったところで競合はしないので(あくまで自分達の意思や行動次第です)ノウハウとして秘める(隠す)理由すらないと考えています

経験して学んだことはこれからも書いていきたいと思います
(マットさんとは以前から少しやりとり等繋がりがあります)

逆手にとれるかどうか

SNS含むインターネット全盛時代においては広告に掛ける投資額の大きさで音楽を告知するというのがマストになってきています。近年は更に拍車が掛かっています

昔なら口コミやライブハウス活動からコツコツと幅が拡がるバンドも多かったですが

現代はストリーミングサービスやDTMの普及、更には楽器が出来なくてもアプリやDAWで誰でも作曲が出来て簡単にリリースまで出来ます。音楽マニアがディグる(発掘する)とはいっても日々アップデートされる「新しい音楽リリースの渦」には「気づかれる」ことすら難しくなっています

アングラバンドをやっていると葛藤する部分でもあるかと推測します

例えば、どんなに素晴らしい音楽を創作しても推しだすプロモ費用が無いとか、逆に「パパパッとPCで創った音楽」を5000万円くらい掛けてプロモーションしてサクッと大規模フェスに出演し、その大御所ポジションを築くといったようなことも

我々の様なアングラ系はそもそもの規模が小さいのでそういった世界とはなかなか縁がありませんが、それでもこのジャンルにおいても富裕層や資金力を持ったバンドが前進しやすいです

メンバー全員が富裕層で楽器スキルもありビジュアルも揃えれば活動規模のステージ進歩は早いと思います

受験や企業勤務での出世競争と同じくピラミッド型です

更には資金力の大きさも加わったのが音楽ビジネス

以前にこのブログで書いたことがありますがプロモーションの為にヨーロッパを大御所バンドと一緒に廻るなら「とりあえず自己資金170万円を用意しましょう」という内容がありました

厳しい様ですが現実問題として「4畳半アルバイト生活のバンドマン」でその理想をかなえるのは難しいと思います。つまり「地元ローカルのライブハウスでチケットノルマを追いながら、いつもの友達を呼んで精一杯活動する」という「枠」から出ていく事に困難が伴うと推測されます

このブログでこれまでに何度書いてきたことか分かりませんが「末永く幅広い活動をするバンドをやりたいならば普段の生活の自由を勝ち取ること」が前提で必須。さもなくばやればやるほどに先細ると思います

とはいえ現代は情報量も多くクレバーな人が増えていますので10代の内から上記の内容(環境整備)に気づき(もしくは親が教える)、着々と実行していくバンドマンも増えています

昔ならば後先考えずに音楽活動に突っ走るという感覚がありましたが、今はその辺りも先予想をしながら行動できるので、ある意味で有限な人生時間を効率的に使うことが出来ますよね

あとどのくらいの期間、バンド活動が出来るのかは分かりませんが現代の情報量と上手く融合させながら効率についても考えて行きたいです

つまるところ活動内容策定&時間効率を先に想定する能力値が高ければ高い程、例えばアルバムを出せる枚数も増やせますし(常に中長期スケジュールを立てながら行動できるので)結果として長所は多いと思います

推奨:バンマスをやってみる

バンドマンがバンドマスター(バンドの組織リーダー)を一度はやってみることをお勧めします

なぜかというと全体を見渡す能力が身に付くからです

作詞作曲、コンセプト、ビジュアル、ライブ、ツアー、機材、エージェント交渉、レーベル交渉、流通、レコーディング手配、Mix&Mastering手配、アートワーク、中長期ビジョンの策定、メンバー探し、活動資金、言語能力、SNSの発信手法etc

やはりその前提には先天性というか、産まれ持った俯瞰を含むセンスが必要です

とは言えども、後天的にもある程度は鍛えることは可能だと思います。当バンマスもバンマス能力値は低いですが”必死でもがいて”います

バンドマン生涯に渡って「自分の担当パートを奏でる(だけ)」で音楽人生を終えるのか、バンマスまではやらずとも常に全体視野で音楽活動が出来ているのかを認識をしておく事は音楽人生を更に豊かに出来ると思います

こういったことも普段から考えて行動すると音楽活動をしていく中で楽器スキルの向上や創作のアイデア、果ては自身の音楽人生の将来ビジョンにまでゆくゆく影響を与えて行くものだと考えています

恐らく各プレイヤーごとにあると思うんですよね、例えば地元ローカルで末永くやれれば十分満足したバンド活動と言う人もいれば、将来はいつか海外ツアーや海外フェスなどの舞台を踏んでみたいなどの野心をもった人も

それは各人各様の思想ですので自由で良いと思いますし、私的にはこれは先天性だと思います。つまりは生まれた星の元。大谷翔平さんの10倍練習したら彼よりも活躍できるという訳ではないとの同様。ジタバタしたところで先天性が強く、やはり収まるところに収まるはずです

遺伝ガチャや親ガチャといってしまうと元も子もない話になりますが、後天性的に上手く行く人というのは「実は強運という先天性」を持っていたからかもしれません

実際「努力」と言う言葉は本人にとっては努力をしてるとすら思わないですし、それが全く苦とも思わずむしろ楽しんでいますからね

「ギュイーン」と鳴らすアーミングの部品

叫んでいるかのようなギターのアーミング・サウンド

楽曲内でこのアーミングサウンドを使うのでフロイドローズ構造のギターを使用しています

このフロイドローズですが経年劣化も含めブロックやネジが壊れるとチューニングがすぐに狂います

消耗品としては高価な部類ではありますがやはり音が狂うのは違和感や不安を生みますので乗せ替えやフロイドローズ部品の交換は定例行事としてメンテナンス経費計上しています

ライブ中に破損なんてしたら目も当てられないですからね

「ライブでの使用楽器はとにかく頑丈で壊れにくい」が第一優先事項になります

これまでの使用ギターメーカーはほぼJacksonの一択(BC.Richもありますが)でプレイしてきていますが近年はJackson廉価品(入手しやすい量産品)にピックアップを載せ替えての使用が主要です

大好きなメーカーなので言いにくいですが工場出荷のデフォルト版フロイドローズ(添付写真)はちょっと壊れやすいです

購入後、暫くはこのデフォルト版フロイドローズを使うのですがやはりその後は純正フロイドローズに載せ替えるタイミングが発生します

そんなフロイドローズも近年はアップグレード版(カラーや材質や耐久性)のバリエーションが沢山出ています

「次はどのパーツに変更しよう」とパーツ選びに悩んだりする時間もとても楽しいのですが、ライブを行うバンドにとってはやはり「とにかく壊れにくい楽器」が第一優先になりますね

環境依存を減らす(安定したライブパフォーマンスの実現)

ワールドツアーをしているような百戦錬磨のバンドからは本当に沢山の事を学べます

海外各国の会場環境や屋内外環境を問わず、安定した絶対王者的抜群アンサンブル演奏の実現を追求していきたいです

今回はSinister帯同海外ツアーの際に直々に教えて頂いたテクニカル面での秘訣の1つとなるであろうお話を紹介します

(以下は我々がこれからその秘訣の実現に向けての準備も兼ねたお話ですのでその後に改善される内容も含みます)

Sinisterはそもそも世界的レジェンドバンドであり「各個人の技術力もワールドクラス」なのが前提で話を進めます

Sinisterメンバーの中でもテクニカル面を司っている現行ドラマーのSimonさん

プロドラマーであるSimonさんですが普段はドラム講師をされています
Simon Skrlec – DRUMMER – YouTube

ツアー期間中、食事や楽屋等で彼に根掘り葉掘り質問をさせて頂いていたのですがタイトルの「環境依存を減らす」についての質問に対する彼からの回答が「クリック演奏」でした

これまでの我々のライブは「せーの!」でドラムの音に合わせて「聞き耳を立てながらライブ演奏」をしてきました。その事を伝えるとSimonさんからは逆にビックリされました、「えっ?噓でしょ」と…(会場環境次第で「聞こえない」とか「技術トラブル」があったら終わりじゃん…)

つまりワールドクラスの百戦錬磨なツアーバンドは環境依存を避けたクリック(メトロノーム音)を聴きながらライブ演奏をするがスタンダードなのでしょう。そうでもしないと環境次第でライブがボロボロになることもあり得ますよね

かといって、他責にならないよう事前の自衛は必須です

確かにYoutubeなどで有名アーティストのライブを観ると耳にイヤホンが付いていることが多いですよね(デスメタル系バンドは長髪メンバーが多いので分かりにくいですが)

その瞬間に「これしかない!」と思いました
(現代のバンドマンからは「今頃そんな事に気づいたの?」とツッコまれそうですが)

バンドは合奏である以上、各自の当日の調子の良し悪しだけでなくステージ内での音の聞こえ方であったり様々な要因でバランスが崩れやすくなる可能性もあります

「今日は調子が良かった、今日は調子が悪かった」を極力無くしたいです

それらを断ち切る方法の1つですね

逆に言うならば環境依存がほぼ無い以上は「個人の楽器スキル依存」でやり切ることになります

我々は帰国後、すぐにクリックデータを作成しメンバー内で改善しながらライブ用のクリック音源を作り上げました

ライブの際にこのデータを利用しインイヤーモニター(いわゆるイヤモニ)で全員がクリックを聞きながら曲を合わせられれば環境依存での演奏バランスを崩す可能性は大きく減らせます

更に加えて2つの利点があります

①精神的な安定(当日の現場環境次第でどうなるか分からない等の不安減少)
②リハーサル時間の更なる短縮(環境依存が減るので基本はセッティング確認で済む)

他にも、会場規模が大きくなるとドラムから聞こえてくる生音とボーカルやベースの立ち位置に距離があるので音が遅れて聞こえてきます。勿論そのために”転がし”と呼ばれるモニタースピーカーが存在するのですが更にジャストで安定した演奏をしていくのならば必須になってくるのではと

次回ライブからこのシステムを採用しどんどん改善を重ねて行きます

そういうのを研究したりするのもライブバンドの醍醐味というか楽しいですね

他参考↓(クリックを聞くとは)
https://youtu.be/H9R41D9-U78?si=2H97YvXxLhSA6PDp

音楽的影響はいつまで?

音楽的影響を受けたのは若い頃(10代、20代)

現在は何かのバンド音楽にインスピレーションを受けるというのは無いですね

もしかしたらあるのかもしれませんが、基本は生活環境の中で思い付いたアイデアで創作します

お恥ずかしながら近年のデスメタルバンドの知見が乏しく周りの友人から教えて頂きその際に聴いてみるかYoutubeでおススメや関連で出てきた音楽を聴いてみるといった具合

デスメタルバンドをやっているのにデスメタルの話題になかなか付いて行けないという

メタリカ初期、メガデス、スレイヤー、初期ディーサイド、初期カーカス、デス、セイダス、初期ナパームデス。自身がエクストリームメタルジャンルで青年期に琴線に触れて耳に残っている音楽はこの範囲

近年はSNS等で流れてきたバンド(新しいものも)を聴かせて頂いたりもしますが、どちらかというとチェックするのは楽器スキルトレーニング系や機材情報系が強いです

創作は自身の中(脳内や心中やその時のタイミング)で行われるもの

生きてきた環境の中で発想し紡いで創るものだと思います

ただ、それが正解かどうかは分からないですしそもそも正解や流行を求めている訳でも無いマニア音楽ですので時流に流されないマイペースな自己流創作になります

ライブ不要論??

ライブを開催すると招聘側、バンド側も契約条件によっては赤字でどんどん疲弊していくという悪循環がまことしやかに…

打開策としての結論は前回ブログの通りパトロン、スポンサーではあるのですが、逆に開催する側やバンド側は「無理はしない」に尽きると思います

「赤字が続くのでバンドが続けられない」は本末転倒です

確かに音楽が好き過ぎるという情熱がそこまで振り切ってしまう背景もあるとは思うのですが継続させることが何より応援下さるファンへの恩返しなのです

我々は2020年の再起動後、レアキャラ的なライブ活動をしていますが正に上記を逸脱しない様に気を付けています

ですが、やる時はズドンと一撃フルパワーなライブにしています

もちろんCDが一枚1万円の代物であればバンドでもやって行けるでしょうが新幹線や飛行機、ホテルやリハ、全てを賄いながらマイナー音楽を物販の売り上げでやり続けるというのはそもそも矛盾

以前に書いたことがありますが当バンドは全メンバーへ経費支給しています

たとえ当日のライブ会場で1枚も物販が売れなくてもです

カレントメンバーはもしかしたら今は気づいてないかもしれませんがいずれそれがどういうことか(=対価を得るプロプレイヤーとしての責任と自覚)が分かる時が来るかもしれません

当バンドの活動はライブやレコーディング毎にバンマスで費用を持ち、バンマス自身は物販勝負という、ある意味ギャンブルなのですがこれは俯瞰しているから。バンド活動はそれも込みで自己責任でやるしか選択肢はないですからね。自由に好きにやることがバンド活動。もちろん我々の創作音楽に自信を持っていますし、それが例え勘違いだとしてもお構いなしです。むしろ自信の無い音楽を創作するくらいないら辞めた方が良いと思っています

メンバーへの経費サポートはセンスのある人が経済的要因で音楽を諦めるというのが嫌だから(散々見てきているので)というのもあります、とにかく続けて欲しいです

自身に経済的余裕があるとは言いませんが、なんとかそれができる範囲で生活しています

ただし、メンバー募集で「経費等保証します」と言ってしまうと幾らでも加入したいという人が出てきそうなので大げさに書きたくは無い内容ですが

これらはあくまでサブコンシャステラーという音楽の為に必死でプレイして下さるメンバーへのリスペクト対価

とは言え、もちろん音楽でご飯を食べているわけでは無いのでバンドメンバーが時代毎に失業や結婚や病気や親の介護等で離脱があるのはしょうがないですし、GOできる人が行くです

冠名(バンド名)が生きている限りはバンドを継続させる責任も感じています

後に離脱/脱落することはあっても以前のメンバーとの交流は今も続いていますしライブを観に来てくれたりサポートやアドバイスを貰ったりもありますからね

来年は数か国を跨ぐツアーも予定していますが、今から資金を含めた準備計画をしていく感じです

「バンド活動」って夢が無い様に聞こえてしまうかもですが我々はそこをノラリクラリと上手くやって行く自信は持っています、身体が動く限り

音楽活動は創作センス、ビジュアル、ライブ、スキルだけではなく総合的な部分で成長していく必要があることに一刻も早く気づき、どこまで俯瞰しながら行動できるかだと思います

マイナー業界の興行

音楽ではないのですが以前にマイナー競技系の世界大会を自分の会社で開催したことがあります

興行自体は上手く行きましたが、運営以前の準備の多さ、投資金、スタッフ確保、選手へのホスピタリティ、進行、閉会、その他に想定されうる事項の事前解決と対策など、掛ける時間と資金とその報酬の見合わなさは音楽興行と類似していると思います

何度かやるともはや悟りを開いた仙人にでもなったかの様に淡々とやれるようになりますが、経験が浅いと心が折れたり鬱病になったり心が歪んでキレ易くなったり

そもそもがマイナー業界ですから儲かるというものでもなく最悪は「なぜこんなにも貢献してるのに」と逆ギレしてフェードアウトというケースも

理想と現実のギャップでそうなるのでしょう

更には火に油を注ぐように「これだけやったのに」と思っても世の中には批判する人だっていますからね

ただこういった経験は本来、人間的成長のチャンスではあるんですよね

好き度合いが勝ち続けていればこの苦しいプロセスを潜り抜け続けて行くと徐々に達観というか俯瞰して行動できるようになり事前に自己防衛しながら痛い目に合わない方法を見つけ出していくという

この世界大会は主催が世界協会、主管が自分という状況なのですが自身も選手なのに参加はしませんでした、やはり無理でした。あまりにも忙殺されすぎて余裕が無かったですし興行を問題なく進行させ安全に閉会式までたどり着くことに集中することで精一杯でした

「興行の成功」とは(1)「安全」と(2)「収益」と(3)「ホスピタリティ」の3つだと考えています

音楽の興行で考えてみると日本ではなかなか難しいことが分かります

(1)「安全」→痴漢行為や暴力行為の撲滅
(2)「収益」→チケット代と箱代と招聘に掛かる資金と集客のアンバランス
(3)「ホスピタリティ」→痒いところに手が届く様なおもてなし度合い

この中でも(2)は本当に難しいと思います。ましてや近年はアーティスト都合のキャンセルも聞きますし招聘側としてはやり切れないですよね、全てが水の泡…

やはりパトロン、スポンサーが必要でしょう

ではそのパトロンやスポンサーですが「存在」するんですよね。世界大会を開くにあたっては巨額資金が必要だったのですが自己資金だけでなくパトロンさん、スポンサーさんに沢山援助頂きました

なので例えばデスメタル業界においてもデスメタルが好きな大企業の社長だったり、デスメタルが好きな富裕層の方だったりが「いるはず」なんですよね。その方達を最大限にリスペクトしながら巻き込んで行くことができれば国内でも何かできるかもしれませんね

我々は自分たちのバンドの活動だけで精一杯なのと現状その器量が無いので招聘興行はしませんが仮にやるならばパトロン、スポンサーの目途が付いている前提の選択肢になると思います

ですので個人招聘であったり、自身がバンド活動をしつつ招聘興行をされている方達には本当に頭が下がる思いです

好きだけでは難しいのがマイナー業界たる所以かもですね

潮流

先日中国ツアーをしてきました

まずはこちらのリンクを(当バンドツイッター)↓
https://x.com/japanterror/status/1890006249095516274?s=46&t=2I5Lyt1HU-2lgjUe4LBUAg

現在、現地ではエクストリームメタルの波が始まっています。まるで日本の90年代のバンドブーム時代かのような錯覚を起こしました

そもそも人口が日本の10倍ですから日本で100人のライブハウスなら現地は1000人という単純計算

人口市場規模の大きさが全てを凌駕しています

我々は初めての中国ツアーでしたがまるで大スターになったかのような、勘違いも甚だしいほどの盛況でした。たった2日のライブでCDは200枚以上も売れ、国内移動も飛行機、送迎車もベンツ移動etcで待遇のすべてがVIPでした

つまり中国ではエージェント、ライブハウス、バンド、全てが10倍の経済で動いていると考えるならば我々の様なマニア音楽ですらバンドで上手くやっていけるのではと勘違いしてしまいそうになる程です

将来的には世界中のバンドが中国を求めて市場を耕しにいくのではないかと推測します。そのくらい、衝撃的なツアーでした

その中でも重要なこととして1つ言えることは「言語」です

中国語が出来れば中国語が出来ない人の10倍は売れると思った方が良いでしょう

当バンマスは過去に中華圏での大学留学経験や在住経験(約10年)があり今回のツアーでもMCや物販、現地SNS発信含め中国語でも対応をしましたが特に日本人が中国語をしゃべるというのは一気に距離感が縮まります。突然仲良くなるような同胞的な感じでした

我々は今回、プロモーションの為にツアーが始まる直前に中国版X(旧Twitter)のバンドアカウントを作りました

これもかなり大きかったです。

その中国版X(小紅書)上でライブ前日に「上海へ到着!明日お会いしましょう」と一言呟いたのですが

それだけでインプレッションが10万(添付写真の眼マーク部分)を超え500近い「いいね」です

これ、ビックリしますよね。特に我々の様な小規模で無知名度なバンドにとっては

そして公演当日を迎えてのライブ中のMCですが

最初はやはり日本語や英語を使った方が外タレらしいかなと思いつつも折角なので中国語も使ったのですが中国語でMCをした途端、反応が100倍が大きい状況でした

とにかくみんなビックリしていました

当方、純日本人ではありますが難語以外は外国人であるとは気づかれない、ほぼネイティヴ発音。なのでMC中の中国語はインパクト抜群でした。期間中、現地のエージェントやスタッフからは冗談で「この人は中国人」と紹介されていましたがPAさんや初めて会うスタッフの方達とのやりとりもスムーズなので楽です

そうなってくるとライブ中の盛り上がる歓声だけではなく、ライブ終了後もダイレクトにお客さんとの会話が成立する背景から何百人とサインや写真を撮る状況になり本当に嬉しかったですね

メンバーも最初は困惑する程のサインや写真攻めでしたが良い経験になったのではと思います

現地言語を操れるのは大きな武器になります

物販もそう。通訳を通さず全て我々で中国語対応しましたのでお客さんから直接ライブや曲の感想を聞けたり、メタルシーンの話をしたり、とにかくライブ以外でも盛り上がりますので言語が出来る事は物販の売り上げにも大きな影響があると思います

将来、中国の規模はメタルシーンにとって救世主になるかもしれませんね

有限時間を大切に

前回ブログの中で出てきた「有限時間を大切に」について

先ずは以下へ当バンドの再起動後の時系列を書いてみます

◆2020年再起動と同時に「Reprogramming」アルバムリリース

◆2021年1stアルバム「Invisible」の再発リリース

◆2023年「Chaotic Diffusion」アルバムリリース

◆2025年新作リリース予定有

その間に「Brutal Mindレーベルと契約」「Cryptopsy、Defeated Sanity、Skeletal Remains、Sinisterの様なレジェンドバンドとの共演」であったり「海外ツアー」も行いました

これだけで丸4年も掛かっています

現在20代でバンド活動への野心を持ったプレイヤーが居たとして上記を眺めてどう思いますか?

もっともっと詰めて活動していかないと一瞬で30代になり、40代になり、50代になります

我々はマイペース型バンド活動スタイルなので逆に反面教師として理解いただいた方が良いと思います

つまりは有限時間をどれだけ有効に使いながらバンド活動を行っていくかです

前提としての音楽センスだったりスキルだったりの比率が大きいとはいえバンド活動ができる年数はあっと言う間に過ぎて行きます

敏感な青年時代のセンス(五感)は活かした方が良いです

沢山曲を創って沢山ライブして沢山音源を出していくです

自身の音楽人生に悔いの無いように

日々沢山考え日々音楽を浴びながら有限時間を効率的に「音楽ライフ」を過ごしていただければと

そんな事を思う年齢になりました

当バンドのカレントメンバーはバンマス以外20代前半~半ば

若気の至りはあれども強い意志を持ったプレイヤーであることはヒシヒシと感じていますし責任重大であることも承知しています

老害にならない様に気を付けながら活動していければと思います

EUに関する世界的ブッキングエージェント契約の仕組み?

先日ヨーロッパのデスメタルレジェンドであるSinisterとツアーをさせて頂きました

期間中に彼らとの歓談の中で「将来我々がヨーロッパでツアーをするならばどのようにリーチして行くと良いですか?」と伺ってみたところ「Avocado Booking」と「Massive Music」を紹介頂きました

ヨーロッパのメタル系二大ブッキングエージェントです

仕組みとしては我々の様な超小規模なバンドは先ず700ユーロから800ユーロをエージェントへデポジットし例えばカニバルコープス等のヘッドライナーによるヨーロッパツアーの下にサポートでつかせて頂くような感じだそうです

確かに我々としても行った事の無い場所(クラブやライブハウス)に直接ブッキングコンタクトを取るよりも安心感がありますよね。更にはヘッドライナーが居ることで集客面やジャンル相関性においてもプロモーションがしやすいと思います

もちろん渡航費などの諸々は自費からのスタートとなりますしそこから実績を積んでいく必要があります。いわばバンド版の丁稚奉公スタートの様なイメージでしょうか

仮にヨーロッパツアーを敢行するとしてその費用シュミレーションしてみると

(1)約12万円(800ユーロ)→エージェントデポジット
(2)約60万円→メンバー3人往復格安渡航費(仮にスペイン起点で東方向へ国を跨いでいくとして)
(3)その他、保険やビザ、食事等諸々28万円
そこから更に忘れてはならないのが、、
(4)「ツアーバス」(寝台ライナー)の費用(ここでは仮に2週間で70万円としましょう)

上記金額を合計すると、つまりバンド側で先ずは最低でも事前に170万円の資金準備をする必要がありそうです(以前のブログにも書いた通り「金持ちの道楽レベル」からスタートできる位の資金能力も音楽の才能)

そこで我々の様なペーペーのバンドがこの多額な経費である170万円を補完するべくライブ会場でツアーシャツを売るとしましょう

現地会場の物販でシャツを売るならば単純計算でも340枚(xシャツ@5000円=170万円)は売れないと赤字になりますね。とはいえ本来はTシャツ原価もありますので「500枚ソールド」でようやくトントンを考慮した方が現実的でしょう

そして仮にポーランド、イタリア、スイス、スペイン、フランス、ポルトガル、ドイツ、ベルギーの8か国(大都市は二日連続でライブ)で12回公演するとしたら1会場につき最低でも40枚(x12公演)はシャツが売れないと赤字です

ヘッドライナーでもない無知名&小規模バンドな我々からすると相当ハードルが高いと思いますし実際にそんなに上手く行かないだろう(大量には売れないだろうも含め)と先想定もしつつ、その結果に対する自衛(資金準備)も考えながらの行動となりますね

更には「そもそも何百枚もの物販Tシャツをどうやって持っていくんだ」という課題もありますよね

スーツケースに詰めて自分で持って行くといっても飛行機に乗せる重量オーバー費用も相当な額になるはずです。なので現地のシャツ工場にあらかじめ依頼しておく想定も出てきますがそれはそれで制作マージンも発生します

我々日本人がヨーロッパツアーをするということは資金準備力だと思います

「ヨーロッパツアーに行ってきました」とSNSで拝見することがありますが帰国後は見えない所で赤残を埋める為に必死で働いているなんてこともあるかもしれません。ですがむしろその活動野心にリスペクトしかないですしバンドをやっている立場からしても「バンド活動が好き過ぎての行動」だと推測しますし「情熱が凄い」の一言です

現実的なお話ばかりになりましたが

逆にここを打破して行きながら世界中の各バンドがステップアップしているのも事実ですし、そういう風にやっていくのが海外バンドの自然な流れの様です

もしかしたらこのブログに辿り着かない限りこういった内容を知れないかもしれませんが若いデスメタルバンドプレイヤーや次世代プレイヤーのヒントになれば幸いです

有限時間を大切に

我々はいつかSinisterメンバーを訪ねて現地EUで会えたらと思います

※寝台ライナー(ツアーバス)についての参考↓
ショーが終わると機材を積んで次の国へ寝台バスで移動していきます
https://youtu.be/pS3Npz4yXMc?si=J7IVvnnRSJnTydAC
https://youtu.be/5CmC_kDh2WM?si=wNGr5sadWdMLJ7Mu

レーベル最終契約

いわゆる「レコード会社とのリリース契約」時はかなり細かく精査確認してから合意する必要があります

ISRC等の歌詞やサウンドに関する申請は事前にバンド側でやるにしても分かりやすい一例としてレーベル契約はフィジカル品だけでなくデジタルの版権をどうするのかも擦り合わせが必要ですしシャツやCDのレーベル側のストック数やバンド側の持ち数の把握もそうですし、こういった事を契約内容の中で「少しでも曖昧さ」を残したままにしてしまうと後でおかしなことが起きたりする可能性も

かといってバンド側の主張の仕方がまずい(強い)と相互が気持ちよい関係値でリリースできなくなる(例/プロモーションが弱くなる等)ということも想定しながらやる必要があります

バンマスもしくはメンバーの誰かがこういった契約内容に関しては非常に高い能力値を持っている必要があります

浮かれている場合では無いのです

知見が無く分からないのであれば先輩バンドにアドバイスを仰ぐも良し、今ならネットからも沢山情報を集められますし色々と勉強してみると良いかもしれませんね

自己防衛というかむしろレーベルとの関係を上手くやっていく為にも必要不可欠な1つだと思います

我々日本人の独特な性善説のやりかたではすぐに足元をすくわれるでしょう

ですがそうは言っても良好な関係値を保って行く必要がある訳ですから人間としてのバランス感覚が必要となってきます

脳疲労を1億回起こすくらい思慮深く相手のことも考えながら進めて行く必要があります

なかなかハードではあります

追記:他にも「工場プレス前のデザインに関するレーベルとバンドの相互確認」は最も重要です(ファイナルチェック(我々はレーベルのデザインチームがブックレットのレイアウト制作をして下さっています)例えばブックレット内のスペルが間違えてるとかの基本的な部分だけでは無く、最後にシレっとコピーライトの部分が異なっているとか。とにかく最後の最後まで気を抜かずにあらゆる箇所を今一度、隅々まで精査する必要があります。これはいやらしい話では無くレーベルとバンドの関係値を健康的に良好でお互いが気持ち良い方向に保つためでもあります。(以前にミスをして結果作り直すことになってしまった経緯があるので強調追記しました)

ビジュアルの重要性

音源だけでなく生のライブでも聴覚補完として重要なヴィジュアル

SNS全盛の今、より一層バンドカラー、バンドイメージの重要性をかなり感じています

遠くからでも「あのバンド」だと分かるくらいに

我々は基本は黒軍パン、長髪、変形ギターというビジュアルです
90年代からのバンドなのでベーシックスタイルと言えばそうなのかもしれませんが

現時点ではまだ想定できていませんが近年海外ツアーをしてみて分かったのは、ビジュアルに対しても独特なバンド用のオーダー衣装があった方が更に良いのかもしれません、そう思い始めました。

遠方から観戦に来られる方達も多く、我々が精一杯出来ることとして演奏やMCは当然としてだけでなく観戦全体を満足して頂ける様にビジュアルも含めた最高のライブにするのが演者の使命ではないかとも

オーダー衣装というと二の足を踏みがちですが今後検討の余地はありそうです

デスメタルはボーカルも楽器として

作品として歌詞は存在すれどもデスメタル系のボーカルは楽器色が強いと思います

ディーサイドやオビチュアリー等多くの英語を母語とするデスメタルバンドのボーカル

実際のライブでは楽曲に合わせて「吠えている」

歌詞カードと照らし合わせながらYoutube等で彼らのライブを見ても該当するその英単語を発しているとは思えないです、サビを除いては

青春や恋愛や共感などを歌う訳ではないエクストリームメタルミュージックはボーカルも含めて全体を音楽として聴くイメージが強いと思われますしそれで良いのだとも思いますし違和感も無いです

低音な声を追求したりグロウル追求したり、つまりボーカルもトレーニングをしながらそのテクニックを磨くといった様な楽器感があります

「曲に合った声(質)」

デスメタルジャンルの究極なボーカルはこれだと思います

Youtube等で彼らのライブを歌詞カードを追いながら観てても殆どそうは言ってない(吠えている)ですが、やはり「楽曲全体の響き」としてのボーカルという立ち位置である場合が多いのでしょう

そもそも「低音デス声の存在」は単語をクリアに述べるのとは矛盾する方向の声質ともいえますしね

曲創りを続けると最終的にどうなるのか

私的には未知の世界です

これまでの当方の創作曲はまだ100曲超えていませんしね

洗練されるのか、変わらないのか

一つ言えることはブルータルでスピード感を持ったことをやり続けたいです

例えばメタリカ

キルエムオールからアンドジャスティスまでがいわゆるスラッシュメタルでブラックアルバムからヘヴィロックへと大きく音楽性が変わりました

例えばカーカス

リークオブからハートワークまでが所謂グラインドコア&デスメタルの流れでスワンソングでヘヴィロックへと。ただし彼らの場合は当時レーベルとのいざこざや様々な要因もあるとは思いますが

このようにクリエーターがガラッと創作内容を変えてしまう(変わってしまう)をリアルタイムで目の当たりにしてきています

どういう心境の変化は本人に聞かない限りその真相は分かりませんが商業的にそうしたのか、心変わりがあってそうしたのか

かと思えばスレイヤーの様に初志貫徹バンドも

ギタリストではマーティフリードマン氏(元メガデス)やマイケルアモット氏(カーカス)やホフマン兄弟(ディーサイド)が好きなプレイヤーですが発想って変わって行っていますよね

これらの辿る道を見ていてですが

我々の場合はブルータルでスピード感をもったデスメタルバンドであることは変わらないと思いますが創作音階についてはもっと洗練していきたいとも

そうなったときに「洗練」という意味がどうなっているかは未知な世界でもあります

とはいえ、我々は出来た曲が出来た曲なのできっとスレイヤーの様な初志貫徹なバンドなのかもしれません。

スキルについては向上心が強いのでテクニカルな方向やリズムトリックは取り入れて行きたいですね

我々の様な非有名小規模バンドでも良い意味で招聘される可能性のあるバンド

結論を先にいうと「卒なくキッチリ演奏をやり切れるバンド」です

曲が良いとか悪いとか以前に「ライブパフォーマンスを滞りなく当日の催事を全うできる」こと

リズムキープがおかしいとか、演奏がズレてるとか、普段の言動がキレているとか、ライブに穴を開けるとか、連絡が取り難いとか、やりとりの機転が利かないとか、そういう類は「使う側」(=招聘する側)としても危なっかしいので難しいです

やはりプロフェッショナルなバンドであるならばその場を卒なくやり切れる能力を持ったバンドであるかどうかは最低限の条件だと思います。学芸会バンドでは無い訳ですからね。

それが出来て初めて実績であったり今後の活動ステップアップに繋がって行く可能性

なぜこう思ったかですが近年CryptopsyやDefeated Sanity、Skeletal Remains、Sinister(予定)といったビッグバンドとの共演で「卒なく催事をこなせる」、「エージェントとしっかり関係を作れる」(ちゃんと話が出来て約束を守れる)という能力が非常に重要である(当然)と再認識したからです

近年はバンド資料を送るような場面においては見られ方が変わってきていることを肌で実感しています

以前なら「どこぞの馬の骨」感が強かったので体当たりでしたが今は返信が来たり反応があったりします

この辺は曲が良いとか悪いとか以前の問題であり一歩一歩バンド実績を積んでいくしかないのだと思います

あとバンドマンは皆んな気にはしているとは思いますがバンド全体のビジュアルです

やはりバンドカラーがあった方が使う側もイメージを捉えやすいです

我々はオールドスクール系ですが黒軍パンに黒シャツ(+長髪)でずっと統一してきています

それがバンドカラーなので

ですのでバンド活動は「ただ曲を創って」「ライブをしてれば良い」とはまた違うのかもしれません

バンドの全体像を作れてこそなのかもしれません

理解と限界突破の繰り返し

「楽器のスキル」ってどうやって身に付けているのでしょうか

巧くなるかならないかはセンスなので元も子もありませんが少し考えてみたいと思います
(センス:例えば大谷翔平さんの10倍練習したら野球が巧くなる訳ではないので)

当方の場合は3パターンです

①「うわー、これは凄いな」「琴線に触れるな」と言った曲があった時にコピーしてみる

②限界突破して身体がキツくなり腕が止まるまで速弾きし続けるを繰り返しそれをデフォルトにしていく

③超速弾き系はスローで一音一音を鳴らし脳内で仕組みを理解する時間をしっかり作りつつ、デフォルトの激速スピードで練習する

ほぼこれですね

そこから先ですが

毎回ライブ演奏毎に気になったところ(ミスし易い)をメモしているのでその部分を強調しながら繰り返し練習して更に習熟させていきます

独特な練習方法なのかもですし、それが合ってるかどうかは分かりませんが

ちなみに創作時ですが、脳内でこういった音階を弾きたいからという創り方もしているのですが、その際はかなりキツイです。自作曲なのに弾けないというところから練習していくのですが意志が強いので必ず弾けるようになるまでやります

今回は「仕組みの理解」と「限界突破の繰り返し」練習方法のお話でした

貧すれば鈍する

上記動画(特に後半)、言い回しも切り込む感じなので賛否両論ありそうですが概ね同意です

このブログ上でも散々書いてきましたが「余裕を持って心豊かに生活が出来て」いてこそ「良い音楽活動」や「良い創作活動」が実現できるという

「貧すれば鈍する」とはよく言ったもので余裕が無いと精神衛生上でも創作や活動に対するアイデアや視野を研ぎ澄ますことが難しくなると思います

これまでに何度も何度も書いてきていますが普段の生活を豊かに自由に過ごせる環境作りが出来る事も音楽センス

これが出来れば「普段の仕事があるので連休利用しないとツアーに出れない」とか「気難しい上司と掛け合って有給申請で調整しなければならない」の類は関係無く自由設定で海外ツアーに2,3週間出て行ったりも可能となります

但し全メンバーがそういった生活環境(フルタイム活動)というのはハードルが高いので現実問題としても世界中の多くのバンド(有名/非有名を問わず)はサポートメンバー対応などの工夫をしつつツアーに穴を開けない様に(欠員の無い様)している訳です

そもそも我々の様なバンド活動は「やればやるほどに経済的負担が増えて行く方向」

なので言葉を選ばず、乱暴な表現をするならばバンド活動は「金持ちの遊び」からの派生

「好き勝手にやりたいことをやる」活動とも言えます

例えば「冬にハワイにゴルフをしに行く」として

掛かる金銭負担をサポートしてくださる様な奇特な人はなかなか居ないはず。バンド活動もこれと同じで「好きでハワイにゴルフをしに行く」が基本ですから自腹活動だと思います。それと同じニュアンスです。それをもしも全額負担下さるような方が居たとしたらエンジェル投資家なみの好待遇だと思います

これらを経済的観点からもう少し進めて話をするならばですが、
考えもみて下さい

例えば「世界的アーティストにアートワークを描いてもらう」って自腹(高額)で払えますか?という

例えば「世界的エンジニアにミックスマスタリングを依頼する」って自腹(高額)で払えますか?という

レーベルに所属していてレーベルから予算が貰えるならば良いですが無所属のDIYバンドだと自己負担でしょう

Money is Powerとまでは言いませんが普段からそういった「音楽に漬かれる生活環境作りができているか」です

もしも4畳半アパート&アルバイト生活をしながら将来の夢を見て活動していたとすると上記の実現は非現実的だと推測しますしハードルも高いと思います

そもそも貴バンドの音源リリースの為にお金を払ってくれる様な奇特で天使の様な人は稀です

やはり自力でそれらをやれる位の能力が必要になってきます

ガチでやりたいならば「ガチでやれるための準備を日頃からしていますか?」という事にも繋がります。その準備をせずに「なぜバンド活動が上手く行かないんだ」と心が歪むのは、非情ですが正に「貧すれば鈍する」の典型かもしれません

例えば「普段が九州在住で遠征をして東京でライブをする」としましょう

メンバー4人の交通費や宿泊費が最低経費だとして

キャパ200人のライブハウスとして当日のライブ会場の物販で貴バンドのCDが当日に100枚も売れますか?

残念ながら多分売れないと思います

という事は活動をすればする程に経済的負担があるということに…

バンド活動をするという事

言い換えるならばこう言ったことも含めての活動であることが前提なのを先に理解&事前把握をすることで後の活動計画(シュミレーション)も立てやすくなりますし、それでも最終的には収まるところに収まると思います

「好きな音楽を好きに創作しつつマネタイズ出来ること」も「音楽才能」の1つだと私は思っています

ただ、ここで言うマネタイズとは音楽で生活の費用まで賄うという意味では無く「音楽活動を末永く続けられる」為の意味合いです。あくまで生活はまた別の話です(=それは自力)

特に我々の様な音楽は売れる為よりも「好きでやっている」が限りなく100%に近いですからね

デスメタルという非商業音楽方向なサウンドでそれをどこまで近づけられるかは(音楽活動を潤滑に末永く行うためのマネタイズ)日頃の絶え間ない生活環境の工夫が必要でしょう

SNS活用

当バンドはSNSの活用が苦手です
有効&効果的に使えているバンドは素晴らしいですよね

言うなれば「無料プロモーションキット」ですから我々の様な小規模DIY系バンドにはリリースやライブ告知等が無料で行えるのは非常に有難い存在です

大手SNSを全体視野(地球規模)で見てみると音楽系告知は以下の様な私的イメージです

・国内主要→X(旧Twitter)
・海外主要→Instagram(+Facebook)

世の中の音楽バンドの規模は非情ながら「フォロワー数とストリーミング再生回数で判断されるビジネスモデル」なので我々の様な規模の小さいバンドの場合はフォロワー数も当然少ないので例えば海外エージェントにツアーを依頼する際、資料にSNSリンクを付けるケースが多いのですが先ずそこで弾かれる可能性があります。つまり、少なくとも万単位のフォロワー数が無いと「土俵にすら上がっていない」と言ったようなケース

海外エージェントはビジネス。日本の様な「赤字でもやる、応援招聘する、以前お世話になったから招聘する」といった人情や性善説(人が良過ぎる)での招聘はほぼ無いです。もちろんこういった我々の持つ「日本人魂」は本当に素晴らしい限りではありますが島国から一歩外へ出ると厳しい現実も待っています

基本、やるなら「全て自分でブッキングして自腹で勝手に行って勝手に帰ってくる」です

もうすぐSinister帯同の中国公演があります(このブログを書いている2025年1月中旬現在)

今回のSinister中国公演帯同ツアーに関しては良縁に恵まれエージェントのボス氏が我々を好待遇で迎えて下さります

前日入りでの全出演者との食事会を含め、上海公演の次の日は天津までの移動新幹線がグリーン車で滞在期間中の宿泊ホテルも至れり尽くせり。更には物販関係までサポート下さる至れり尽くせりなおもてなしを頂き申し訳ないほどの好待遇

ただし、これだけの「おもてなし」は奇跡的なことであり通常は「あり得ない」と考えた方が良いでしょう。今後足を向けて寝れない程に様々な手配とお世話をして下さり感謝しかありません

余談ですが(ここがバンドマンならばキーポイントかもしれませんが→)ツアーが決まって以降、ボスとは普段から日常会話をする関係になっています。なんなら私用をさておいても「即返信」は当然ですし、未だお会いしたことも無いのに既に親友関係

「何かをやる必要がある=即日」が基本で、この世界もやはり信頼関係がとにかく重要です

こういった信頼関係にまつわる話を遡ると我々の所属しているBRUTAL MINDレーベルも同じ事が言えます。レーベルボスが東京に用事があり来日のタイミングがあったのですが、仕事を休んで遠方からすかさず会いに行き個室で会食歓談しました。考えてもみて下さい、そもそも来日下さる事自体が稀な訳ですからそのタイミングで日本に来て会いに行かないという選択肢は無かったです

そう言えば稀に「エージェントを紹介して欲しい」とか「エージェント契約条件を教えて欲しい」と聞かれることもありますが「少なくとも当方がやっている位に相手を思いやりながら親身な付き合いが出来るのか」に対する疑問があるような人への紹介は難しいです

その後に「配慮の無い、変な奴を紹介してくるなよ!」と当方との関係にも響くので…

話が逸れそうなのでSNSの件に戻りますが14億人口の「中国での音楽系告知SNS」がどうなっているかですが、先ず現地ではX(旧Twitter)やInstagramは使わないです(正確には使えないです)

なのでX(旧Twitter)やInstagramで「中国でライブしますので是非観に来てください!」といくらツアー告知をしても殆ど意味がないです

ではどうやって告知をしていくのかですが

その答えは「小紅書(Red Book)」という「Instagram(画像&動画)+Amazon(商品購入)」の様なアプリです

現在、地球上を席巻しているのでご存じの方もいるでしょう。登録ユーザー3億人越えだそうな世界規模の超巨大SNSです

我々としては気づくのが遅く、若干今更感もありますがこの度せっかく現地でツアーをさせて頂きますので良い機会ということでバンドアカウントを作りました(現地エージェントにライブ告知アプリとしてやった方が良いと勧められました)

現地ではX(旧Twitter)やInstagramやFacebookはほぼ誰も見てない訳ですから「中国でSinisterとライブします、是非観に来てください!」なんてTwitterやInstagram上で告知をしたところで…
というのもあります

実際、この「小紅書」を覗くとデスメタル系だけも膨大な情報量がありライブ日程などの音楽系プロモも沢山出てきます。もっと早く気づけば良かったのかもしれませんがこれからコツコツやっていきたいと思います

ただ、先述の通り当バンドはSNS活用が苦手なのでどういった内容でUPすることが表現として効果的なのかのワードをなかなか思い付けないので難しい所ではあります

もし興味があれば上記のQRコードからSUBCONSCIOUS TERRORの小紅書を覗いてみて下さい
できればフォローもお願いします!

センスのある人は諦めないことが重要

10代20代でガチのバンド活動をしているセンスあるプレイヤーは諦めないことが重要

精力的にライブをしたり音源リリースをしたりしつつも、徐々に30代が見えてくると将来を悲観したり考え込んだりしがちだと思われます。そこでセンスを活かしきれずにフェードアウトするのは持ち腐れですよね

諦めない為の1つ目は「クリエイターである」こと。つまり楽器は出来るけど作詞作曲は出来ないとなると「どこかのバンドに入る」以外に選択肢が無くなってしまいます。なのでやはり作詞作曲が出来るプレイヤーの方が長く続けられる可能性はありそうです

創作が出来るというのは他にも利点が多く、例えばリハーサルやライブの際も作曲が出来ることで他のパートへの配慮やテンポタイミングも思慮しながら演奏できます

「この人との演奏は合わせやすいなー」とか感じることがありますが正にそれだと思います

2つ目は何よりも「(音楽活動ができる)生活環境作り」。これさえ整備できれば思う存分創作に時間を費やしたり、練習に時間を費やしたり、思う存分に海外を含むライブツアー活動をしたりが叶い易いと思います

センスのある人が「諦めてしまわない」為にも上記2点に関し私的にはそこに尽きると思います

レコーディングし終わったばかりですが

SNS等でも既報通り昨年(2024年)に次作のレコーディングを終えています。現在リリースに向けて準備中なのですが、その後もすぐに次のアイデアが溢れるように出てきていてラフデモ作りを始めています。我々の場合はラフデモ→プリプロ→レコーディングの流れですが第一ステップであるラフデモ作りをしています

「発想はタイミング」

思い付いた時にどんどん進めます。常に瞬間的なんですよね。「ヨシッ!これから曲を創るぞ」では無いです。他のプレイヤーはどうやって創作アイデアが思い付くのか分かりませんが当方の場合はタイミングを大事にしていて思い付いた時に一気に作ります。ですのでタイムマシーンでも存在ない限り二度とその音階は創れないですしその瞬間に湧いたアイデアが(自身の)琴線に触れた時の感覚で創作を紡いで行きます

創作は本当に楽しいですね

一生涯を純粋に音楽を楽しみながら活動していきたいです

健康的なバンドの成長

メンバー内での健康的なバンドの成長という視点で書いてみます

①バンド内連絡事項におけるレスポンスの速さ
②情報の保守
③積極的な活動の参加
④自立した経済活動

①は一般企業で働いている方もそうでしょうし友人との付き合いでもそうでしょうし返信や回答のホッタラカシはそもそも人間として信用を落とすことになると思います。特にライブスケジュールやレコーディングスケジュール関連なんかもそうですよね、ジャッジメントが必要な際にホッタラカシだと先に進めませんので
②は例えば情報公開前に個人的にSNSで匂わせたり掛け持ちプレイヤーが兼ねているバンド側に情報漏洩したり。これらも信用を落としますし掛け持ちプレイヤーが最もやってはいけない事の1つですから今後お声が掛かることは無いでしょう。一般企業でいうところの競合会社への機密事項漏洩や客先への製造原価の漏洩と同じレベルかと思います
③否定的な言動。この時点で遅かれ早かれ続かないでしょう
④は「言わずもがな」かもしれませんがデスメタルで飯を食うは非現実的です。できるだけ充実した人生を送りつつ表現豊かに楽しく音楽活動をしたいですね

色々と挙げてみましたが「信頼関係」がもっとも重要であり、そこに「目指す視野の一致団結」が加えられることでバンドが健康的な成長を生むと考えています

「目指す視野」に関しては音楽性だけでなくどのような活動の幅を持った視野(分かりやすい例だと:地元活動or海外まで視野、セルフリリースor大手契約etc)で進めて行きたいのかをしっかり共有しながらやっていくことかもしれません

海外で過ごした約10年

当方は過去に約10年海外で暮らしていました(帰国後にサブコンシャステラーを再起動)

日本の様な性善説で生活できる様な国は珍し過ぎるので今回は自身の経験に基づき海外慣れしていない日本人が海外ツアーで気を付けることや準備物などを書いていきたいと思います

先ずは飲水ですね。海外ツアー中の体調不良だけは避けたいのでミネラルウォーター必須です。海外慣れしていない人は歯磨きの際もミネラルウォーターで良いと思います。ちなみに氷の入った飲み物も免疫力が無いとすぐにお腹を壊す人も多いです。氷をミネラルウォーターで作っている飲食店は少ないので(ほぼ蛇口の水で氷を..)

次はポケットを膨らまさない事。財布が入っているのがすぐに分かるようなのはやはりリスクがあります。歩いているとポケットに手を突っ込んでくる人もいます。他にもよくあるのがリュックサック。例えば電車の切符を買う際、そーっと背後に近づきチャックを開けて中身を取られるパターン。この辺は定番といいますか経験談。あとは日本人独特のモーション。ペコペコお辞儀するような動き。これはすぐに日本人だと分かりやすいのでリスクを伴うケースがあります。

残念ながら当方も過去に海外路上で幾度か襲われたことがあります。逃げ切るか抵抗せずに差し出す事が身の安全確率が高いと思います。なお友好国ではない場合、警察に相談しに行く事自体が更にヤブヘビとなるケースも想定しておいた方がよいかもしれません

あとは交通機関。アジアでよく見る乗り合いのバス(ジープ等)。運転手とギャングが手を組んでいるケース。お金を持っていそうなお客が乗ってくると運転手が携帯電話でギャングに連絡を取りわざとその乗り合いバスを襲わせるパターン。その後に運転手とギャングが山分けするという。これも過去に経験。

更にタクシーの1人乗りは特にリスクがあります。海外在住時、友人と一緒に飲食店でご飯を食べていたのですが、その友人が用事があり先に帰るとなり1人でタクシーに乗ってしまったのですが、運転手からナイフを突きつけられました。前を走っている車と詰まってスピードが落ちた瞬間に無理やりドアを開けて飛び降り逃げ切りましたが…

他には飲食店で出てきた料理にケチを付けるのはオススメしません。個人的には諦めるしかないと思います。例えば「この料理に髪の毛が入っているから変えて下さい」のケース。倍返しというかその料理に唾やタン、ゴキブリ等が入って戻ってきたり金額をボッタくられたり。なので諦めて別の料理を頼むか機嫌よく会計を繕い店を変えるが無難かもしれません

郷に従うとはよく言ったもので上手く乗り切ることが重要です。日本の様に「叩く」をやってしまうと身の安全が確保できなくなるケースも。あくまで海外では我々は外国人ですからね(日本は特殊過ぎると言いますか日本人同士で足を引っ張ったり徹底的に叩く文化が根強いかもですが、それは銃社会では無いから幾ら人を叩いても反逆されないだろうという精神なのかもしれませんね)

次はバンドマンとしての持ち物関連です

<持ち物>
①パスポート(有効期限の確認必須)
 例:半年以上有効期限が無いと入国不可の国などもあるので要注意です
②パスポートコピー
③VISA
④航空チケット予約書のコピー
⑤アプリ決済の準備(キャッシュレス)
⑥クレジットカード
⑦マスク
⑧気候に合わせた着替え
⑨楽器機材一式
⑩国によっては変圧器
⑪携帯電話etc

ザックリとこういった感じでしょうか。あとは楽器機材の配列を「複雑にしない事」と「頑丈な機材を選ぶ」ことでしょうか。もちろん出国前には断線や接触不良などが無いかメンテンナンスに出しておくこともオススメです。メタルギタリストであれば必須である「ディストーションエフェクター」は予備で1つ多めに持っていくのが良いかもしれません、故障や盗難を想定して万が一の為に

ちなみにマーチ関連は先に現地に送るかスーツケースになんとか入れて持っていくかになると思いますがスーツケースに入れて行くならば空港で荷物を預ける際に重量オーバーになってしまうと追加料金が必要なので先に送る場合の郵送料金と比較をしながら対応。あらかじめ下記の様なグッズを持っておく事もお勧めします。

↑記憶が曖昧ですがこの重量計はAmazon等で1,000円もしなかったと思います

※ちなみにSinisterツアー帯同(海外)の際、我々は重量オーバーやスーツケースが嵩張るのを低減する為にバルク(CD単体とブックレット単体)でスーツケースに入れて持っていきます。今回は御好意で現地主催者がジュエルケース(プラスチックのCDケース)を準備下さっているので宿泊ホテル等で手分けして挿入組立てするという具合です。こちらも参考までに

次は現地での衛生関連について

先ほどの飲水関連で触れましたがペットボトルのミネラルウォーターですら偽物も多く出回っていてそれでお腹を壊す人もいますので現地での周りのみんなが飲んでいる水などの確認推奨です

それから水道水の水は日本とは違い「硬水」である国が多いので例えば洗髪をする際のトリートメント剤等は使い慣れたものを日本から持っていくのが良いでしょう。さもないと髪の毛がギシギシに

特にお腹が弱い人は滞在中、火がしっかり通ったものを食べたり等の工夫をしながら体調管理をしつつ安全で健康なツアーを心掛けて乗り切って行きましょう

※日本人のパスポート所有率が17%(6人に1人)らしいです。世界的にも稀にみる所有率の低さですが(外国に行く人が少ない)逆に考えると日本での生活があまりにも良いとも言えそうですね

兼パートプレイヤーの練習方法

ボーカル兼ギター、ボーカル兼ベース、少ないですがボーカル兼ドラム

こういった2パートを兼ねて担当しているプレイヤーは普段どのように練習しているのでしょうか

当バンドはボーカル兼ギター(バッキング&リード)形態ですので当方のやり方を話してみます(ただし、それが合っているかどうかは分からないです)

例として「まだライブパフォーマンスした事の無い新曲」を弾きながら歌えるように習得していくという内容で挙げてみます。最初は本当に苦しいです。というのが作曲時はギターで創り、後にボーカルを載せて行きますので「同時に歌いながら弾く」のは後から付いてきます。なので分離&反射反応できる様になるまでトレーニングする必要があります。

まず1ターン目としてはドラム音源を聴きながらギターだけを通して繰り返し弾いていきます

そして2ターン目としては口を動かしながらギターを弾いていきます

その際に「口の動き」と「指の動き」の連動違和感の有無を確認します。つまり口と指が分離して反応出来るようになるまで行かないと片方が”もつれて”しまいます。同時反応なので違和感があればその部分を繰り返し修正していきます

そしてようやく3ターン目で実際にマイクで発声しながらギターを同時に弾いていきます。加えてギターソロもありますからエフェクター類の切り替えも含めてのアクションが必要。こちらも反射反応できるまでトレーニングして行きます

この1ターン目から3ターン目までをひたすらグルグルと繰り返し練習していき「どこかでもつれる箇所」が無いかを確認し見つかれば修正しながら反射反応できるまでトレーニングしていく流れです。自作曲といえども反射反応できるまでかなりの練習量が必要になってきます

そうこうしていくと最終的には殆ど無意識反応出来るようになり、ギター音階が大きく移る際にフレットを眼で見るくらいでパフォーマンス出来るまで行き着きます

脳内意識が強い時(確認をしながらプレイしようとすると)は大体リズムがモタります。考えながらやっているとスピードに間に合わないです。脳からの指令と肉体反応までのディレイ(遅れ)の差がモタりに繋がると考えているので反射反応が重要だと思います

もっと言語化するならばボーカル(発声)とギターの指の動きが自覚思考から外れて行き、無意識に近い状態で反応していくです。あくまで当方の場合なのでそれが合っているかどうかは分かりませんが

近年はYoutubeが出てきたので例えばNecrophagistの様なテクニカル系バンドのボーカル兼ギターのライブ映像を観たりして「口と指の分離の仕方」+「目の動き」なども参考にできそうですね。

その上でドラムリズム(聴覚)に合わせて体感タイミングを取ることになりますのでトレーニングあるのみです。我々はテクニカルなんておこがましい範囲ですが上記の様な「テクニカル系の兼プレイヤー」はただただ凄いと思いますしリスペクトです

それでも音楽ならば

「いわゆるサラリーマン」という経験は人生上で僅か何年かしかやったことが無いです

昔はバンドマンと言うとアルバイトしながら4畳半のアパートに住んで路上ライブからスタートしてのサクセスストーリーの様な事もあったかもしれませんが、現代においてはそれが現実的では無い事が分かると思いますし、末永く活動したいならば「よりクレバーな立ち回り」が必須です

デスメタルバンド活動で言うならば、例えば長髪でやりたいとか、海外ツアーをしたいとか、大手海外レーベルと契約したいとか「10代20代のデスメタラーバンドプレイヤーが思う描く様な夢物語」

これを現実化させるならば「自由な生活環境作り」がなによりも第一です

当方1か月家を空けてのツアーも可能です。ですがそもそも全メンバーがそれが可能というのはほぼ無理でしょうし、そんな人だけでバンドを組むなんて難易度が高すぎます

諸々を俯瞰しているのでバンドマンの夢を壊すようで恐縮ですがフルタイムでやるならば会社経営(自由が利く)か資産家です。あるいは最低でも実家があり(居住費が固定資産税だけで済む)、更に何か不労所得(マンション所有で家賃収入有り等)を持っているなど

人生100年時代において20代のガチ系バンドマンによくある将来の行く先を懸念して思い悩むケース

地元ローカル活動ならばサラリーマンをしながら趣味として週末活動をやって行くでも大丈夫でしょう。ですが視野の広い活動を続けるならやはり起業

それも無理ならば…つまり音楽でしか生きていけないという極論ならばですが。
流石にデスメタルで生きて行くのは無理なのでサイドプロジェクトででも音楽をやるしかないでしょう

例えばですがボカロ系
ドラムを打ち込み、ベースも打ち込み、ギターは自分で弾いて、歌は初音ミク等のボーカロイド。
もちろん生まれ持った創作センスが前提ですが

あとはバズるまでひたすら100曲でも200曲でもどんどん創って例えば毎日YoutubeやSpotifyに最低1曲はUPし最終的にマネタイズできるまで365日創作&曲リリースして行くでしょうか。これは食うための音楽ですね。自由を得ながら生活をするということはその位は努力とも言えない範囲だと思います

サラリーマンを殆どしたことが無いと先述しましたが自由な人生時間を得るための思考は誰よりも考え抜いてきたと自負しています。自由生活を夢見る10代20代のガチ系プレイヤーさんには是非上手くいって欲しいですしそれを手に入れて欲しいです

10代20代のプレイヤーの中で、どれだけやっても上手く行かないことが起因し自暴自棄になったり鬱病になる人も多いです。非情ですがそもそも音楽がどんなに好きで、誰よりも好きであってもそれで生活するのは困難です。ましてや現在はストリーミング時代ですから更に難しいでしょう

だからこそ末永く音楽活動がやれるように環境作りを上手くやって欲しいです
その暁には24時間365日デスメタル三昧な生活環境が待っていますよ

以降の目標

現況はギターバッキング&リードギター&ボーカルという3役でライブをしていますが、そろそろ曲中で細かくギターサウンドを切り替えながらライブを行いたいと考え始めています

これまではギターアンプの上にエフェクターボードを載せたまま、ライブの最初から最後まで一切音を切り替えたりすることなく1つの音でプレイしていました。ですがやはり音色も曲に合わせて変えながらプレイしたいと思うように

とはいえ、歌いながらギターの音色(エフェクター)も適宜切り替えて行くというのは至難の業。少なくとも不器用な当方にとっては。なので少しづつ段階的に音色の切り替え数を増やしていくというプロセスで今後トライしてみようと思います

思い立ったら即行動なので最近はフットスイッチを始め空間系を含むエフェクター類をどんどん揃え始めています。最終的にはどの組み合わせになるのか分かりませんが自分の中で完璧と思えるまで試行錯誤しながらしっかりプログラムを組み込んでいきます。やり慣れるまでを考えるとイメージ的には2年掛かり位で目途を立てられればと(無意識でサクサクと音色を切り替えながらライブ演奏できる位まで)

お楽しみに

アニメやアイドルやビジュアル系などの日本文化を前面に推しだす

そんな人が居るのかどうかは分かりませんが日本人でもしもエクストリームメタルで商業的に成功したいなんて思う人は「アニメ+アイドル(女性)+AV(文化)」の融合

特に欧米由来のメタル系ジャンルは肌の色と言語が大きく影響しますので黄色人種である我々はハードルが限りなく高いです。実際欧米では我々が日本人なのか中国人なのかなんて分かりませんよね。単に黄色人種という一括りです。男性でしたらXjapanの様なビジュアル系でエクストリームメタルを推しだす様なこれも日本の独自な音楽文化な格好でしょうか

海外から見た日本は「食」と「性善説」と「アニメ」と「AV」と「清潔」と「細かい作業」が文化として突出していると思います

そこから音楽と結びつけるならば極論的には際どい衣装を着たアイドルがデス声やアイドル声で歌って踊ったりもするエクストリームメタル。これは道が開ける可能性(海外フェス等でも見た目で日本文化が分かりやすいので日本人代表枠にもなりやすい)もありますし楽器が出来ればなお良しです

もしも黄色人種&男性で正統派デスメタルや類系エクストリームメタルを上記の類でやるならば相当の覚悟をもってやることになります。資金力は第一として創作や楽器テクは超優秀で当たり前。それでいて英語での意思疎通は最低限

将来、この辺りをも凌駕する男性による次世代国産デスメタルバンドの出現には期待して行きたいです。我々は上記と方向性が違うのでの諸々の視点で俯瞰しながら自由に活動させて頂いていますが「創作をしてリリースしてライブをさせて頂く」という現在の活動環境に本当に感謝しています。支えて下さるファンの皆様のお陰です

曲の書き方

当方、どうやら作曲の仕方が特殊なのか少数派の様です

「みんなどうやって曲を作っているんだろう」とYoutube上で検索してみました。その類は沢山出てくるのですがその中の殆どが「先ずは構成を作る」とのこと。

これに大変ビックリしまして。当バンドの曲は構成から作ったことが一度も無いです。

このブログ上でこれまでに何度書いて来たか分かりませんが「出来た曲が出来た曲」なので、出だし(イントロ)からコツコツと紡いで行って最終的に曲として完成しています

なので所謂「Aメロx4小節→Bメロx4小節」みたいなのは作る時も(完成した後も含め)書き出したことが無いです。ですので曲によっては一度キリしか出てこないギターリフもありますし6小節だったりも多いです。

構成を紙に書き出してから曲を紡いで行くというのはやったことが無いので分かりませんがどうなんでしょう、将来機会があればトライしてみるかどうか。青年期から曲は脳と身体で覚える手法でやってきているので紙に書き出して構成を作ったり把握していくのは当方にとっては未知の世界。新しい感覚が生まれるのであればトライしてみても良いかもです

むしろ当方とは逆のパターン、つまり作曲手法として多勢だと思われる「構成を先に練ってから曲を書く人」は当方のパターン(構成無しで紡いで行く手法)でやってみるのも新鮮で面白いかもしれませんね

今思うとサブコンシャステラーの初期曲は7分越え、8分越えの曲が当たり前の様な感じでした。曲を紡いで行った結果、つまり「出来た曲が出来た曲」です。作曲手法を学んだことは無いですし思い付くまま紡いで行く手法が現在まで続いています(ただ近年は曲の長さに関しては今はその半分、3分半くらいをめどに書いています)

音楽の知り合いが少ない

これが良いことなのか悪いことなのか分かりませんが、普段の生活環境において音楽関連の知り合いが極端に少ないです。そもそもデスメタルジャンルを聴く人自体の絶対数が少ないのでそうなるのかもしれません

ですので普段は音楽とは全く関連の無い友人や親友達と過ごしています。ただ逆に創作やライブ準備等の際は集中できるんですよね。メリハリというか自分だけの世界を持つことは発想力の維持というか想像力を養えるというか。ですのでサブコンシャステラーというバンドで活動する時のみ切り替えてデスメタル活動に没頭しています

もしかしたらですが生活や人生すべてがデスメタルだと続いていない性格なのかもしれません。もちろん人それぞれだと思いますが

決め打ち的にデスメタル時間を作ることは創作の面においても発想の豊かさを維持できるのかもしれませんし逆にもっと接した方が良いのかもしれませんしこの辺は分からないですね

実際問題、創作をする際は周りの音を一切シャットダウンして創るので。とは言いましても普段の生活では音楽自体、一日あたり8時間以上聴いています。ジャンルをシャッフルした状態で何万曲を垂れ流しての聴き流し生活です。それこそジャズフュージョンからヒップホップ、ロックやハードロック、J-POPから民謡音楽、そしてメタルからデスメタルまで様々な音楽が常に流れている環境で生活をしています。当方にとって音楽は何にも誰にも左右されない自由行動であり末永く続けていきたいですね

インタビュー慣れと語彙力

インタビュー原稿を書いています

海外メディアからの依頼(英語対応)ですが毎度ながら熟慮しがちなんですよね。インタビュー慣れしているプレイヤーだとスラスラと行くのだと思いますが

慣れているバンドマンであれば聞かれるであろう質問をあらかじめ予想できていたり頭の中で常に整理されている具合でしょう。パターン化とまでは言えないにしても、いつでもすぐに答えられるという準備もバンドマン資質の1つ

特にバンマスともなるとバンド全体の視野も含め、偏らず、そして正直な気持ちをインタビュアーに対してしっかり伝えられる能力が必要になってきます

ましてや世に公開されるインタビュー記事ですからバンドとしてはプロモーションでもありますし見て下さる方達へ言語化した状態で気持ちを伝えられる手段ですからややもすると慎重にもなりがち

以前はインタビューの都度言葉を選ぶのか、選ばないのかというヨコシマなことも考えたことがありますが結果的には今の気持ちをそのまま正直に伝えるがやはり生感がありますし原稿を作る際の思考疲労感も無いです

我々は殆ど海外からのインタビューです(残念ながら日本でのインタビューは少ないです)

我々日本人、既に日本語が出来る訳ですからあとは「英語」と「中国語」が堪能なら地球上どこでも大丈夫だと思います。このブログ上でしつこく書いてきていますがバンドマンは外国語は出来た方が良いです

当バンド、インタビューを含む全ての音楽活動への対応において基本的には「即日回答」か「次の日には回答する」です。それが無理なら「いついつ迄に回答する」というデッドラインをあらかじめ決めてからのやりとりをしています。対応が遅いとフェードアウトされますね、特に海外では。つまり徐々に連絡が途絶えて行きます。「機会は逃すべからず」なのと「プロフェッショナルな対応」に尽きますしバンド活動のコントロール能力は非常に重要です

ドラムが巧いとは

ドラマー募集しているArchspireやBenightedの後釜探しについて

「新しいドラマーを見つけるのが難しいのでは」という世間の話題がありましたね

他にもAbortedやDark Funeral、Spawan of Possesionの各ドラマー氏も強烈ですよね、万が一抜けると探すのが大変(ライブで曲を再現して行くのが)だろうなーと思います

激速系デスメタルにおいては超人的ドラムスピードで叩けるプレイヤーがとにかく際立ちますのでバンドの花形であり代替が難しいという特殊な音楽かもしれません

そういう意味ではこのジャンルでは「ドラムが巧い」という定義が「超人技」というイメージもあります。確かに地球上であのスピードで持続力を持って叩ける人なんてそうそういませんよね

当方ギタリストでドラムは叩けないので一般リスナー視線になりますが「ドラムが巧い」のステップとしては以下のイメージを持っています

①何はともあれ先ずは「リズムキープ」(メトロノームの様なリズムで叩ける)が凄い
②次に「音価」(ドラムの音を発声させるタイミングから音を切らすタイミングの技術)が凄い
③その先には「トリッキーさや手数や変拍子」が凄い
④最後は「人間技とは思えない超人系スピードと持続力」が凄い

先ほど挙げたドラマー各氏は④に辿り着いた上で更に高みを目指している様なプレイヤーだと思われますのでそうそう居ないでしょう

だからなのか、このエクストリームメタル界においては「ドラマーの個人名が際立って有名」と言うバンドも多いですよね。つまりスピード系デスメタルはまさにドラマーが「花形」のジャンルです

超人系ドラマーはまだまだ将来の可能性(需要)を秘めていると思われますが、生まれ持ったセンスが辿り着く道(練習で誰でも到達出来るものでも無い)なのでどうしても少数派にはなるでしょう


需要

定期的に話題に上がる「需要が無いのに精力的にライブ活動をしてどうするの」というお話です

賛否両論が沸き起こるべく刺激的な内容ですので都度話題として上がってくるのでしょう
この件をあえてじっくり考えてみたいと思います

・魅力が無ければ需要は無い(魅力があれば需要はある)
・需要が無いならこちらから供給していく(供給側から仕掛ける)

この2つは永遠に延長線を辿りそうな雰囲気もありますがSNS最盛期の現代においては需要を先に作るが総合的に上手く行く可能性がありそうです

実際問題、ローカルエリアで友達を呼んで定期ライブをしていてそこにバンドへの需要があるのかという完全なる身内感。この辺は長年バンドをやっていて思うこともあります。我々は少し変わってるかもですが基本的に友人を呼ぶライブはせずにやってきています、純粋なファンを求め共感くださる方たちとエクストリームメタル音楽を共有させて頂くという意味でライブ活動をしてきています。1994年の初ライブの時だけですね、「人生初ライブやるので記念に」ということで学校の友人達を誘って観にきてくれたという。なので友人を呼ぶライブをやり続けるパターンはややもすると「ライブをした」という経験だけで終わる可能性も。純粋なファンサポーターが居なければ徐々に活動経費などの経済的問題だったり、メンバー間で心が揺れたりして離脱していくケース。やはり「バンド側からの魅力を出せるところまで」は自力が必要で「自己責任前提による魅力作り」が必要です。もしもそういった事を求めないのであれば自己満足方向的なライブ活動でも全然良いと思いますし、それをバンド活動が充足しているとメンバー間で認知していれば問題無いですしそれで良いのです

我々は1990年代、ハイエース機材車に寝泊まりしながらずっとツアーしていました。そして2020年代の現在は要所でのライブ活動方針へ移行。需要と供給も併せて俯瞰しているからです。やみくもにやって上手くいくならば良いですがそうとは限らないとも。そこには沢山の犠牲もありますしまさかデスメタルで家が建つわけでは無いのであくまで末永く活動していける環境作りを優先しています

年齢を重ねるにつれ「創作」が更に楽しくなってきたんですよね。ずっと続けていきたいです

需要と供給の話に戻りますが以前にも書いた通り「音を届ける」が何よりも先決。Youtubeやインスタ等、いくらでも音源発信の方法はありますよね。それですら再生回数が全然回らないのにライブしてどうするんだと。冷酷ですが需要が無いという世の判断です。だから近年は故意に炎上を狙う様な人も出現してくる訳です。我々の場合どちらかと言うと創作を続けていきたい心理に傾いてきています

とはいえもちろんライブ出演のチャンスがあれば全力で行いますし、そのために常に準備をしています。ですのでむしろその1回のライブに賭ける想いの強さは更に増してきています

賛否両論の話に戻りますがライブをすることで魅力を増やす(サポーターを増やす)という考え方もあるでしょう。ですが「ワンマンでやる以外(既に魅力がある)」は多数出演のイベントとなりますのでそこからのきっかけとなると元々集客力のある有名バンドとの共演がやはり総合的には音を届ける範囲が広がるチャンスだと思われます。漫才の劇場等と同じですね、前座があって大トリがあっての様な

ありがたくも近年は来日アーティストの前座や海外ツアーに関しても有名人の前座での出演機会が増えています。本当にありがたいことですしプロモーター氏には感謝しかないです。つまり音を広範囲に届ける事ができる可能性を探るバンド活動。ただこれまではお声がけ頂くという奇跡の連続でしたが今後自発的行動も必要です

あとフィジカル品に関しても国内流通網があっても海外流通網が無いのであれば「作る」です。せっかくYoutube等で気に行って下さった方が居たとしても物理的な供給が出来ていないのはバンド側の責任。我々も海外流通はまだまだ弱いです。以前にも書きましたが海外ファンからはバンドオフィシャルHPからの個人オーダーで一枚ずつ郵送しています。あとは海外はBrutal Mind USAとその本拠地Indonesiaのネットショップからも販売サポート頂いています

例えばカニバルコープスのCDやシャツはおおよそどこの国でも自国のネットショップですぐに入手できると思います。勿論需要があっての流通網とは言え、それでも自分達でやれるところまではやれているのかという前提。海外流通網だって今なら幾らでもネットで情報を探せますしね。なのでバンド活動が上手く行かないと不満を口に出す人はそれらの事すらやって来なかったからという逆説的な可能性もあります。俯瞰力を持って様々な角度からの思考行動により音楽活動は成立するものだと思われます

レコード会社の状況

エクストリームメタル系だと最大手はCentury Media(ソニーが親会社)だと思います

Century Media Records – YouTube

Century Media Records – Quality in Metal

Youtubeのチャンネル登録者が277万人という超巨大エクストリームメタル系レーベル

なのですがエクストリームメタル市場はやはり規模感が他の商業音楽とは違い、難しいというか視聴回数を見ると到底登録者数の277万回再生には程遠い「何千回だったり何万回だったり」のストリーミング

これが何を意味するかですが「売るだけ」レーベルでは経営が厳しいという現代です

逆にむしろ我々が所属しているBrutal Mindはチャンネル登録者数は数万人ながら、みるみるレーベル規模が巨大化しています

どういうことかというとアジアのレーベルは大手欧米レコード会社からのマーチ受託をビジネス化している背景もあります

アメリカやヨーロッパのレーベルはアジアのCD工場やシャツ工場に制作受託が主要ですので信用のあるBrutal Mindを含むアジア系列のレーベルへのライセンスリリースを含め大手レーベルからの受諾制作もあるのでそういったレーベルは活況ですし勢いがあります

特にLPレコードは中国のレーベル受託が独占

そういった意味でも我々の所属しているBrutal Mindレーベル(インドネシア)は現在、総合的にはアジア最大規模のビジネスを行っているエクストリームメタル系レーベルかもしれません

Brutal Mindのボスとは日頃、日常会話していますがとにかく忙しい日々の様ですし近年は更にリリースが目白押しですよね、止まらないです。これはボスのビジネスの才能ですし付き合うと分かりますが本当に良い人です

↑写真は当バンド3rdアルバム「Chaotic Diffusion」アルバムでBrutal Mindレーベルとのリリース契約第一弾時にボス(中央/Deni氏)との会食の一コマ

そんな目白押しなリリースラッシュのハザマでプレス工場のラインに乗って我々のアルバムもリリースに辿り着くという感じです

ちなみにこれも以前に書いたことがあるのですがバンド側は契約時点で「アー写」、「DDP(CDプレス用データ)」、「ブックレット記載情報や歌詞」、「アートワーク」は全部そろった状態でオールインワンがベストです。更にはMVも既に作っている状態であとはレーベルYoutubeチャンネルから流していただくだけで済むまでが当然だと思っておいた方がこれからの新規バンドはレーベル契約に辿り着きやすいと思います

実際、自分がリリースラッシュのレーベル経営社長だとしたらそう思いませんか?

言葉を選ばずにいうならば「デモがどうだとかミックスすらしていない音源等の中途半端なマテリアル」な時点でオーディションには落ちるでしょう

といいつつも1作目を契約して以降、ちゃんと信頼関係が築ければ次作以降はかなり甘えることもできます。次作のMVやブックレットレイアウト等諸々全部デザインチームへお願いできる関係にまで辿り着いています。なので逆に移籍が難しい面もありますね、情も湧きますし。他のバンドはどうやって移っていくのか分かりません、いわゆる出世コースみたいな「移籍ごとにレーベル規模が上がる」みたいなケースって多いですよね、我々はやったことが無いので知見がありませんが

ミックスマスタリングにおけるサウンド確認方法

バンドマンがエンジニア氏へミックスマスタリング依頼をしそのサウンドを「耳」で確認する際の我々のやり方です

以前にも書いたことがありますが作詞作曲レコーディングまではバンド内で完結し、ミックスマスタリングだけはエンジニア氏に依頼しています

その理由は第三者が入った方が音質のみならず全体として纏まりが良い結果となる傾向だからです。つまりミックスマスタリングに辿り着いた頃には「もやは自分達の楽曲を聴き過ぎている」ので、自分の世界に入りすぎるというか狭い領域での思考になりがち。音質の良し悪しや全体バランスについても迷いが生じやすいと考えています

なので基本的にレコーディング後は信頼の置けるエンジニア氏に頼りっぱなしです

これが功を奏してか独りよがりにならないサウンドと言うか、改めて客観的に聴き直すことができますし次に生かせるような新たな発見も

尚、次作に関してのレコーディング用ギターですが2nd「Reprogramming」&3rd「Chaotic Diffusion」アルバムでの使用ギターから変更、更にピックアップも変更したのですがかなり良いです

以前にも紹介したことがあるのですがそのピックアップはセイモアダンカンのBLACK WINTER(パッシブ)です。以前にも増して鋼鉄ギターサウンドとなり今作の楽曲イメージ通りな仕上がりです

※ライブ前の配線/断線確認やネック調整、ピックアップ交換等の日頃メンテでもお世話になっているESP系楽器店さんで数年前にこのピックアップを紹介いただいたのですが的中でした感謝!

そしてようやく表題の件に辿り着きましたが当方は少なくとも6種類以上のスピーカーで繰り返しサウンド確認をしています
(1)Iphone(携帯電話)で聴く
(2)PCのスピーカーで聴く
(3)自宅のオーディオシステムで聴く
(4)Sony等のヘッドフォンで聴く
(5)ダイソー100均のスピーカーで聴く
(6)JBL/Anker等のブルートゥーススピーカーで聴く
などなど出来るだけあらゆるタイプのスピーカーで繰り返し聴いて総合確認しています

更にはこれは個人的嗜好になりますが大広間でミキサーを繋いで超大型のパッシブスピーカーから爆音で鳴らしたりもしています。でもそれは環境依存になってしまうのでやはりIphone等の携帯電話から聞こえるサウンドを基準にするのが現代の主要だと思われます

創作した曲が再度客観視(聴)できるタイミングであるミックスマスタリング期間は非常に楽しいですね

日を跨ぎながら毎日何十回も聞きなおした結果

先日、新譜用のボーカルレコーディングを終え毎日何度も聞きなおしています。そして納得行かない結論になりました。結果、全部録り直します。ボーカルは本当に難しい

スタジオを取り直しての「ゼロからボーカルの録音をし直す」って想像するだけでも果てしない工程が待っている不安感も襲ってきますが納得できない精神状況ではリリース後に後悔するので

楽器とは違い生身の人間が発する声はそのタイミングも含めて上手く録るのが難関で更には英詞ですから注意も必要

今回のレコーディングでは直前に1小節ずつAIに読ませながら何度も何度も発音確認しつつ録音しています。事前に英語電子辞書やIphoneの読ませ機能を酷使しながら覚えてはいますが、それでも録音時は1小節毎にこまめに録音しています

これらをゼロからやり直すとなると果てしなくて精神的に追い込まれそうなところもあるのですがやはり後悔はしたくないので全部録り直します。あとは時間との闘い(ミックス開始の設定期限)もあるので寝ても覚めても没頭し続ける近況ですが乗り切ります

バンドマンは郵送作業の習慣づけ

本オフィシャルHP内リンクにオンラインSHOPがあり我々のマーチ(CDやシャツ、DVD等)をダイレクトで購入が可能です

このオフィシャルオンラインショップ経由でオーダーが最も多いのは海外からの個人購入です

国内においてはAmazon、楽天、Yahooショッピング等のオンラインショップやディスクユニオンやタワーレコード、HMV等で取り扱って下さっているのでオフィシャルHPからのオーダーやライブ会場以外でも皆様に入手しやすい様に務めています。改めて皆様のサポートありがとうございます

海外からの個人オーダーですが本当に有難い限りですし何より「よくぞHPにまで辿り着いてくださった」というのが先ず第一にあります。「何としてでも入手したいという強い気持ち」に感謝です

これまでに色々な国へ発送させて頂きましたが個人オーダーですから基本はCD1枚づつを梱包(シャツ同梱も多いですね)して送り状を添付し郵便局発送しています

他のバンドマンがどのように個人オーダー品を海外へ送っているのか分かりませんが我々は日本郵便の国際郵便一択です

国際郵便 | 日本郵便株式会社

送り状内の内容物欄にはケース付きCDの重さ(g)、Tシャツの重さ(g)、原産国、更には「HSコード」(輸出統計品目表コード番号、例/CDだと8523299000等)を書く必要があるのですが何年も送り続けているとかなり速いスピードでサクサクと送り状を書けるようになります。その際に添付する英語でのお礼文内容も定型化し所感をプラスアルファしています

↓↓海外個人オーダーさんへ発送時のお礼文の例(あくまで我々の場合)↓↓

Hello there!

Thank you so much for purchasing our music! Your support means the world to me. Knowing that my work resonates with you is a tremendous source of encouragement and motivation to keep creating. I hope you enjoy the music, and I truly appreciate your support for independent artists.

With heartfelt gratitude,
Subconscious Terror -hammer-

最初の頃は送り状の作成にしてもお礼文の作成にしてもかなり時間がかかっていました。それよりも重要なのは「早くお届けすること」が購入者にとっては最も嬉しいことですから海外出荷の迅速対応手法を確立する必要がありました。今ではオーダーが入ると当日か次の日には出荷されています。国によりますがどうしてもある程度の日数は掛かりますから即出荷が何より。そして購入者には予めメールで「発送の旨」と「送り状の問い合わせ番号」を連絡させて頂きますので「海外個人取引」に安心感を持って頂けるよう心がけています。そう考えると「海外への個別出荷対応の習慣化」もバンドマンの必要スキルの1つかもしれませんね

デスメタルボーカル

デスメタルボーカルの発声については完全に自己流です。なにせ学生時代にまで遡りますし当時はデスメタルバンドは国内ではまだ希少でしたしヘビーメタル&スラッシュメタル全盛時代。その発声の仕方については情報やメソッドも何も無いのですから当時は「いわゆるダミ声派生」からのスタートになりました、とにかく「激しさを出す」という抽象的な感じでした

今は医学的に?デスメタルボーカルの発声方法を教えて下さる所もあるようですね。ネット上では「のどぼとけを下げる」だったり、「口の中で横に膨らます」だったり「顔を上に向ける」だったり色々見かけますが個人的には現在も特に意識が無いですが言語化できると良いですね

ちょうどつい先日、新作向けのボーカル部分のレコーディングを終えました

結果的にはこれまで通り自己流の継続でした

一応は録音する際にふと思いつきで顔の向きを変えたらどうなるのだろうと「上を向いたり下を向いたり」をやってみましたが特に変わりはなかったです

ライブの際はギターを担いでいるので顔の向きについてはどちらかと言うと基本は下向きです(ギター指板を見たりするので)

結果これまで通りライブと同じ声質(再現性)になるように?顔を下向きで録音しました

恐らくですがどこまで行っても「持って生まれた声質」(+年齢)になるのかなとも思います

ちなみに好きなボーカリストといえばクリスバーンズの初期が一番好きです。90年代のクリスバーンズのあの声は個人的には非常に魅力的です。ただ、現在(SixfeetUnder在籍)の彼の声質ついてはやはり年齢なのか、それともあの声を長年に渡って出し過ぎたからなのか「声の中に含有された粘り気」の様な部分がかすれて減少している感じがあります。やはり電気を通す楽器とは違いデスメタルボーカルは「生身」ですから声質維持は難しいところはあるでしょうね(そんなクリスバーンズですが当時のその後、カニバルを脱退してしまい後釜としてMonstrosityのコープスグラインダーフィッシャーがカニバルに入ったときは衝撃過ぎました。今ではフィッシャーはカニバルの顔ですが当時はクリスバーンズが凄すぎた事もあり後釜としてのプレッシャーを含め大変だったのではと勝手な想像をしています)

賛否両論すら俯瞰できるかどうか

先ずはこちら。的を得ていますし鋭い表現も含め冷静判断

お次は「夢を追う」系、若い志にリスペクトです

上記2つの動画を最後まですべて見てみることをお勧めします

我々の場合は上記とはまた違う思考を持ち合わせていますがどちらかと言うとROOM3さんの動画に近いもしれません

つまり常々このブログで書いてきている通り「やりたい音楽」や「やりたいバンド活動」はそれが出来る生活環境作りのセンスが重要

AmebaのYoutube「夢を追うバンドマン」の方では普段はバイトをしながら「いつか大きなフェスに出演したい」を含む理想論

現実問題として冷酷ではありますが以前にも書いた通り、夢を描いて「続けていれば声が掛かるなんてことは無い」です

もちろんワンマンで既に1000人集客力があるとかSNSで既に万単位のフォロワーがいるとかであれば別ですが

海外では「Pay To play」つまり「Buy on Slot」(出演枠を買う)もしくは自腹での出演が普通です。既に有名人でもない限り、またはコネでも無い限り大舞台に立つことすら、そこに事前競争があります

極端にいうならば億万長者のバンドマンがイベント主催者に「100万円出すから超有名バンドの大トリの前でパフォーマンスさせて」と言えば名も無きバンドを出演させるよりも収入メリットがある訳です

興行はビジネスですからその100万円で会場費がまかなえるなら当然ながらその100万円を出すバンドを推しまくるでしょうし、その後も「是非出て下さーい、何卒!」とスリスリと声を掛け続けられるでしょう

Abemaの「夢を追う」って既に自力での集客力やSNSやYoutubeやSpotifyフォロワー数があってこそ

例えばもしも、厳しいバイト生活のバンドマンをやっている状況下だとして「5万人の大型フェス出演枠が100万円で売られている」としたらどうしますか?

億万長者はお小遣いレベルで出演するでしょう

やはり音楽は届いてナンボですし何よりプロモーション(音を届けられる機会)になりますからね

幸か不幸か、我々の様なデスメタルという希少系ジャンルの場合はそういった範囲での資金競争は余り聞きませんが自腹は普通だと思います

例えばアメリカ往復xメンバー3,4人で1週間のツアー。航空費込みで100万円としてもそれは99%自腹です。航空費用までのサポートがあるバンドは既に集客力があり、更に(大手)ブッキングエージェントとの契約が上手くいった暁の様な話です

エージェント契約が無い場合は招聘者からの「現地空港着後から現地国内の生活をすべての面倒を見て貰える(帰りの空港まで送迎)」レベルのサポートが精一杯なスポンサー範囲だと思います

ちなみに下世話な話になりますが海外フェスなどの大々的なポスターを見ると大体イメージは掴めます

一番上の列にあるバンドは航空チケットや現地生活(ホテルや送迎等)までサポート

二列目以降は自腹経費が基本、そして現地内の生活サポート(ホテルや食事)までがMaxのサポート

三列目以降は…

逆にいうとガチでバンド活動をしたいなら上記の様な資金を含めた活動をするための環境整備のセンス有無を問われているのと同義とも取れます

普段が一般企業の勤務でアメリカ2週間ツアーをパッとできますか?みたいな。更にはその為に「いつでも旅立つことのできる資金準備」はできていますか?それでも勇気あるなら是非出演してみてください、でもその結果は自分たちのパフォーマンス次第ですよと

誰も助けてはくれないですし重ね重ね書いてきていますが「たとえ世界で一番凄い曲」なるものを作っても「誰にも聞かれなければ」(音を届けられなければ)結果は得られないでしょう

なのでバンド活動を積極的に行うのであれば生活環境を整えられることがとにかく重要だと思います

特にOSDM系は長髪の人も多い(長髪での一般企業での勤務・出勤が日本では難しい)ですし、如何にこのジャンルが希少種であるかも分かりやすいかもしれませんね、ただ実際には元が富裕層な背景でやれている人(もしくは社長業)も多いと思います

ですので海外に出て行っているバンドは本当に苦労していると思いますし、その行為自体が本気の活動と捉えることも出来ますしリスペクトです。我々は富裕層ではないので亀足コツコツ活動ですが…

音源バンドとライブバンド

ありえないくらいにスピードが速いバンドや、果たしてライブで実現できるのだろうかの様な音源

特にテクニカル系音楽では増加の一途

AI判別もあるようですが例えばYoutube上で「バンド名+Live」で検索して沢山出てくれば「ライブバンドだなー」と思いますし検索して出てこないと「音源だけなのかな」という心理も働きがちかもしれませんね

更にはややもすると音源はテクニカルで凄いけど実際のライブは巧く無い?(粗い/弾き切れない/叩き切れない)を勘ぐってしまうかもしれません。これはバンドマン目線になりますが

我々の様な生粋の生バンド(人間による創作でかつ、ライブ活動をするバンド)とは界隈が違うのかもしれませんし今はAIでも作れる時代。もはや楽器すら弾けなくても曲は創れる時代ですからそういった音楽市場もありなんだとは思いますが

創作と同じくらいに「ライブがエグイ」というのは我々にとって目指すところです

「ギターボーカル/3人編成」(当バンドと同じ編成パターン)でライブが巧いと思ったバンドがこちらDying Fetus、正にガチプロですね。

(※ギターボーカルのジョンギャラガーさんのパフォーマンスから吸収できることは、歌の無いところはリズムに頭を合わせたり、ギターを少し前後に振る感じです。つまりこれ以上、身体全体大きく揺らすヘドバンは演奏が乱れる可能性も考慮し年数を重ねて洗練されてきたパフォーマンスなのでしょう。シングルギターは凄く気を使いますし、乱れるとすぐに全体バランスが崩れますしね、リスペクトバンドです)

楽器のスキルアップとリリース枚数(曲数)の関係性

2024年11月現在、レコーディングが佳境なのでそう思ったという節もあるのですが、レコーディングはどんどん経験を踏んだ方がスキルアップが速いかもしれません

創作とは違い、録音する際の弾き方や叩き方がその都度勉強になることが多いです

アタック音だったり粒ぞろえだったり

現代では録音したあとに音の波形まで確認できるのでズレ具合も含め自己分析が可能、吸収できることが非常に多くレコーディングが終わった後はスキルアップした気がします

結果的に「次作は更に上手くなって録音したい」とモチベーションも益々上がります

確かにレコーディング期間ともなると毎日8時間練習するような、寝ても覚めても楽器を持っている様な感じになるので単純にその分のスキルアップもあるのかもしれませんがともかく楽しいです

もしも曲数の多いアルバム単位での創作が大変というのであれば曲数を減らしたミニアルバムをコツコツ出していく事でレコーディング経験を増やすのも良いかもしれませんね。つまりはとにかく慣れること

今回は「レコーディング慣れ」は楽器のスキルアップにも繋がるという内容でしたが録音した新曲自体も後のライブリハーサルや本番ライブでどんどん洗練(ブラッシュアップ)されて行きます

ボーカルのレコーディング

ボーカルのレコーディングは毎回試行錯誤しています

ボーカルも勿論DIY自録りです

その際に課しているのは「ボーカルは防音室で録る」です

つまり音楽スタジオの個人練習予約からのスタートになります

入室後、マイクとDTMを接続し密閉型モニターヘッドフォンで新曲を聴きながら録音していきます

ここから先は現在も試行錯誤中なのですがスタジオの部屋の「広さ」や「縦長構造」や「四角形構造」などの空間の差による影響ってどうなのか。これは分からないです

必要なボーカル録音が全部で8曲あるとして「今日は4曲分のボーカルのレコーディングをした」と。そして次の日に続きの5曲目から録音しようと思った時にやはり同じ部屋じゃないと何かがおかしくなるのかどうか。分からないです

ちなみにボーカル録音する際にマイクを手で蓋うというのはやっていませんが、近年は掟破り的にそれやって録るボーカリストもいらっしゃるそうですし、マイクと顔の角度や近づける距離についても掟破り的なパターンを含め、結果的に理想の声質が出ればよい訳ですから先入観に捉われず自由なやり方でOKでしょう

1人で防音室スタジオに籠って試行錯誤しながらやってきているので何が正解で何が不正解かは分からないです。ひょっとしたらエンジニア氏がその自録りしている現場を見るとおかしなことをやってるなと思われるようなこともしてるかもしれませんが

ちなみに現新作の「Chaotic Diffusion」アルバムのボーカル録りも上述の通りスタジオ個人練習に入ってのDIY自録りですが、特に不満無くむしろ非常に満足しています

ちなみにボーカルレコーディング代ですが自室だと空調や外の音(声)が入るかもなので一応「防音室」で録音したいです。なのでスタジオ1人練習に入ってそれが1時間600円。なので8曲を3時間で仕上げたとして1アルバム1800円くらいですね

上記アルバム時のギター、ベース、ドラムは全て自室自録りなのでレコーディング代は0円です

我々の様な小規模バンドにとってはレコーディングDIYは重要な経費節約の大きな要素になります。そしてマーチシャツやCDプレスはレーベルに依頼するという塩梅です

バンド活動を上手くやっていく為に水面下で色々と工夫するのですが、大手レコード会社がREC&プロモ予算を取ってみたいなのとは違うので、我々の様なアングラ界隈ではおおよそのバンドが上記の様な工夫をしながらかもしれませんね

(余談ですが)ボーカルを録るときは歌詞をA3の紙に大きい文字でプリントしそれを目の前において録っていますがページをめくる音については伴奏タイミングでめくればその部分はカットできますから大丈夫ですね

Defeated Sanityの新譜がエグ過ぎる

Defeated SanityがSeason of Mist移籍しての第一弾のこちら

ドラマーのリリーグラバーさんのジャズフュージョン出身からのデスメタルはもはや「音の最果て」の領域

カレントメンバーが良く揃えられていますし現在がバンドとしての一番良い状態だと思います

むしろ結成30年越えで今が音楽的に黄金期という私感です

幸運にも今年2024年8月に彼らと共演をさせて頂き観戦させて頂きましたが、この新譜のツアーは本当に観たいですね

「音の最果て」に行きつく人たちの音楽かもしませんね、テクニカルブルータルデスメタルジャンル

後継者

Subconscious Terror自体は結成30年のバンドではありますが現行メンバーは主宰以外は20代半ばです

彼らは一生懸命にバンド活動における仕組みや経験を積みその要領も含め吸収くださっています

これは将来のバトンタッチも見据えているのですが先人が失敗経験を含め、できるだけ最短距離でミュージシャン活動が出来るように事前に蓄えておいた方が良い知見や経験を得て下さっています

なので恐らくですが彼らと同年代のプレイヤーよりもかなり早いスピードで様々な体験が出来ていると思います

レコーディングの進め方だったり、アーティストビザの取得だったり、海外ツアーだったり、来日アーティストのオープニング出演だったり、リハーサルだったり、ライブまでの段取りのやりとりだったり

これらはすぐに辿り着いて経験できるものでも無いかもしれません

視野はもっと多方面に渡るのですがゆくゆくはこういった知見や経験を自身の人生自体にも活かして頂きたいです

もちろん、最後は「自身の意思の強さ」が成せるミュージシャン活動ではあるので清い言い方をするならば脱落するも脱落しないもとにかく自由主義です

平日にライブをする可能性や特に海外ツアーだと平日込みでの移動も出てきますからね

なのでミュージシャン活動をするならば生活環境(音楽活動が出来る環境)の整備が一番重要であることをこのブログ上でも常に説いてきています

そして彼らも将来だんだん分かってくると思いますが「幅広いバンド活動が出来ている事自体」が実はとても奇跡的な経験であること

サブコンシャステラー自体、長い休止期間あれど結成してから30年が経ちます

残念ながら振り返ると当時の人たちは殆どいません(今後も益々希少種になるでしょう)

ですので、まだまだこれから沢山の経験や知見吸収して行きながら是非とも後世に国産デスメタルの血を受け継いで頂きたい想いはあります

そういえば次次作の創作もキックオフしました

果てしないデスメタルロードはまだまだ続きます

ミックスマスタリング

レコーディングしたデータのミックスマスタリングはエンジニア氏にお願いしています

一時期は自分でやろうともしましたが

背景としましては作曲段階からレコーディングが終わるまで既にずっと聞き込み過ぎているので自分の耳での客観的判断が出来なくなる懸念も含め第三者に依頼させて頂いています

以下のマテリアルをエンジニア氏に48khz/24Bit形式でお渡ししての依頼です

①ボーカル

②コーラスボーカル(被さる箇所や掛け合う箇所や声質を変えたスクイール系等)

③ギターリフ(バッキングA)(主に低音系)

④ギターリフ(バッキングB)(主に高音系)

⑤ギターソロA(空間系エフェクターを掛けたり重ねたり用)

⑥ギターソロB(バッキングの後ろで鳴らすソロ用)

⑦ベース

⑧ドラム

⑨SE(イントロなど)

ですので基本は9トラックです

ギターはステレオサウンドにするのに2本のギターを被せるのでトラック数が多く、ましてや我々はシングルギターなのでRecする量がかなり多くなるので大変ではありますがその期間は集中しての力技でとにかく弾きまくるです。ただレコーディングをすることでライブ時にはその曲のスキルが上がっている等のメリットは多いです

ちなみに⑨のSEも自作ですがこれは創る時は全体イメージ膨らませながらなので楽しいですね

そして全体音質としてはこれまでの最新音源が我々のサウンドの基準としています↓

できるだけ各パートが分離されたクリアな音源を目指しています

そうそう、デスメタルのボーカルはミックスで何をするんだという疑問もあるかもしれませんね

マイクで拾った音はあくまで「生声」です

ライブではスピーカーから響いていますから自然エコーされていますが、マイクで拾った完全な生声をそのままCD用に落としこむのは流石にちょっとなんともな感じになってしまいます。余りにも生声すぎて

そこで我々の場合ですが「Slap Back Delay」を掛けて頂く様にエンジニア氏にお願いしています

そうすることで曲の中でボーカルがなじむ(ボーカルに残響を付ける)ので少し広がり感が出てきます

ギターサウンドやベースサウンドは各担当の好みを反映させつつ、あくまでクリアにしたいです

全体音像としては我々がライブ時にPAさんにお願いする内容同様、キック、スネア、ボーカルが前に出ているがベースとなっています

ギターに関してはチューニングを落としてはいるものの(全音1音半下げ)、高音リフも多いのでギターの音階が埋もれて輪郭が分かりにくいというのはこれまで特に懸念したことが無いですね、あまり歪ませていないのもありますが

マスタリング前には各曲ごとの頭出しから終わりまでのTIME(例/A曲03:46)が決まりますので、その際に同時に当方でISRC(著作権)申請しています

ISRCとは曲ごとのID(全情報)の様なもので割り当てられた曲番号の取得なのですが数日で取れます

そして各曲番号をエンジニア氏に伝えDDP(With/PQシート)で納品(曲名やアルバム名、作詞作曲者名、著作権番号等のすべての情報が入っているファイル)して頂きます

ですので別途Wavファイルで1曲づつ納品して貰うとしても、Press For CD(CD用のマスターフォーマット)であるDDPで聴くには「DDP再生プレイヤー」を持っている必要があります(フリーの再生アプリもあります)

実際問題、大手レーベルは殆どDDP納品です

WAVファイルを一曲づつWetransferやギガファイル等のファイル転送サービスで送るのは手違いの元(例/曲順間違いや曲間の秒数)にもなりますし、やはりCD工場に1ファイルを送るだけでプレスできるというのはバンド側からのレーベルへの配慮でもあると思います

昔の様にマスターCD-Rで郵送でのやりとりの必要もないので本当に便利になりましたね

この辺は自力で調べながらたどり着いた内容ですがバンドマンは事前に知っておいた方が良いでしょう

という事でこれで新作音源制作が完了となります

他にも事前準備としてはミックスマスタリングをする頃にはアートワークやアー写も既に準備出来ていて歌詞カード等を含めブックレットのデザインも出来ている、あるいは同時進行しているが望ましいでしょう

そしてCD工場のプレス納期から逆算して流通リリース日を決めて行く訳ですがプロモMVやマーチ用シャツなどの事前準備もそうですしリリースパーティをやるならば、そのライブスケジュールも段取りできていると尚良いでしょう

特に新曲はライブのセットリストにも入っていくのでリハーサルも行っていきます

この段取りの中、唯一の懸念があるとすれば何かが大幅にズレる(何かの納期がズレることになる)ことにより全ての進行がズレていくことでしょうか

このあたりはプロフェッショナルな進行を心がけていく感じですがそれをも先を見越しておく能力が必要になってきます(何度か小さい失敗を重ねてきた過去の経験から近年は基本全てサバを見て進めています。希望通りに進むのはなかなか難しいです)

そしてミックスマスタリングが終わり目途が立てば早々に次の創作に取り掛かりますので、ライブ演奏以外でも日常的に年中何かをしている様な感じかもしれません

バンド活動は常に全体視野でスケジュールを立てていく必要があります

特に我々の様な小規模バンドは基本的に全行動がDIYですので各個人の力が非常に重要になってきます

その「個人の力」をちょっと冷たい感情で表現するならば普段から「常に何事にも期待しない」、「希望をしたところでそうはならない事も事前にサバを見て動く(保険を掛けておく、決して騙すわけでは無いのですが)」ところをスタート地点として思案した上で結果として全てがハッピーで終わり「やり切れたかどうか」、達成できたかどうかです

この部分の思考についての妄想や夢見心地は不要です

周りを見渡すとレコーディング後に脱退する人っていますよね、そういうのはこれが原因だと思います

我々はその経験はありませんが(というか、そうならない様に常に俯瞰とサバ読みしています)どこかのタイミングでこじれるのでしょう

とにかく言えることは「淡々とリリースまで進行できる手配能力」です

ですから常に俯瞰した全体の把握や全体進行の筋道をケアしつつ冷静に計画実行する事(結果までたどり着く)が好きな人はバンマスになることはお勧めかもですね

日本のデスメタルシーンは地を固める時期に来ている

コロナ禍後は来日バンドが目白押しでパンク寸前の様な勢いが続いています

近年の円安影響はあるとしても日本はビジネスが成立し易い見立ても往々にしてあるのだと思います

でも、もうそろそろ日本のエクストリームメタルバンドは自信を持って世界をリードする気概が出てきても良いのでは

戦敗国として長年に渡り自民族をひたすら卑下しつづけ、洋楽を奉る文化が根付いてはいますがもうそろそろ良いのではという

「国産デスメタルバンドでメインストリームを創っていく」

リスペクト見本としてはパンクバンドのHEY-SMITHを主体としたHEY-SMITHxColdrainxSiMイベント・それから他にも10-FEET主催の京都大作戦や同じくHEY-SMITH主催のハジマザフェス。彼らは自分たちでシーンの文化醸成をされていますよね

こういった例を模範にそろそろ国産デスメタルもトライしてみることは次世代に繋いでいけることも可能性としてはあると思います

私感ですが「洋楽だけが好きな人」、「日本のデスメタルは認めない的?な方」はその殆どが見た目の可能性も。乱暴な言葉で表すならば「日本人がやるからダサい」という長年の戦敗国自民族卑下レッテルといいますか。もしかしたら肌の色もあるかもですが「音楽的な部分では平等」です

2023年にクリプトプシーのサポート出演をさせて頂いた際、国産アンダーグラウンドシーンでは普段見ない方達の来場も多くいらっしゃいました。大変嬉しくもサインを求められたりマーチを購入下さったり。そこから次のライブへ繋がったりもありましたので潜在的には受け入れて下さるのだと思います

つまりその「境界線を解いていく事」は可能だと思いますし、そうなってくるとシーンの絶対数は10倍、100倍となるはずです

その糸口を作る為にも上記のHEY-SMITHの様な、その国産デスメタル版で王者的(集客力)なバンドが最低でも3~5つ居て欲しいですね

そしてそういった視野を持つ活動をするバンドがどんどん出てきて欲しいですし多ければ多いほど良いですので、そうなってくると国内シーンも侮れない状況になると思います。デスメタルを好きな日本人が全体協力しながらシーンを創り上げるしか無いでしょうね

生きている間にそういう日本の景色を見てみたいです

ピッキング位置やピックアップ(フロント/中間/リア)

今回はギターピックアップの「リア/フロント選択」、「弦のどの部分で弾くか」についてです

当方のギターピックアップは2つ装着しています

そして①フロント、②中間、③リアの三種類の音色が選べます

昔はリア固定でしたが「近年はフロント固定」でプレイしています

3種類も音色の選択肢がある訳ですが紐解くと

■フロント(前方ピックアップ)は、ブリッジから離れた分(指版に近い側なので)弦の振幅が大きいので緩いというか甘めな音がします

■中間はその名の通りリアとフロント両方の音を拾って電気信号に変換します

■リア(後方ピックアップ)は、ブリッジ(弦を止めてある最後部)に近いので弦の振幅は小さくなりますので硬い音に

当バンドはシングルギター(バッキングもソロも)であることやリフをクリアー(ここで言うクリアは歪よりも原音に近い)にしたかったのと、かつ曲テンポが速く、スウィープもあり、その上で歌いながら弾くという目まぐるしさからピックアップを切り替えながらの演奏(バッキング/ソロの都度)は複雑

シンプル&機材耐性を信条な背景もありますが「リハーサルやライブで録音したものを聞いては改善」をひたすら繰り返し行きついたのがバンド全体で音を鳴らした際のギターはフロントにした方が各楽器の音色(周波数)が被らずに聞こえ「全体として一番しっくりくる」という結論になりました(あくまで当バンドにおいてですが)

メタルバンドというと「リア固定一択」というプレイヤーが多勢だと思います

実際、当方もその「先入観」で長年リア固定でした

確かにギター単独で弾く分にはリアで気持ち良いけど、バンド全体でやると埋もれる様な感じがしていたんです、その解決方法の1つになりました

こういった「バンド全体で音を鳴らした時の分離」で悩まれているプレイヤーは一度お試しを

セレクターを切り替えるだけなので手軽ですしね

以上よりピックアップは「フロント固定」でプレイしています

尚、使用ピックアップはセイモアダンカンのBlack Winter(パッシブ)です

(なぜアクティブピックアップからパッシブピックアップに変えたかは以前に書いたことがあるのでここでは割愛させて頂きます)

次に「弦のどの辺で弾くか」です。「ブリッジ(後方側)に近い方」でピッキングするのと「指板に近い方(前方側)」でピッキングするのでも音が変わってきます

DTM所有者ならば録音して波形を見てみると力加減を同じ具合に弾いても「弦のどこで弾くか」で波形が違うと思います

ここはニュアンス含めて難しいところですよね

例えば「ブリッジから何センチ何ミリくらいの所」で「つまはじかれた弦」(ピッキング)は音が良いとかの私感があります

これも試行錯誤なのですが「ちょっとずつズラしながら毎回録音し」それを反復比較で聴きながら気持ち良い音が鳴る場所を見つけ出しその「良い音が鳴る部分」に対し、ギターにマジックで「印」を付け、そこを狙って弾く癖をつけています。マジック「印」の上でピックが当たるよう身体に染みつくまでトレーニングですね

なので逆算的にブリッジミュート位置もマジック印(ピックを当てる指先位置)からの、こぶしの必然位置(手指の大きさによる)になりますね

これは指が長いとか短いとか(こぶしの大きさ)の影響差もあると思います。つまり弦のどの部分でピッキングするかを決めても手の大きさ次第でブリッジミュートする位置もある程度決まってしまいます

ですから同じ機材でも人によって音が違うのはこういった要素もありそうですね

自分の中でのベストを探す旅は続きます

臨機応変

先日のライブでの出来事

台風の影響で新幹線が遅れ「入り時間」に間に合わず、リハーサル時間も間に合わず、会場到着時は既に会場オープン後でお客さんが既に多勢の状況(動かずに停止して閉じ込められた新幹線内では主催者とは随時連絡を取り合いながらベストな進行方法を相談しつつ)

このような緊急事態で会場に入りギリギリ本番の15分前に到着するという出来事がありました

タイムテーブルもありますし他の出演バンドに迷惑を掛けるわけには行きません

急げばギリギリタイムテーブル通りに進行できるという緊張感の中でのセッティング

既にパンパンに入場されたお客さんの目の前でいそいそと楽器や手荷物を直接ステージに持ち込みセッティングという緊急事態です(楽屋に手荷物を置きに行く時間もないですから)

手際の良さと心理的な焦りを含めたトータルで臨機応変さが必要になります

即座にメンバー各自セッティングを急ぎ「音」を出します

その際には「ステージ内のモニター音量」を確認する作業がどうしても必要になります

ステージの広さだったり立ち位置によっては何も聞こえないと(例/ドラムが聞こえない=楽器隊は聞こえないからリズムを合わせようが無いetc)いうこともありますので演奏がまとまらない要因にもなりますし非常に大事な確認作業となります

お客さん側で聞こえてくるスピーカーを「外音」と呼び、ステージ内で聞こえてくるスピーカーを「内音」と言います

上記は急いで「内音」の調整をしている状況の動画です。

既に入場されているお客さんを目の前にしてなので緊張しています

15分前到着ですからそのまま本番を迎えたというプロセスですがやはり内音に関しての十分な確認への戸惑いもあります

そして下記の動画はステージ内に自前のiphoneをそばに置いて録画していてたのですがボーカルのそばに置いたこのiphoneの録画を見てお分かりの通り、ボーカルが殆ど聞こえない状態で最初の1曲目を歌い終えています

お客さん側に向けた観客スピーカー(外音スピーカー)では聞こえていますのでご安心をば

その後、どうしても自分の声が聞こえないことが気になりその不安を払拭するために1曲目から2曲目に移るタイミングでPAさんに内音のボーカルのモニター音量を上げて頂くべく合図をしました

その箇所がこちら(動画の23秒から)

この動画の23秒あたり

マイクを指さしてその指を上に挙げる仕草をしています

その後、心理的安心を得てパフォーマンスすることが出来ました

このように、お客さん側に向けたスピーカー(マイクで拾った)音量(全体のバランス)とステージの中で聞こえてくる音量は全然違います

「バンドマン側(ステージ内)での音量」と「お客さん側で聞こえてくる音量」のギャップを確認できる良い例だと思いましたのでUPしてみました

バンドマンはとにかく常に想定外(今回は台風影響での交通遅延)も含めた臨機応変さを身に着ける必要があります

更に付け加えるならば以前このブログでも書いたことがありますが楽器/機材はとにかくトラブルの起きにくい「頑丈な機材」を使い、常日頃からガチガチにチューニングもしておくことも必要ですね。チューニング時間の短縮も含めて

こういった事態が起きた時に万が一、更に機材トラブルがあると大変ですしメンタル的にもよくないです

繰り返しですが「当日のセッティング時間短縮」や「他方面へ迷惑を掛けない」ためにも「日頃からの臨機応変さ」と「頑丈な機材選び」(日頃からの機材トラブル回避想定)の研究は重要だと思います

結果的に当日は気持ちよくライブをさせて頂くことが出来ましたしお客さん、会場スタッフ、主催に感謝の気持ちで一杯な一日を過ごさせていただくことができました

アーティストビザ

入国が難しい国でのアーティストビザ(For commercial performance visa)取得中です

バンドライブのパフォーマンスで行く短期就労ビザですからちょっと特殊ということもあり、ネット上でもやはり情報が少なくて体当たり的に一歩一歩進めました

とにかく資料作成が難関で記入量も非常に多く9段階までありました

年収、学歴、親家族構成(親の生年月日や住まい等も)から始まり、勤務先、勤務先代表者、連絡先などはまあ良いとして何気に苦労したのが証明写真です

コンビニ等に設置されている証明写真の機械ありますよね、そこでビザ用に撮って提出してもダメ(受付不可)でした

証明写真の背景は白が条件だったので証明写真機で白を選びましたが完全なオフホワイトでは無いということでダメ(申請NG)でした

どうしたかと言うとPC上で背景部分をオフホワイト加工してようやく通りましたが、まさかそこで躓くとはでした

写真を撮る際は長髪をオールバックにし、オデコ、鼻、耳の形が分かるように撮影(特に耳の形状が映っていることが重要)もちろんアクセサリー等は不可

証明写真の背景条件が白なので着る服は白以外(当方は黒シャツにしました)で鮮明に撮りました

そして申請の際にはエージェントから事前に頂いた※招聘状(公演日時や出演者リスト、責任者、招聘会社、政府許可印etc)を添付するのですが、それに沿って招聘会社詳細情報(住所、電話番号、代表者姓名、emailアドレス等)の資料も作ります

この招聘状が無いとアーティストビザの申請が出来ないです

※招聘状・・・予めエージェントに全メンバーのパスポートコピーやバンド資料を送り該当国の政府に該当会場での公演と出演を許可された招聘状。その政府許可印が付いた招聘状にはメンバーパスポートの姓名が記されていますので、あとから他メンバーに変わる事は難しいです。もしそうなると招聘状の取り直しになりますから「後からの出演メンバー変更はほぼ無理」&「強引にやるとしてもエージェントに多大な迷惑を掛ける」ことになりますね

申請に際し、不明点はエージェントのボスとチャットでやりとりしながら進めました

余談になりますがエージェントボスとのこういったビザ関連でのチャットやりとりは冗談も絡ませたりしつつやって行くと関係構築が深まる(更に仲良くなれる)のでお勧めです。そしてやはり外国語は出来た方が良いです

あと、滞在時の宿泊ホテル情報(ホテル名、住所、電話番号)記入もありましたがこれらはエージェントがホテル/交通/食事等を既に準備/予約してくださっているので頂いた情報をコピペするだけで済みました

ちなみに犯罪履歴や社会/政治活動履歴や軍関連の所属履歴有無などの確認もありましたよ

これら全てを知見ゼロからやってみて

申請資料作成の完了までに丸2日かかりました

やはり海外公演は物凄い多くのプロセスを踏んでいます

テイラー・スウィフトさんみたいな世界的有名アーティスト(誰でも知ってる=審査通りやすい)が桁違いな商業ツアーを行うのとは訳が違い、我々レベルの超マニアックなデスメタルのバンドがアーティストビザを取得して海外公演するって、もはや「心意気が成せる技」かもしれません

今回のアーティストビザ取得過程で思ったのはこれを毎回やりながら海外を廻っているバンドにはリスペクトの念が更に増加しましたし根気がすごいです

そうそう、今年(2024年)大阪で共演したDefeted Sanity(ドイツ)の来日公演

当日お会いして更に超ファンになったのですが「ツアー前のビザ準備とか大変だったんだろうなー」と改めてその苦労も含め彼らへの尊敬の念があります

将来ヨーロッパをツアーできるようなことがあれば彼らと廻りたいです、そのくらい大ファンです

就労ビザを取得して海外公演に行きつくまでには「曲を作ってレコーディングしてリリースして」だけではないプロセスが沢山ありますし、そもそも全メンバーがツアースケジュールの都合(仕事を休むなど)を整えるところから始まり、そこから無事に全員がビザ取得できた上でようやく海外ツアーが可能

Defeted Sanity来日公演は興行的に成功しましたが万が一、こういったプロセスを踏んでかつ集客がキツかったらバンドもエージェントもホントにシンドイと思います

話を戻しますが「申請がヘビーな国のアーティストビザ取得」をバンドマンはやってみることをお勧めかもです

やり方が分かると今後の(審査が緩い?国の)アーティストビザ取得はスラスラと取れるような気がしますし、妙な?自信もつきます

ちなみにですがヨーロッパ諸国で周辺国を跨ぎながらツアーをするとなった場合はどうなんでしょうね

したことが無いので分かりませんが、それぞれの国ごとにアーティストビザが必要なのかどうか?

もしそうだと事前準備が結構大変ですね

ちょっと話が変わりますが「ビザの関係で来日公演が中止」という話を近年よく聞きます

そうではないことを信じたい前提として…

ひょっとしてですが

「申請が滅茶苦茶面倒だからギリギリまで放っておいた」

「ギリギリになって申請したら間に合わなかった」

「ギリギリで申請した上に不備で差し戻しされ修正申請したら間に合わなかった」

だと辛いですね

それらの対応が怠慢であったことは本人は言わないとは思いますがエージェントは怒るでしょう

確かに今回の我々のアーティストビザ申請も丸二日間を掛かりっきりでようやく作成完成したので忍耐力もいると思います

我々心配性なところもあって安全を見て公演三か月以上前に準備申請。万が一の差し戻し修正があっても二か月余裕ありますからね。それらをギリギリまで放っておくというのは怖すぎます

ただ、ビザ申請が早すぎるのも取得後の有効期限が短期だったりするのでこれはこれで塩梅もあるのが厄介なところでもあります

ということで「アーティストビザの取得は結構大変」というトピックでした

今回、実際にやってみてですが特に我々くらい超小規模なデスメタルバンドでアーティストビザを取得して海外ツアーしてる人達は本当に少ないと思いますがそういうバンドに対しては「よくやってるな」とつくづく思いましたし、そういったバンドさんには改めてリスペクトです

みんなデスメタルのライブ演奏をするのが好き過ぎなガチですね

追伸:本件のビザ取得に関する海外公演ですが間もなく主催者から発表されると思います。我々サブコンシャステラーにとっては初の1000人規模のお客さんを前にするパフォーマンス、楽しみです

良曲とは

音楽曲の質を数値化できない以上、明確な基準は無いかと思われます

ここでいう質は音質ではなく楽曲です

これを数値化するならば「他人の耳への琴線に触れる絶対数」ということになるでしょう

デスメタルの場合は難しいですよね、そもそもがマニア音楽でありその中でも極端な音楽性

デスメタルと言う希少ジャンルまで行きつき、それでいてかつ琴線に触れるまでですから数少ない同志ですし、洞窟探検で殆どの人が入口で引き返すような場所の一番奥にあるといいますか

それは本当に低確率だと思いますし更にはそこからの熱量でライブを観に行ったり音源を揃えて行く様な所まで辿り着くという

普段の生活上では当方の周りに「デスメタルが好き」あるいは「デスメタルを聴いている」という人は1人も居ないですがその確率を考えると納得がいきますね

人の音楽の好みは「琴線に触れない限り」たとえデスメタルの紹介をしてもその場限りです

あくまで本人、つまり自らが興味を持った上でその音楽を掘っていくという自然発生的なものだと思います

ですので普及というのはあくまで「紹介」まで。本人が琴線に触れない限りその先は難しいでしょう

当方は10年以上某スポーツ競技のコーチをしています。かれこれ2000人以上をコーチングしてきましたが眺めているとやはり「自らが琴線に触れた人」だけがずっと続けています

逆に続かない人は「やってみたけど実はそこまででは無かった」です。勿論、向き不向きもありますのでそれを自らが感じ取った結果「続かない」も往々にしてあるでしょうから強制は不要です。あくまで「紹介」で十分だと考えています、本人次第です

これがもしも儲け主義(レッスン料)ならば「やってみたけど琴線に触れなかった人」にまでどうにかエコひいきしながらレッスン料金を頂き続けるということも出来なくは無いですが、そうはしないです、あくまで紹介まで。

そのスポーツ競技ですが自身が初めてやったときやはり琴線に触れガッツリとハマりました。外国がメインの競技だった事もあり世界的に有名なコーチを探してはその国にまで行って教えを請いに行き、更には日本を飛び出し海外移住して競技生活をしていました、これもまさにドはまりですね

話を戻しまして「紹介」と言うと当方はメタリカのマスターを友人が聴かせてくれた(CDを貸してくれた)のが起点。ディストーションギターサウンドと速いスピード感がもろに琴線に触れ、次の日にはギターを購入していましたから相当な衝撃だったことが未だに思い出されます

それまでは音楽というとテレビで観る一般的な歌謡曲くらいでしたから相当なものですよね

「まさか自分が音楽に興味を持つとは」という出来事でした

音楽に限らず「習い事」が続かないケースは恐らく琴線にまでは触れてないのでしょう、どこかで強制感があるのかもしれませんし「やり遂げる」だったり「深く理解したい」までの感覚には行きつかなかったという

その琴線に触れる度合いが強烈な人程、のちの個性や人生を賭けるまでしてしまうという

世の中の興味事の全ては「琴線に触れる」かどうかだと思います

そしてそれが人生へも影響を与え続けていると

逆手

海外ではものすごい人気や評価を誇る海外のバンドが日本ではそれほどでもないケースや逆に日本で先に流行り、本国ではそうでもない海外のバンド

興味深いものでそうなってくると、もはや音楽とはなんぞやという。その地域の文化や民族性などを踏まえた上での琴線に触れるということなのでしょうか。趣向は国によって共通ではないとも言えますし、あとから国内で火が付くというのは「有名だから聞く」つまり「その音楽を知名度によって皆に届けることができるようになったから聞かれ始める」というケースも考えられそうです

代表的な話としてよく上がってくるのはQueenでしょうか

イギリス本国では評価が散々だったのが日本で先に火がついて後に流行るというケース

他にもイングヴェイ、ミスタービッグ、ディープパープル、スコーピオンズ等も日本で火が付いたバンド群と言えるでしょう

日本のメタル系文化

ひょっとしたら同じように上記を逆手に取ると「日本のバンドも先ずは海外で火が付いて(ツアー等で)後に国内へ逆輸入」という方向性もありそうですね

実際、我々がリリースした音楽を分析をすると特に南米とヨーロッパでのストリーミングが上位にいてそこから日本やシンガポールなどアジア圏が続いています。もちろんメタルリスナーの人口数もあるので一概には決定づけられませんがChaotic Diffusionアルバムをリリースした際はその国のTop10やTop100に入った国も欧米系でありました

将来は欧米ツアーもチャレンジしてみたいですね

通る道

面識無く一方的に知っているバンドさんにて恐縮ですがネット上での記事↓

https://kokeshi.bitfan.id/contents/206876

ご自身の心情を吐露されておられることがとてもよく伝わってきます

「学生卒業後はフリー兼ミュージシャン活動」という我々の世界ではよくあるケース

素晴らしいチャレンジですし当方も同じでした

ただ引き換えに苦悩も一緒に歩まれていることも垣間見えます

サブコンシャステラーも学生時代にバンド結成

そして卒業後も就職活動はせずに休止する30歳の手前までフリー兼ミュージシャン活動

思い出すと楽しい思い出ばかりですが「人生」という意味で考えたときに。

活動休止後の当方は就職して働いてみたり、更にその後にはスポーツ競技系で海外に約10年移住していました。そして帰国後の生活が落ち着いたタイミングで再活動という流れです

今のタイミングで思うのは「悔いの無い様にどんどんやったらいい」と思います。

ただし当時の自分に今の思考をアドバイス的に伝えるならば「その代わり、好きなだけ音楽が演れる環境作り」に勤しむことでしょうか

音楽が好き過ぎて演者にまでなっている人は途中で挫けてもいずれ再活する可能性が高いです

聴くだけでは済まないくらいに好き過ぎるのですから

記事を拝見している現状は「葛藤」だと思われます、どれだけ頑張っても先が見えないといいますか

バイトしてシンドイ生活して集客も難しいしマネタイズも難しい、必死でライブしたり曲を作ったりリリースをしたりしてもどうにもならない事への苦悩というか

これは恐らくある程度の年齢になると諸々を俯瞰できてくるのだと思いますが若いときは夢中すぎて全体が見えにくいのかもしれません、当方もそうでした

逆に(音楽に)「純粋過ぎる」ことが返って困難な道を選んでしまうことも

酷ですがメインストリームの今は「Spin数」(再生回数)と「知名度」で決まる音楽業界です

なぜなら以前にも書いた通り仮に「世界で一番すごい曲」なるものを作ってもネット上で世界中に溢れる楽曲群の中では(知名度が無いと)誰も気づかないからです

更に足すならば〇〇という有名フェスに出たとか世界的有名なバンドと共演したとかの承認欲求を満たすような部分(箔を付ける)をバンドプロモ履歴書として謳い自己プッシュするかです

バンド活動は大きく2方向に分かれていそうです

・野心無し…ローカルでやれる範囲でやっていく(割り切り型)

・野心有り…無理してでも活動の幅を更に広げたい(割り切れない型)

リンク先の記事は後者だと推測させていただいたとして…

実際問題としてこれ(後者)は本当に難しいと思います、理由は先述の通りです

例えば100万回再生されているYoutuberと100回再生のYoutuberが仮に「同内容の番組」を作ったとしても全く称賛度合いが変わってきます、その現実が辛いところですが

故意にもっと極端な例を挙げてみましょう

当方が曲を作り、当方が作曲したことを一切隠し、それをカニバルコープスが音源としてその曲をリリースしたらどうなるかです。下手するとカニバルコープス(というメインストリームバンド)が出した音源だから称賛される可能性まであるかもしれないという現代の怖さがあります

つまりはSpin数と知名度で決まるという

知名度があるからその音源を届けられる可能性があるのは残酷ですが

この辺をどこまで俯瞰して活動できるかです

詰まるところやはり冷静に、そして淡々と音楽活動をやれるための環境作りをしていくに尽きるかもしれません

これも以前に書いたことがありますが例えばCentury Mediaクラスの大手とレーベル契約したいといっても無理ですよね。なぜなら土俵にすら上がれていないからです。

つまり「現状(契約前)でワンマンでライブ1000人集客できてますか?」とか「Spotifyのフォロワー数は5万人いますか?」とか(数字は適当です)

超一流企業に就職面接する際に聞かれる学歴とか経験の様なアレと同じ感覚です

上には上がいるという残酷さを見ることになりますし「これまでにそれだけの努力はしてきましたか?」と問われた時の回答が出来る状況をつくって来れたかという。さもなくばコネクションでしか難しいでしょう

ここは葛藤の部分かもしれませんね

ではどうしたらよいのかはこれまでのブログ内(レーベル契約関連の題目etc)で沢山述べてきていますので割愛しますが、1つ言えることはエクストリームミュージックバンド活動で飯を食うは無理と割り切る度胸

野心が強い人ほど葛藤するとは思いますが逆にそれだけ野心が強いならば他方面でもマネタイズできる能力がありそうです

そっちでどんどんマネタイズしながら自分がやり遂げたい音楽に「野心投資」していく

ちなみにうまく活動出来ているバンドにはメンバー内に1人以上そういったキーマンが居る確率が高いです、全員がそうだと一番強いです

某海外有名バンドは全メンバーが超一流企業の富裕層でライブ後はそのツアー先の国でバカンス休暇をしてから帰国という羨ましい限りですね笑

ましてやデスメタルの様なアングラジャンルだと尚更かもしれません

カニバルコープスクラスでも家族まで養うのはギリギリか共働きか等の市場環境

それでもこのジャンルではメインストリームバンドですから成功者と言えるでしょう

これをどう割り切れるかというのは今は葛藤で周りが見えないくらいの状況かもしれませんが「時が解決」してくれるかもしれません、応援しています!

残酷ついでに残酷な裏話的ですが富裕層の子や高学歴で将来生活はなんとかしてみせるというバンドマンも現実的には多いです(田舎からギター1本背中に担いで東京へみたいなパターンはアツいですし当方は好きですが)

国内でも成立出来るのか否か

約1か月をフル稼働でツアーするという海外のデスメタルバンド群のフライヤーを常々見て思うのが

そもそもメンバー全員が普段の仕事の休みが取れるのかだったりといったところから始まると思います

上記はSuffocation、Abortedの最近のツアーポスターを例に挙げさせていただいています

もちろん彼らだって地方に行けば小さなミュージックバーの様な場所も廻る感じです

そこでですが、1か月を毎日廻り続けることの出来る国産バンドってどの位いるのだろうと思うことがあります

これは音楽性や楽器スキルなどのウンヌン以前の問題で、そもそもそういう生活ができるメンバーが居るのかというところからのスタートになると思われます

上記はアメリカツアーのフライヤーですが、これを国内で考えてみましょう

仮に1か月(30日)をかけて47都道府県の内(分かりやすく)30県をロード(ツアー)して行くとして

しかもそれが可能な(都合が付く)メンバーも存在すると仮定して

達成する必要条件が大きく2つ

(1)廻れるだけの活動資金を貯められているか

当然ながら30県となると東京、大阪、名古屋、福岡の様な都市圏だけでなく中四国東北なども廻りますし、週末は1か月の内に4回しかないわけですから大部分を平日も含めてのツアーになります

現実問題としてローカルエリアの平日でのライブは動員も難しいと思います

つまりは持ち出し資金(経費)が相当額必要になってくるでしょう

以前、国内の地方にカーカス、同じく国内の地方にカニバルコープスが来日したことがあり、動員が数十人でした。メンバーの移動費やホテル代等を考えると大赤字です。彼ら自体は招聘(経費&ギャラ契約)されている身なので大丈夫だとしてもエージェントは超大赤字ですしビジネスとしては次は無いです

(2)体力/気力/協調性を含む自己管理能力

全メンバーが毎日移動をしながら夜な夜なライブをしていくだけの体力/気力/協調性が必要です

ツアー後に脱退する人をよく聞きますがこの能力の欠乏が主因だと思われます

それに加え、もしエージェントが居ない(ギャラ保証契約等の無い)自己資金バンドのツアーであればツアー後の赤字借金による脱退や空中分解や仲違いもよく聞く話だと思います。外交的には音楽性の違いによる脱退だとしても内情としては主な要因ではないでしょうか

上記より結果的にマーチ物販のファンサポートに掛かっていることが前提ならざるをえない可能性もあるでしょうし更にメンバー全員の体力気力協調性が必要になってきます

そういう意味でもこういったツアーフライヤーを見る度にとにかく凄いと思います

そんな環境を作れているバンド(全メンバー)は音楽性以上に尊敬しかないです

想像するだけでもその存在自体がどれだけ奇跡のバンドであるかとも思います

常々書いてきていますが活動幅を広げるならば楽曲センス、楽曲スキル、メンバー環境なんてあって当たり前の上で更に上記の様な体力/気力/協調性/活動資金を備えつつバンド活動を続けられる(途中脱落者はいるとしても)と言うのは下手すると「生まれた星」と「縁」(人生上で誰と知り合うか)と「強運」が最も重要なのかもしれません

過去に某スポーツ競技に長年身を置いてきましたが天才センスの持ち主でも途中でフェードアウトして行く選手を沢山見てきました。傍から見てもその遺伝子(センス)を活かせずに消えて行くのが勿体ないと思うくらいに。つまり「将来世界を獲れると言われた逸材競技選手」でも上記の何かが不足していたために消えて居なくなるというのを散々見てきました。やはり何か1つが欠乏しているとどこかのタイミングでフェードアウトするか、その器の範囲内で小さくまとまるのかもしれません

デスメタルの様なマニアックなアングラバンドの活動というのは正に奇跡の連続です

活動を続けさせていただいていることに日々感謝

オールドスクールデスメタルOSDM

いわゆる90年代前後のスラッシュメタルとデスメタルのクロスーバー時期における当時はデスラッシュとも言われていたころからのデスメタルを指すのだと思われます

「思われます」というのが我々自体がその当時に結成&活動のバンドなのでオールドも何も無く、当時はそれが新しい音楽であり創るものすべてが新しい感覚でしたしそれを体感していた時代に音楽を作ってきたのでそういった感覚自体が無いのです、感性そのままです

ここ数十年、新世代によるリバイバル的OSDMバンドも多く出現しています

代表的なバンドはSkeletal Remainsでしょうか

非常に素晴らしいバンドでリスペクトバンドの1つです

ですが恐らく..

我々の様な世代からすると当時の塗り直しで斬新さについてはノーコメントという人もいそうです

でもこれはしょうがないですよね、当時に生きてきた人と後追いになってしまうのは生まれてきた世代ですからどうにもならないです

当時の音楽をリスペクト下さり後継者として再消化し活動している訳ですから嬉しい限りですよね

以下はあくまで個人的な話ですが

メタリカのマスターやスレイヤーのレイニンブラッドから続くセパルトゥラのビニースザリメインズ&アライズ、カーカスの初期数枚、モービッドの初期数枚、ディーサイドの初期数枚、テロライザーの初期、サフォケイションの初期、カニバルの初期、ブルータルトゥルースの初期、、、

肌感的にはあの辺りでここで言うオールドスクールは完結していると思っています

その後にデスのインディビジュアルが出てきてテクニカルデスメタル化していった流れで更にその後にはネクロファジストが出てきたという(更にその後はピロピロ系激速デスメタルの出現でアングラ細分化)

当時はその後にパンテラのメインストリーム出現があったりニルバーナのグランジ全盛の流れによりガチ系デスメタルの芽がもう少しで出そうで出ずの様な感じで更にアンダーグランド化していくという体感でした。ちなみに学生時代にかじりついて観ていた深夜放送のMTVにはスレイヤーは勿論、カニバルやカーカス、セパルトゥラも流れていて毎回VHSビデオ録画して繰り返し観ていました、ネットも無い時代ですし情報に飢えていました

我々の現在の楽曲について

人間は歳をとりますから生活環境や考え方の変化を含め年齢と共に作る曲も変わってくるのが自然だと思い自然に身を任せています

故意にオールドスクールを作るとはならないですね

あくまでオリジナル作品しか作りたくないですし何々が流行ってるからそれに寄せるみたいなのは無いです、商業音楽では無いですからこだわっても良いのではないでしょうか

これまでこのブログ内で何度か書いてきていますが当方は不器用なので「出来たものが出来たもの」にしかならないです

むしろ狙ってオールドスクールを作ったりするとそれはリリース後に自身が楽しめないかもしれません、つまり曲に感情やその瞬間の想いが無いような気がします

あくまで作曲は「感じた今を作る」です

そういった意味でも今の若い世代の方たちが当時の音楽に刺激を受けてインスピレーションされた音楽を作るというのは不思議な感覚でもありますし正に引き継がれる音楽の歴史です

功罪

■90年代はラジカセにギターリフを録音しながら作曲していました

それをみんなで覚えてスタジオで通していくという

■現在(2020年代)はPCにギターを繋いでギターリフを録音しながら作曲しています

ものすごく便利になりましたし普段のアイデアのメモ代わりにもなります

■90年代は譜面に起こすなんてことはしたことが無く記憶が全てでした

■現在(2020年代)は作った曲をサクサクPCソフトで譜面に起こすことができます、便利です

今回はその「功罪」について

90年代は一発録り

1stアルバムのInvisivleもパート毎の一発録音です

クリックの様なメトロノームも無しで録音しています

ドラムが無音状態でギターリフだけが鳴る箇所なんて一か八かの身体リズムでしたし。

そもそも知識も無くその発想もなかったというのもありますが…

そして現在、2020年代の録音は何度でも好きなところからやり直せます

何なら1小節毎に弾き直すことは勿論、モニター波形を見てズレている所を修正することすらできます

音楽制作業界の現代は無機質気味

ピッタリとメトロノームに合わせた音楽が世にあふれていますし、逆に人間味を出すために故意に少しズラすまであるそうなのである意味で何でもありですよね

ですので有機的な音楽というか、むしろその塩梅が逆に難しくなってきたという矛盾もあるようです

私的にはやはりライブに勝るものは無いと思っていますが「音源」はリリース後に世に残って行くもの

近代のデスメタルバンド(テクニカル寄り)の音源を聴くとピッタリ過ぎるくらいピッタリな(リズムに乗った)音源が多いと感じています

この舵取りをどうするかで我々も思案することがあります

とは言え、もちろん流行に左右されることは無いのですが「なるほどな」と感じる瞬間もあります

個人的にはキメの部分がキッチリ決まっていれば途中の波はありかもと思っています

俗にいうグルーブというのか分かりませんがライブ感というか

言語化するならば「激しさを表現するために待ちきれないハシリ気味感」というか

考え出すとキリがありませんが

ただドラムに関してはやはり人間ができる範囲でピッタリ(タイトな録音)行きたいです

何故かというとデスメタルジャンルの場合、音源もライブも殆どがドラムで決まります

「ドラムがタイトで巧い」から「音源として全体が際立つ」という。

そういう意味でもドラマーは大変ですよね

そしていよいよ間もなくレコーディングが始まります

最終的にどんな音源が出来上がるのか、非常に楽しみです

全力投球

ライブ出演の招聘を頂いたら全力プロモです

もちろん出演させて頂く限りは全力パフォーマンスですし多数のお客さんが御来場いただいた方が嬉しいですしね

これは演者の主催者に対する責任だと思っています

「興行が上手くいくこと」がイベントの持続性に繋がりますので演者としてはイベントを精一杯アピールするのは自然なことでしょう

物販に関しても当日のライブ会場で「ぼーっと」している暇があるなら一枚でもプロモです

「購入下さる可能性」=「応援下さる可能性」

我々の様な小規模バンドはメンバーによる手売り

その物販の際は自身がトップセールスマンになりきること

物販会場での声掛けも含め「音源をお客さんに届ける」が重要なことは以前にも書いた通りです

特にフィジカル系はライブ後も思い出に残りますよね

自身も観た後にシャツや音源を買って帰ります

そして何よりもそれが結果としてバンド活動の持続性を生むことにも繋がります

曲が生きている限り

来日バンドにしてもツアーバンドにしても、そのライブではベースが誰々のサポートだったとか、ギターは誰々のサポートだったとか、はたまたサポートボーカルだったとかは多々ありますよね

考えてみたらそれはそうなんですよね

特に我々の様なアングラ系の音楽の場合は各人の生活スタイルの違いもありますし、それで食べているわけでは無いのでその日は都合が付かないとか、経済的に厳しいとかで脱落していくプレイヤーも自然

日本の場合は珍しいくらいに正メンバーのみで活動みたいな、ある種の執着的な部分もあるので違和感があったりするかもですが

メタリカくらいまで行けばまた違う(固定)でしょうが、アングラ系は複数バンドを兼務しているプレイヤーも非常に多いです

Nileのベースボーカル氏は現Morbid Angelのギターで更にはIncantationのライブサポートもしているマルチ3兼職

他にもあるのが海外ツアーの際、サポートで現地プレイヤーを雇うケース

例えばベースとドラムは正メンバーが現地に行ってボーカルとギターは現地プレイヤーにお願いする様なスタイル

結局はバンドがアクティブであることを示せていてそれを現地のお客さんに生で音を届けられていることがポイント。これに尽きます

分かりやすく極論でいうならば例えば4人で往復100万円かかる海外渡航費だとしたら、2人で行って半分の50万円にし、現地で残りの2人をサポートで雇うことで負担経費が軽減され、それ故にその現地に行けてライブが実現できるということも(それが本望ではなくとも)

この辺は演者視点になりますが、来日バンドでバンマス以外はサポートプレイヤーなんていうケースも往々にあります

これがもしも全メンバーで来るとなると経費的に来日の実現は無かったもあるでしょう

そういう意味でも日本に来てくれる気概あるアングラ系バンドはかなり貴重ですし、それでも来られるというのはアティチュードとうか意地というか、ライブに穴を開けないという気骨を感じます

天才系異次元プレイヤー

人間技ではない様な強烈なプレイヤーっていますよね

特にテクニカルデスメタル系ジャンルにおいては本当にすごいプレイヤーだらけです

Neurectomyはヴォーカルギターがこれを歌いながら弾くという↓

ですがやはり活動継続が課題となるケースが多々

ましてやライブで再現していくとなると例えばツアーなら全パートのメンバーが超人系でかつ普段の仕事が休めて国によっては興行ビザを取ってのワールドツアーならば実現への道はハードルが高いでしょう

そもそも楽曲を演奏できるメンバーを揃えられるのかというところが起点ですから

とはいえリスナーとしては「うわー、凄いなー」となりますし当方も好んで聞いています

他にも考えられるのが「異次元で巧い人」(天才系)はどこか変わっているというか協調性を含めバンド形態で活動をすることに意外とハードルが有ったりもしそうです、これは推測ではありますが。

個人的にはSpawn of possesionを観たいですね、異次元ドラマーの1人。余りにも凄すぎます↓

リンクは彼らのドラム視点動画ですがこのバンドはギタリストも異次元系。リスペクトバンドです

DVDリリースまでの道のり

リリースまでに時間がかかりました

なぜかと言いますとリーフレットに問題があり全て作り直したからです

その経緯ですが「ライブDVD」はCRYPTOPSY日本公演時のサポートアクトで出演させて頂いたときの映像でそこは問題ないのですがリーフレットにクリプトシーのロゴやフライヤーが掲載されていたからです

彼らの肖像権を含め使用許可が必要になりますよね。そういった経緯がありリーフレットを再制作する工程を通じてのリリースの運びとなりました

ようやく胸をなでおろす気持ちですが無事にリリースできてよかったです。こういったことは今後しっかり我々もチェックするという自省も兼ねてここに記しておきます

激速・激熱なライブですので是非チェックしてみて下さい↓

LIVE DVD “Chaotic Diffusion” Tour Tokyo Show 2023 | 【OFFICIAL】SUBCONSCIOUS TERROR【Domestic&Oversea/Online Shop】 (thebase.in)

pay to play

SNSで”Pay to play”という言葉を拝見

なるほどつまりはbuy on slot、例えば大型フェスや有名バンドの前座として出演する為にお金を払って出演するという意味でしょう

我々はまだそのケースでの経験が無いので詳細までは分かりかねますが合点が行くというかショービジネス的にも意味がありますね

(1)バンドとしてはプロモーションになるので広告費用として計上しパフォーマンスを頑張る

(2)主催側としては箱代やヘッドライナーギャラや機材費用の補填の1つに

確かに結果的に双方がプラスでしかないですね

しかもお金を払って出るわけですから主催側も大物バンド側も「出てくれて(経費)有難い」と思うでしょうし

このシステム、日本では聞きませんが海外では自然な歴史のようです

ただ金額のイメージが掴めないので誰か知っている人がいれば相場を聞いてみたいですね

もしも将来我々にそういった話があったときはいったいどのくらいの規模でどのくらいのpay to play(金額)なのかを確認してみます

こういったケースは対費用効果も想定しますが例えば好きでしょうがないリスペクトバンドとの共演の夢が叶う様なシチュエーションであればバンド活動資金を貯めておいてプロモーションパフォーマンスとしてのPay to playにトライしてみるのも良いかもしれませんね

そういえば、以前からふと思うことがあって

近年は突然出現してすぐに知名度が高いバンドって往々にして存在しますよね

もしかしたら上記の様なプロモ最短コースとしてこのような出演方法を取っているのかもしれません

逆説的かもですが知名度が先でないと世界中に溢れるほどの音楽の渦に埋もれてしまうという考えもあるのかもしれません

特に新人バンド(全く無名でこれからのバンド)は上記の様なPay to playは効果的かもしれませんし、パフォーマンスが良ければ主催やヘッドライナークラスのバンドが気に入って下さり招聘されたりのコネクションチャンスもあるかもしれません

とはいえ音楽性第一

最終的には観客の方が楽曲やパフォーマンスを判断するわけですから、その場に立つ事はある意味で〇✕を付けられるようなジャッジメント要素も想定され、不安もあるかもしれませんが万が一、ダメ出しならむしろ改善点が見つかったということで進歩すればよい訳です

話が逸れますが

「俺たちの音楽を聞いてくれ!」というワードをSNS等でたまに拝見する事があります

ちょっと俯瞰した見方かもしれませんが「聞いてくれ」と言いつつそもそも「自分達の音を届ける努力はしているのか」と思うこともあります

聞いてくれと言われてレコードショップに行ったけど無かったではそもそも「聞いてくれ」に対する反応は難しいですよね

むしろバンド側が「聞いてくれ」の為に「どこまで届ける(流通の)努力をしてるのか」も活動の情熱

お店への流通が困難であればバンドオフィシャルHPから購入できるようにだったりライブ会場で販売したり様々な工夫はできるはず

後半は首題内容が変化してしまいましたが届ける為にやれることは色々とあるんだと思います

カバー曲

カバー曲は歌謡曲などで多いですよね、往年の名曲などを今の世代の歌手がリバイバルしたり

著作権使用等がどうなってるのか、はたまたカバー曲をやってみたいと思った時に

どうすれば良いのかを以前に調べたことがありました

今回はその備忘録です

先ずはJ-WID(作品検索サービス)ですね

検索画面 | J-WID (jasrac.or.jp)

ここで歌手名や曲名などを検索して「録音」が可能かどうかを確認

録音がOKなら申請書に書いてJASRAC申請するという非常にシンプルな流れです

★紙に書いて郵送申請する場合の申請書リンク↓

form-recording1.pdf

★オンライン申請も出来ます↓

録音物・映像ソフト・出版物などの製作 | JASRAC

例えばCDにプレスするならば1枚当たり〇〇円という形で著作権協会を通じて原曲者に著作権料が支払われます

なのでバンドに直接コンタクトして「貴方の曲をカバーしてもよいですか?」では無い筈です

これってカバーされる側も著作権料が入る訳ですから嬉しいでしょうね

どなたか、我々のカバーをされてみませんか?なんて冗談はさておき。

つまり、リスペクトバンドの曲をカバーする事はそれが原曲者への応援サポートにも繋がるということになりますので、むしろ「カバー推し」というパターンもあるかもしれませんというお話でした

「閃き」とは

過去の曲は二度と作れないです

つまり「その時、その瞬間」の閃きで音階ができていますので

ただ、時折思うのが精神世界の広がりの中で何もないところから創るって怖いというか

普段の生活環境や人生観、直観、様々なイメージからの「閃き」で創り上げていくとはいえ

我々はコマーシャルソングをやっているわけでは無く、それを狙って作るようなことはしないので自由に想像しながら「できたものができたもの」になります

ベースとなるものは「激しい、速い、琴線に触れる」の3つでしょうか

そして最終的に「耳が心地よい」です

次の作品は創り終えていて最近は更にその次の創作に入り始めました

これらもやはり「できたものができたもの」になります

今回の内容は、ふと作曲時の精神的な面でのバランスを取っていく何か良い秘訣が無いかなと思い現状の自分のやり方を分析する意味で書いてみました

一年後、五年後、十年後にどうなっているかを読み返し振り返ってみたいと思います

Archspireドラマーオーディションの件

Archspireのドラマー氏の脱退ニュースで彼らは現在オープンオーディション中ですね

ARCHSPIRE Drummer SPENCER PREWETT Leaves The Band, Open Auditions Information Posted (metalinjection.net)

グラヴィティブラストやスイッチブラストが多用されている曲群なのと何よりテンポが速いので(誰でも出来るわけでは無い)オープン・オーディションとなったのでしょう

パッと思い付くならばBenighted、Aborted、Brodequin、Origin、Dark Funeral、Desecravityのドラマー氏でしょうか

とはいえ彼らも自身のバンドのツアーがあったりもするでしょうし現実的には掛け持ちが出来るのならばといったところでしょうか

彼らが「フルタイムのバンドであること」が逆にネックにも

仮にArchspire楽曲を叩けたとしても例えばツアーを1か月遂行していく都合が付くドラマーなのかであったり酷な話ですがこれだけで食べているわけでは無いので自由勤務体系の仕事を持っていて普段の生活が維持できた上で活動が可能なのか、もしくはバンド活動のみにフォーカスを充てられる程の富裕層であるか等のハードルも

他にも飛躍した例になりますが仮に日本人プレイヤーがやるとなると最初から移住する前提(ビザのクリアと意思疎通言語も)で行かないと、集合する度に都度高額な海外航空チケット費が掛かりますしスポット参加ならまだしもフルタイムでの継続は難しいかもしれませんね

テクニックが特異なスタイルのバンドの場合、欠員したときにそういった諸々のハードルも出てきそうです。Archspireの活動継続を切に祈いますし、きっと乗り越えて下さるでしょう

バンド運営

結論からですが「全てを自分たちでやれた方が良い」です

もちろん曲作りや歌詞作りは前提ですがレコーディング、キービジュアル、服装、アー写、ライブ、ストリーミング、Youtube、アートワークデザイナー探し、ミックスマスタリング、著作権登録、SNS、エージェント、フェス関連等々

1つでも抜けがあって「出来ない」があると「やりたい活動」に何かほころびが出るかもしれません

特にレコーディングに関しては自分達で完結できる時代ですしISRC(作詞作曲者登録)などの割り当ても自分で出来ますし、itune等も簡単に曲名の登録はできますし、ミックスマスタリング後はDDPマスターを自分で工場依頼すればCDを刷れますし、Tシャツも自分で制作会社を探せば作れます

やったことが無いのであれば全行程を一度やってみることをお勧めします

自身で全工程を把握した上で行動することで相手の立場も理解しながら進めることができますし、その後にレーベルにお世話になる際もスムースに行くと思います

1つの物事がどうやって完成して行くのかに興味を持つこと

例えばですがエンジニア氏にミックスマスタリングを依頼する場合

事前のトラック数の相互確認であったり、弦楽器はDry納品(リアンプ)なのかどうなのかとか、ドラムはMidi納品なのかWavなのかとか、ボーカルはDryなのかどうなのか、リファレンス音源や全体把握用の仮2mix Wavを用意し忘れてないか、いつ頃にそれを依頼するのかの事前スケジュール交渉、レーベル所属ならばリリース時期と逆算してレーベルへの納品計画が上手く進行できているかどうかの管理であったり、納期3~6か月は見ておいた方が良いアートワークデザイナーとのアートワーク完成までの交渉や、そのアートワークがリリース時期とどのような擦り合わせが出来ているか等々

我々が2020年にリリースした「Reprogramming」アルバムはセルフレーベルを立ち上げた上で全行程を自己完結したアルバム

四半世紀以上も音楽から離れていたので先ずは全工程を自己理解することから始めようと考えた背景があります。右も左も分からない浦島太郎状態での依頼ですので、もしかしたら「ちんぷんかんぷんな事」をしてるかもしれないと思ったのもありますし先に現代式のやり方を把握してみようと思ったからです

結果的に我々にとっては「Reprogramming」アルバムの制作は仕組みの理解にもなっています

バンマスをやるならばこれらは全体把握として必須だと思いますし、バンマスでなくともこれらのプロセスを理解しておくことはバンド全体のプラスになると思います

特に我々の様な小規模アンダーグラウンドバンドはDIYで全てを自分でやれることは活動を末永く続けるための強みとしてもお勧めだと思います

曲が年数を重ねると変化するケース

よくあるのがギターソロ

創作者であってもCD音源とは少し違うようにギターソロを奏でるプレイヤーも意外と多いのではないでしょうか

基本となるギターリフやドラムなんかもCD音源とは少し違うパターンになるケースも

これは創作時にプレイしたときから、年数を重ね「弾きこんで(叩き込んで)そうなっていった」ということは往々にありそうです

他にもメンバー交代がありそのプレイヤーの個性で変わることもあるでしょうし、ライブを重ねることで変化して行くこともあるでしょう

結論的には最新ライブでのそのプレイがその楽曲本体

我々は基本は「CD音源そのままを表現したい」ではありますが「生演奏時はこうした方がより表現力が増すだろう」と感じたときは試行錯誤したりもしています

プレイヤー的にはこれが非常に楽しかったりもしますが、そのまま(音源通り)やって欲しいというサポーターの方もいらっしゃいますしこれは塩梅になるでしょうね

そして近年は「創作タイミングで譜面を残しておくこと」をしています

創作は殆どが「一瞬の閃き」になるので後日それをどうやって弾いたのかで再考するケースも。

譜面作成はオススメかもしれません

添付は次作某曲のTAB譜の一部

既に譜面化しています

マイナーがマイナーである理由

マイナースポーツ競技界

誰かが活躍すると同業界選手は嫉妬が凄くなんなら失敗を願うまであります

そしてどうにかして足を引っ張ってやろうとする場合も

つまりは「活躍が面白くない」という狭い領域な話ではありますが。

これは「マイナー業界がやはりずっとマイナー業界である」ゆえん

もしも世界的に活躍し、その競技選手人口の10倍や100倍以上のサポーター(ファン)がいればようやく諦めるでしょう

たとえば野球だとメジャーリーガーの大谷翔平選手

雲の上の存在くらいにまで到達しない限り足を引っ張ろうとする業界も

これを誤解を恐れずにマイナー音楽界に当てはめてみると

デスメタルでいうと国内において世界的に活躍している「絶対的日本代表バンド」は不在です

つまり普段からアリーナクラスでライブをやっているようなデスメタルバンドは知る限りではいないと思います

もしもこういったバンドが出現すればきっとメインストリームに上がってくるかもしれませんし、そうだったらいいですよね、シーンは盛り上がるでしょうし願っています

我々の場合はその辺に関してはかなり俯瞰しているところがあり何にも属さず徒党も組まず単独でのアクションが基本というと語弊(実際は表面に出ないまでもバンド仲間など)がありますが、あくまで自然に身を任せつつ「自由に音楽を創作する」、「機会を頂くことがあれば全力でライブをする」、「自己表現を目指す」の3つを柱に活動しています。ですので何かをしてやろうみたいなのは無いので亀足なマイペースな活動なのですがその類は野心あるバンドにお任せしていますし、それよりも創作と表現を優先しています。きっとなるようになるんだと思いますし自由にやりたいですね

年齢層

先日の台湾公演(2024年8月30日)

お客さん層は限りなく100%近くが20~30代の若者で女性も非常に多かったです

それでいてマーチ(CDやシャツ)もひっきりなし。勿論、海外では我々は外タレ扱いになりますので滅多に観れないだろうという御贔屓もありますが購買欲も強かったです

国内に目を移すと一足先にプレイヤーもお客さんも高齢化が進んでいますが、上記の空気感を国内にも持ち込めれば若いプレイヤーと若いお客さん層にも訴求することが出来ますね

この差はなぜでしょう

ライブハウスへ足を運ぶ台湾の人達から感じたのは

「ちょっと怪しげな雰囲気の場所に冒険しに行くような」

「文化の違う異国人もいるし雰囲気も刺激的」

「でも、中に入ったらみんなが仲間で一緒に騒いでお酒飲んでワイワイできる」

これって、日本の80-90年代で言うところの「ディスコ」のイメージです

なんだか「行けば楽しそうなところ」、「ちょっと不良っぽく」、「でもオシャレして行こう」の様な

そんな感覚がありました

腕を組んで眉をひそめながら見る人は皆無でとにかく汗をかいて皆んなと遊んで帰る

曲を知らなくても関係の無い「遊びスポット」の1つ

これはそもそもそうなんですよね。

ただ、長年の醸成なのかどうか、国内のライブハウスは世の中では敷居が高い様に捉えられているのかもしれません

ちなみにこの日は当日券だけでも相当数来られました

「おっ、なんか今日は外タレの激しい音楽系のライブじゃん、ふらっと行ってみよう」も。

思い出すのが当方学生時代、その日が何のイベントかも気にせずに暇を見つけてはライブハウスに行っていました。「行っていた」というか「遊びに行っていた」が正確です

自分にとっては夜の遊び場という感覚でしたし生の音楽を思いっきり浴びて帰るという

これが段々とそうではなくなり、現代においては「ライブハウスへ足を運ぶ為に何か月も前から」準備し「気合を入れて、いざ、行かん!」の様に軽い気持ちでフラッと寄るイメージが無くなってきたのだと思われます

これらは長年に渡り醸成されてきた日本文化ですからすぐに変わることは難しいでしょう

ではどうすれば良いのか

それを改革というと大げさですが

やはり今となっては世の中では敷居が高いイメージが付いていると推測するガチガチの箱(ライブハウス)というよりも、それこそレストランやバーなんかでバンド演奏を日常的に浴びれるところに行きつくまでがその改革には必要になってくるかもしれません

つまりライブを観に行く事への重さを軽くすることです

それこそ「ご飯を食べに行く」ノリや、ついでにバンド演奏を浴びれる様な身近さがあれば

文化の醸成については何十年も掛かる結果だと思いますしそれこそ国(文化庁等)を含めた動きになるでしょう

当方、一応そういう筐体(ライブも出来るバー)を所有していますが基本宣伝をせず知り合いベースでの利用ということもあり、今のところは年数回の利用にとどまっています

それを強く推してない背景としては周辺の専業/生業ライブハウスさんとの関係(そんなのが出てきたら邪魔ですよね)もあります

もしも改革をガチで目指すならば全方向視点(影響、メリット、デメリット、課題解消etc)を1つづつ取り組み、その実現をゴールとするならば国や自治体をも巻き込んで行く必要があるかもしれませんね

国内デスメタルシーンにおけるリスペクト人

以前に”リスペクトバンド編”を書きましたが今回は”人”です

(1)はるまげ堂&Obliteration Records主催の関根さん

OBLITERATION/ はるまげ堂 デスメタル グラインド ブラックメタル スラッシュメタル ドゥームメタル DEATH, GRIND, BLACK, THRASH, DOOM, GORE and all extreme here. Stay Underground!!

ご自身がバンド活動をされているだけでなくレーベル運営やイベント運営までされています

これは尋常ではないアクションですし正に「デスメタルで飯を食べている人」という、国内においても超希少人物であり国内アンダーグラウンドシーンにおけるレジェンドの1人ですね

(2)EVP(Evoken de Valhall Production.)主催のYamaさん

TOP | EVP4U – メタル系ライブイベントチケット予約・販売サイト

デスメタルを含むエクストリームメタル業界において来日アーティスト招聘をされています。

アングラシーンをビジネス化するのは本当に難しい訳ですからそのアクションには頭が下がる思いですしご自身もバンドをされていますし、同様に正に「エクストリームメタルで飯を食う」を実行されている方ですね。(関西の方で実は30年くらい前にライブ等でご一緒していたことが後で判明しました)

(3)Cks Productions主催のZumaさん

TOP | Cks Productions (cks-productions.com)

以前の「リスペクトバンド編」で既出ですが再度。KRUERTY主催のZumaさんです

年中をご自身のバンドで海外ツアーされながらも来日招聘イベントも行うという

もはやセンスが異常能力値を叩き出されています

(4)海外(台湾)/Bad Moon Rising主催のニックネーム”文文”

Bad Moon Rising 惡月上昇(@bad_moon_rising_taipei) • Instagram写真と動画

台湾でエクストリームメタルシーンを盛り上げようと台北で孤軍奮闘中の彼。海外バンドがアジアツアーをする際に台湾でライブするケースでは彼がキーマンとなって動いています。(音源販売もされていて我々の音源CD等も台湾では彼のところから購入することができます)

台湾のメタルシーンは非常に厳しい市況がありながら彼の持ち前の明るさとセンスで毎回素晴らしい公演を見事なまでにやり切っておられます

ライブハウス事情ですが台湾/台北中心地(日本で言うところの東京渋谷駅近)には杰克音樂という名のライブハウスがあります。このライブハウスのオーナーはエクストリームメタルのDharma(達磨)のドラマー氏(インタビュー→NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DHARMA (達磨樂隊) : BHAISAJYAGURU】 – Marunouchi Muzik Magazine)ということもあって特にメタル系はここで行われることが殆どだと思います。経営的にはアイドルイベントを主体に屋台骨を作りメタルイベントも並行して開催。これもオーナーセンスですね

ちなみにこの杰克音樂という台北のライブハウスですが中に入ると入口で二手に分かれていて2ステージ、つまり2つのライブハウス(大/小)が存在し更には1部屋練習スタジオまであります。これにはビックリしましたし楽屋も含めて非常に素晴らしい造りのライブハウスでした

ということで今回は実際に出演させて頂いたことのある方々を紹介させて頂きましたがアングラシーンを盛り上げていきたい情熱人、そして縁の下の力持ちをされておられる方達を是非引き続きご支持応援くださいませ

アンダーグラウンド系デスメタル国内レーベル&ショップ

今回は我々の様なアングラ・デスメタル系の音楽商品を取り扱って下さるレーベル・ショップ紹介です

◆東京/Obliteration Records・はるまげ堂

OBLITERATION/ はるまげ堂 デスメタル グラインド ブラックメタル スラッシュメタル ドゥームメタル DEATH, GRIND, BLACK, THRASH, DOOM, GORE and all extreme here. Stay Underground!!

はるまげ堂レコードショップ (shop-pro.jp)

→「Asakusa Deathfest」というイベント名で海外からも多数出演する国内最大級アンダーグラウンド・エクストリームミュージック・ライブイベントも主催されています

◆大阪/AVR(Amputated Vein Records)

Amputated Vein Records Online Store – デスメタル デスコア ゴアグラインド 特にブルータルデスメタルのCDなどの品揃えは国内屈指 通販 Death Metal Deathcore Gore Grind

◆大阪/めたる屋 S.A.MUSIC

めたる屋S.A.MUSIC (metalpesado.com)

◆主に関東圏/Diskunion

ディスクユニオン|レコード・CD・DVD・音楽ソフトの通販・買取 (diskunion.net)

ショップについては皆様の方がきっと詳しいと思いますが長年アングラシーンをサポートくださる貴重なお店です

付随余談になりますが、かれこれ90年代にまで遡ると地元大阪の心斎橋(三角公演近く)にはディスクヘブンというお店があり学生時代はかなり通っていました。

当時はネットも普及してなかったので陳列されているデモテープやCDのアートワークと睨めっこしつつ、店員さんによる手書き説明メモを見ながらイメージを膨らまして買うという、いわゆる「ジャケ買い」の手段でした

とにかく聴いてみないと分からないので当時(学生時代)は毎月10~20枚の音源(デモテープやCD)を買い漁っていました

他の情報収集としては音楽雑誌のバーン、ヤングギター、アングラ系ファンジン紙を毎月読み漁りデモテープトレードなんかもしていました

とにかく手探りの時代ですからね

その中でも強烈に思い出すのはCyptopsyのデモ

あまりのブラストビートの速さに驚愕した記憶があります

これをどうやって入手できたかというと後に活動を開始するVomit Remnantsドラマー氏(バンマス)との出会いです(※サブコンシャステラーが2020年春、再活初年度はサポートドラマーも務めて下さいました)

当時の彼はまだ高校生でありながら遠征(それ自体が凄い)してサブコンの大阪ライブを観に来てくださっていて、彼にCryptopsyのデモテープ等を含むマニアックなデモテープを多数頂きました

彼はあの当時に海外バンドと手紙のやりとりでテープトレードをされていたんですよね(当時は1人ブラックメタルバンドも主宰)。当時の日本では誰も入手できないであろうエクストリーム音源を多数所有されていました

彼は後に日本を代表するデスメタルバンドとなっていきました、リスペクトバンドです。

あとはサブコンシャステラー創設時のドラマー、デスオも当時から知見が凄かったです。当方と知り合う前からDevastationやSADUS、Napalm Death、Terrorizer、Cannibal Corpse、DEICIDE等をバリバリ聴いていてメタリカ、メガデス、スレイヤー、セパルトゥラくらいしか知らなかった当方には驚きの連続でした

音楽は縁ですね

↓下記は当時のファンジン紙のsubconscious terror紹介例(感謝)

(デスメタルというワードがまだ一般的ではなくデスラッシュというワードも出てきていますね)

バンド名義での”Active”は止まらない

バンド名義活動で”Active”状態を保持するならばバンドアンサンブルを確実なものにすることが重要

歌謡アイドルグループであればその本人でなければならないかもしれませんが、我々の様なエクストリームメタルバンドの場合は誰がバンマスで誰がギタリストでなければならないかはあまり関連づかないかもしれません

デスメタルでいうとDEICIDEの場合、ギターリフマスターのホフマン兄弟が抜けてもDEICIDE名義はバリバリ活動していますし、Cannibal Corpseもカリスマ、クリスバーンズが抜けても更に活動の幅を広げています

あくまで「バンドの名前」(バンド名義)と「その曲群」が主人公です

元も子もないですがそもそもバンド名義は個人ではないですからね

決まったライブに穴を開けない事

これもバンド名義がアクティブを示す重要な行動だと思っています

ですのでメンバーが欠員したからライブをキャンセルするはバンド名義に対する機会損失になってしまうかもしれません

当バンドにおいても、仮にバンマスが抜けてもサブコン名義の活動継続を願っています

ヘドバンしながら演奏をする

当バンドの場合、創作曲は「完成したものが完成したもの」になるので創作中にライブ中のヘドバンを想定して曲作りが出来ないでいます

ライブ中は頭を振る余裕が殆ど無く、必死で演奏のアンサンブルに集中しています

この辺りを上手くコントロールできればと思うことが多々あります

ですがライブにおいてのビジュアルは音楽性を表現するのに非常に重要だと考えていてライブでは「視覚的」にもその音楽性を感じて頂きたく服装等も整えています

我々はライブ上においては「スピード+曲音階+視覚的な激しさ」の融合をもって楽曲への聴覚補完も含め楽曲全体を表現したく、足を運んでくださった方々へ琴線に触れて頂きたい想いがあります

今後も更に強化して行きたいです

振り切れる度胸と好き具合

バンドの知り合いでヤキモキしながら活動している人がいます

結論的には「どうしたいのかが定まっていない」のでしょう

例えば商業音楽ならば「売れたい」でしょうし、我々の様なアングラ系ならば「界隈で長く活動できる環境を整えたい」です

そして首題がその答えです

当方は会社経営をしています

潰れずに3社あって長年続いていますのでビジネスの流れには乗っているのでしょう

なぜ続いているのかですが運的要素がほぼ100%に近いくらい「運の良さ」のみです

努力はしたことが無いですし幸運だけで長年やりつづけている状況です

仮の例えですが、どんなにおいしいラーメンを作ってもその店が潰れることもあります、やはり運です

では、その運をつかむにはどうすれば良いかですよね

考えても考えてもその答えは分からないのですが、「振り切れる度胸」と「誰よりも好きであること」

現状はこの2点に行きついています

これをバンド活動に当てはめて行くと「振り切れる度胸」と「誰よりも好きであること」の『度合いの差』になると結論づけています

アメリカをツアーしているバンドを羨ましいと思うなら「だったらそれを自分がやればいい」

それだけです。

「やりたいのになぜやらない?」という事になります

そこは度胸や好き具合だと思います

たまに聞くのが「俺はやりたいけどメンバーが居ない」

これは正に言い訳といいますか本当に実現したいならば探すまで諦めない情熱があるはずです

他力本願は実現が難しいですし情熱不足とも言えるでしょう

貴方よりももっと情熱をもって活動している人たちが実際に沢山いるということの裏返しとも言えます

以前にも述べたことがありますがメンバー募集は地球上で探せばきっといるはずです

自宅周辺でメンバーを探す必要性を感じたことはありませんし、国籍や言語も気にしていません

意思があればOKです

ちなみに楽器のテクニカルな部分(スキル)に関してはセンスの比重が高いとは言え、やはり意思の強さ次第で出会うべく人と出会うことが出来れば豹変する(楽器上達が可能)と思っています

「度胸と情熱が誰よりも強い」、これに尽きますね

小所帯の優位性

我々の様な小規模で、かつアンダーグラウンドミュージック活動をするバンドの場合、バンドメンバー人数x掛かる経費が大きく左右されます

例えばですが、ライブで大阪ー東京間を新幹線移動するとして

◆3人編成バンドの場合、「大阪→東京」往復1人27740円x3人=計83220円

◆5人編成バンドの場合、「大阪→東京」往復1人27740円x5人=計138700円

上記で約55000円の差異ですからCDが2000円だとするとライブ会場で約28枚売れてようやくこの差異を埋めることが出来ます

これが海外遠征ともなると相当な差異が生まれますよね

特に我々ぐらいマイナーなバンドの場合、招聘くださるエージェント側もサポートフィーを出す際にその分(人数経費)が少なくて済みますので喜ばれるという特典もあります

現況のサブコンシャステラー編成人数は3人で足りているのでそれで十分やれていますが、編成人数の多いバンドほど活動の大変さは想像できますし凄いなとリスペクトしています

今回はお金に関するいやらしいことを述べてみましたが経費面でバンドメンバー内が崩れる(経費負けが続きバンドが継続できなくなる)のだけは避けたいですね、往々にしてよく聞く話なのであえて書いてみました

ライブ時における音のクリアさの重要性

以下、先日の台湾公演でのSubconscious Terrorのライブ音質についての言及を頂きました

(本人掲載了承済)

要点のみを挙げると「出演バンドの中で最も音がクリア」

これは以前、本Blogで述べた通りですが「各楽器の音域を被せない」を徹底しているに尽きます

特にギターはカリカリなくらいに歪ませないというか、とにかくベース音やドラム音に被らない音作りの研究

これまでも書いてきていますがヤマハのクリーンアンプにディストーションペダルの歪みを少しです

せっかく頑張って楽曲創作をしても例えばギターの低音域がきつ過ぎたり、歪ませ過ぎたりすると、

もはや音階の輪郭が無くなり全体で何をやってるのか分からない現象になります

できるだけCD音源を再現したいです

確かに音がクリア過ぎるが故に演奏ミスをすると思いっきり目立つ(タッチ音まで聞こえる)のですが、それもライブ修行の場ですし誤魔化せないことは後にどんどん反省と改善をしていけます、つまりバンドとしてもレベルアップが期待できますのでモチベーションアップにも繋がります

バンドアンサンブルが進化していく1つのヒントになるかもしれませんね

海外での商業公演に関するビザや準備

現況入国が難しい国での商業公演を来年(2025年)に予定しており着々と準備を進めています。

1000人規模の大型公演x複数回を予定していますが、やはりすべての行程をクリアするのには十分な準備期間が必要になります、つまり出演日にたどり着くまでの過程で諸々の手続きがあります

海外での商業公演の際は、「アー写」や「(※)メディア掲載記事」、「歌詞提出」、もちろん「パスポート」(パスポート有効期限ももちろん国により条件があるので半年以上残っていることは最低限の前提)もそうですしそれらを含めて代理人を通じ相手国の政府側へ申請し出演許可を得る工程があります

エリアによっては会場使用許可が下りずに公演会場(都市)を変更するケースもよく聞きます

特に歌詞に関しては検閲が厳しい国もあります

殺人的な歌詞や差別的な歌詞や政治批判などの歌詞は審査落ち(商業公演ビザの申請が通らず)もあるので気を付ける必要があります。幸い我々はそういう歌詞ではないのでクリアしましたが不安であればエージェントに相談すると良いでしょう

先述の「(※)メディア掲載記事」提出とはなんぞやですが

バンドオフィシャルHP上にはわざわざ「メディア」というリンク先を作っていて普段からコツコツと「メディアに掲載されたこと」を載せています

Media – 【OFFICIAL】SUBCONSCIOUS TERROR

海外ツアーは、いわゆる企業勤務の海外出張ではなく「パフォーマンスで行く短期就労ビザ」なのでこれらは「あなたが本当にプロミュージシャンである」ことの証明書類の1つになります

ですのでメディア掲載記事についても商業公演ビザを申請する際はすぐに提出できるように予め備えておき、必要な際にはHPからサッとプリントすればOKにしておけば慌てずに済みます

どうしても我々の様な規模の小さいバンドの場合は、こういった手続き等の過程を自分たちでこなして行く必要があるので全てDIYが基本になりますが実際に経験をしていく事で沢山の事が学べます

海外で商業公演をしたいバンドマンはメディア記事をまとめておくと良いかもしれませんね

熱烈歓迎に学ぶ

先日、初の台湾でのライブでした

台北空港を出た瞬間、我々の周りに人だかり。そのまま沢山の方々と写真を撮り色紙まで持参されていてサインをする状況でした。まるで芸能人だと勘違いするほど。メンバーもただただビックリしていましたがこの熱烈歓迎ぶりには非常に驚かされました。ライブ中も曲間のMCも熱烈歓迎でした

この時に思ったことは来日ツアーで来られたバンドに対してもっと歓迎の意を身体で大げさにでも表現することは重要だと思いました。せっかく遠方来日下さっていますし「また来日して欲しい」という気持ちを身体で表現できる1つ

国内音楽雑誌のインタビューでよく見る記事が来日バンドの日本のファンへの感想が「日本のファンは礼儀正しくて素晴らしく音楽をよく聴いてくださっている」の内容。

もしかしたらですが、言葉を選んでそういう表現(日本人は静か)になっている可能性も考えられます

もちろん国ごとの文化や習慣もありますのでそれぞれの迎え方があっていいと思います

我々が来日アーティストOA出演時は楽屋で共演挨拶等させて頂く際、地元の和菓子などをお土産にお渡ししていますが出迎える際は今後は身体全体でもっと熱烈歓迎していきたいと思います

そんな台湾での熱烈歓迎ぶりから学んだことでした

GENERAL RIDER(=technical rider+hospitality rider)

ライブ出演の際、我々の様な規模の小さいバンドの場合だと事前にステージ図、つまり①立ち位置、②持ち込み機材、③SEの有無、④曲順リスト等を書いたいわゆる「ステージプロット」(Stage-plot)を事前に1枚提出する範囲で終わることが多いですが世界を回るようなヘッドライナー規模のバンドの場合は「General Rider」があります

「General Rider」とは、アーティストやバンドがコンサートやイベントでの出演に際して要求する特定の条件や要件をまとめた文書のこと

「rider」は契約書に付随する補足条件や条項を意味し、通常は「技術的な要件」(Technical rider)と「ホスピタリティの要件」(Hospitality rider)に分かれます。

つまり「General Rider」=「Technical rider」+「Hospitality rider」と覚えてよいでしょう

※Technical Rider・・・ステージの設定、照明、音響機器、電源の配置など、パフォーマンスを行うために必要な技術的な要件etc

※Hospitality Rider・・・楽屋の設備、食事、飲み物、リラックスできるスペースなど、アーティストが快適に過ごすために必要な要件etc

主催者や会場側はアーティストのニーズを満たすためにこの各riderを参考に準備を行って行きます

「ジェネラルライダーの例」についてネット上で公開されているものがありましたのでリンクを↓

Inge van Calkar rider august 2024.pages

特にテクニカルライダーについてはバンドの規模を問わず参考になる内容が多いですし、イベントが円滑に開催進行される為にも我々出演者側としても理解を深めておき、会場、主催、演者が相互協力を図れる様にこちらの内容を熟読してみるのも良いかもしれませんね

参考までに

ライブ現場での対応能力と普段からの積み重ねは比例

これまでにも述べてきましたがライブ機材は「とにかく頑丈でシンプル」を重要視しています。

万一、ライブ中に壊れるような事があると中断も起き得ますし、機材接続が複雑だとトラブル時にそれだけ解決も複雑に

先日の台湾公演(2024年8月30日台北)においても機材トラブルは一切なかったです

飛行機等の移動も含めとにかく頑丈でシンプルが功を奏しています。

一つだけあったのが会場のステージモニター(内音)が壊れたことでした。こういった場合はもちろん会場側の設備ですので我々で防ぎようはありませんね

リハーサル時に発生したのが幸いでした。舞台上のスピーカ故障=ボーカルはどれだけ叫ぼうがマイクからの音がスピーカーから鳴らないので舞台上ではドラム音と爆音アンプで何も聞こえない訳です

ボーカルは自分の声がどれだけ歪んでるかも意識の中で確認しながらやっているので何も聞こえないとなると不安がよぎりがちです。良いパフォーマンスを出すためにも声の確認はしたいです

その後、スタッフさんによる懸命なチェックにより「舞台内のステージモニター8つ」の内、1つだけ壊れていない(音が鳴る)スピーカーがあることに気づきそれを今回はボーカル足元に置いて乗り切りました。安心感が全く違います

表現の仕方が難しいですが「故意にとは言わないまでも、普段からどこまでも劣悪環境な想定をしておき、それでいてどのバンドよりも素晴らしいパフォーマンスを出す事が出来るかも突き詰める」は常に意識を高めていきたいです

台湾公演会場の杰克音樂は非常に素晴らしい音でした。「音が良かった」という表現は普段からの音作りの賜物でもありますが会場の設備や会場の構造とのマッチングも含めてバンド側がその日のベストを尽くせるかどうか

我々はようやくライブでの音作りが固まってきた(手法確立が出来てきた)のでオールラウンドにどこでもイメージ通りの音が出せる確率が上がってきました

ライブの音作りはライブ活動をやり続ける限り永遠に研究しつづけることになりますが、確立できてくればくる程、比例してメンタル的にも強靭(不安想定要素がが益々無くなるので演奏に集中できる)になってきます

国内のリスペクトバンド2

国内のリスペクトバンドその2は長年に渡り世界を股に活動し続けている国内デスメタルバンド代表のDefiledです

Defiledのバンマス氏とはかれこれ30年以上のお付き合いがあります

前回のKRUELTYと同じくバンマス能力値が異常に高いです

どこまで彼の背中を追ってもその背中すら見ることが出来ないくらいの存在

キーワードは「頭脳とメンタル」という印象です

我々の様な超アンダーグラウンドシーンでここまで長年アクティヴであることは不可能に近い希少種であるにも関わらず近年もバリバリとワールドツアーをされていますし地球上のデスメタルバンドは「日本のデスメタルバンド代表格=Defiled」と認知していると思います

創作のみならず全方向において長けている稀なバンドでリスペクトしかありません

我々もバンド活動をしている身なのでこのシーンでバンド活動を長く続ける難しさは重々承知しているつもりです

多くのバンドは休止したり、いつの間にかフェードアウトしたりで続かなくなるケースが多い中、長年ずっとActiveであることが日本のデスメタルシーンのボスであることを証明しています

さらなる活躍を願うリスペクトバンドの1つですね

レーベル側とバンド側の温度差

バンドをやっていて「レーベルから音源リリースしたい!」

だけど「どこからも反応が無い」というパターン

もちろん第一には「良質な楽曲を作れているか」どうかが筆頭であり何よりも重要です。

ただ、それ以前の問題ということも多々あるようですので気になったことを述べてみます

貴バンドが「既に集客力のある国内外で有名なバンド」でもない限りはオールインワンでレーベルにプロモキットを送る必要があります

例えばデモ音源を送ってもほぼダメでしょう

完璧にミックスマスタリングを終えオリジナルのアートワークや歌詞カードも揃え、もちろんEPKも完璧に出来ていてようやく土俵にあがれると言うのが必要最低条件

つまりレーベル側としては「工場プレスするだけで即リリースできる」位のものを送る必要があります

そりゃそうなんですよね

バンド側が「良い曲を創ったからこのデモを聞いてください、気に入ったらリリースしてください」と言ってもレーベル側は「では音源が出来たら聞いてみましょうか?」位にしかなりませんし酷ですが最悪は直行ゴミ箱行きもありえると思います

厳しいニュアンスになりますが「どこぞの馬の骨」(我々も含む)が送ってきた音源を規模の大きいレコード会社が聴いて下さるまでたどり着くのは道のりが遠いと思った方が良いでしょう

中堅以上のレーベルともなると日々「俺たちの音源をリリースしてくれ!」内容の大量の音源が送られてきています

自分自身がレーベルの社長側に立ってみると分かるかもしれません

日々送られてくる音源だとうんざりするまであるかもしれませんし、会社経営ですから年度予算だってあります

ましてやミックスマスタリングすら終わってないラフデモ等はまず難しいでしょう

もしも私が中堅以上のレーベルの社長ならば「これは何?で?どうしたいの?」かもしれません

ですので全てを完璧に終わらせた内容物をプロモキットとして準備できた上でようやくレーベル交渉の土俵に立てると見た方が良いと思います

国内には素晴らしいバンドが沢山あるにもかかわらず、この辺りに関してはレーベル(特に海外)との勿体ない接触の仕方をしているような気がすることも

特に我々日本人の場合は英語のハードルがありますし仮に内容物を完璧にしたとしても、それでも不合格になるケースは多いと思われます

とはいえ、もちろんレーベル側もブランドイメージの保持があるのでプロモキットを送ったときの反応として「現在はリリーススケジュールが立て込んでいるので今回は申し訳ないですがまたチャレンジして下さい」(契約不成立)という回答パターンで柔らかくお断りされるケースもあるかと思います

色々と綴ってきましたが、やり方については各バンドの方針等があると思いますし上記はあくまでアングラ系バンドマン向けのレーベル交渉術として参考に留めておきます。

きっと別のやり方も多々あるかとは思います

バンマスの能力値の重要性

特に現代のバンマスに求められる能力値は非常に高いレベルだと思います

一言でいうと「なんでもこなせる」

いつでも活動に費やせる時間の確保と経済能力を備えているのが前提で創作センスと楽器スキルと外国語での交渉スキルと周りを見渡す能力等々

この辺りの能力はバンマスをやるならば前提として持っていて当然な範囲かもしれません

そこからようやく個性を出していけるのが現代におけるバンマスに課せられた使命というと厳しいように聞こえますがそもそも音楽が好き過ぎてやっている訳ですから上記を実行に移すのに努力とか苦労という感情ワードを感じないと思います

つまり好き過ぎてやっていることは環境作りも含めてやれて当たり前という感覚

そこに苦痛は無いと思いますし、むしろそういった流れを作る自分を楽しみながらやっているとも言えるでしょう

生涯を音楽から学んでいます

国内のリスペクトバンド1

我々は地の底の底を行くようなマニア向けアンダーグラウンドシーンでデスメタルという音楽ジャンルで活動しています

サブコンシャステラーは1994年の結成ですから長い休止期間はあれどもかれこれ30年になります

これまでの30年の国内デスメタルシーンを鑑みていて、これまでと全く違う活動パターンをしているバンドが存在します

そんな現代における国内エクストリームメタルシーンで我々が最も注目しているのがKrueltyです

彼らのインタビュー記事↓

Interview | KRUELTY | “俺らはこうだ”って表明したい | AVE | CORNER PRINTING (ave-cornerprinting.com)

つい数十年前、国内のアングラバンドの殆どがやり切れなかったことを全て行動に移し縦横無尽に世界的に活動しているKRUELTY

kruelty主宰のZuma氏と話しをする機会が幾度かあったのですが、その第一印象が「見ている視界が違う」です

あの若さであれだけの「実行力」と「スピード感」と「俯瞰力」はセンス以外の何物でもないでしょう

確かに当バンドも思い立った瞬間に即行動を基本としていますが、彼の場合は回転が速く本当に実行し結果まで出してしまうところまでをかなりの確度で想定(ものすごく考えているはず)出来ている印象があります。そういった観点からも彼らの行動から我々も吸収し学んでいます

といいますか、そもそもやっている音楽がカッコいい上にバンマス能力値が異常値レベルで高いというのは国内エクストリームメタルバンドにおけるかなりの希少種だと思います

このまま突っ走って欲しいですし縦横無尽に地球上を攻めながらワールドクラスエクストリームメタルバンドとして日本が誇るもっとも有名なアングラバンドの1つであることは間違いないと思います

もちろん我々も国内アンダーグラウンドシーンに少しでも寄与できるように益々邁進して行きたいですし亀足ではありますが少しづつでも海外シーンへも視野に出ていく準備もしながら背中を追っていきたいですね

特に若手バンドさんに向けてですが将来、活動視界を更に拡げて行きたいのならばkrueltyに相談をしてみると良いのではと思います。彼らのスピード感と行動力と視点はきっとご自身のバンドマンとしての考え方に化学反応が起きる可能性があると思います

無理をしない選択肢

タイトルは考え方次第なのですが活動において全方向で猪突猛進し過ぎて突然息切れを起こすバンドが多いような気がしています

原因はほぼ経済負担の行き詰まりか、思うようにバンドの駒が進んで行かない事による心理的なギブアップ

我々の様なマイナー(アンダーグラウンド)音楽&小規模なジャンルは市場規模も小さい訳ですから、逆にむしろ更に年々激しく元気に活動を行うバンドについてはただただ頭が下がりますしリスペクトしかないです

これは招聘会社も同じでしょう

例えば大きな会場を借りて集客を目論んだのに結果はスカスカで大赤字だと招聘会社でも大手以外は資金力が乏しいとそれ一発で飛んでしまうようなこともあります

これを読み切るのは本当に難しいですよね

海外でも同様

アジアを仕切るエージェント、ヨーロッパを仕切るエージェント、アメリカを仕切るエージェント

それぞれのエリアにエージェントのボスが居ます

個人招聘でもない限り、基本的にはそのエリアボスが各国の地元のエージェントにツアー日程の割り振りをしていきます

つまり地元ローカルエージェントの負担で会場費やバンドギャラや渡航費などの支払契約で招聘

地元ローカルエージェントのギャラ保証契約の成立により公演が開催される訳ですからバンド側とエージェントボス側はまだしも(=赤字は無い)ローカルエージェント側にはリスクが伴います

例えば世界的に有名なAというバンドがアジアツアーをするとなった場合

先ずはアジアエリアのエージェントボスに話が来てその後はそのアジアエージェントボスが日本だったりフィリピンだったりタイだったりインドネシアだったりの地元ローカルエージェントに日程を割り振りして行くという具合

有名バンドともなると「掛かる経費+演奏毎のギャラ」が発生します

バンド側もエリアボス側もそれが不成立(赤字)ならそもそも来ないですからね

つまりエージェントボスとバンドは利益が確定された状態で各国のエージェントに割り振りなので地元ローカルエージェントはギャラ保証しつつ招聘するというリスクが伴ってきます

万が一、箱選び(収容数)をミスって需要と供給が不成立なら赤字になりますし、盛況なら黒字ですのである意味でギャンブル性の高いビジネスに

我々は光栄にも来日バンドのOAを務めさせて頂く機会がありますがそういった背景を想定すると我々を使って下さったローカルエージェントに対し、万が一その公演(興行)の結果が赤字になってしまったらを想像すると嫌ですよね

もちろん主役は来日バンドとは言え、そんなことがあったら我々も心理的に辛くなるのでOAの立場とは言え必死でプロモします

それは出演の機会を与えられたバンドとして当然だと思います

どんなに世界的に有名なバンドであっても我々の様なマイナージャンルにおいては個人レベルの地元エージェントが箱を抑えて開催することもあります、むしろ多いかもしれません

なので資金力のない個人レベルのエージェントは心臓が苦しくなる程に一か八かの投資ギャンブルをしながら招聘するケースもあるので出演させて頂く限りはとにかく成功を願いながら出来る限りのプロモを行います

ただ、地元ローカルエージェント側の観点からするとエリアボスから指名(あなたに世界的に有名なAバンドのブッキングを〇〇〇万円のギャラでやってほしい、それをあなたの国で一任して開催を任せる)されたら今後の事も考えてやりたくなりますよね

結果として成功するに越したことは無いですが万が一、興行が散々だったところは最悪潰れることもありますし、その後弱体化していき淘汰される可能性も…

ですのでOAポジションであっても常に気が気では無いです

諸々の事情を踏まえてタイトルに戻りますが「無理をしない選択」ということも場合によってはありだと考えます

これはバンド活動も同様

デスメタルバンドでこういう考え方をする人は殆どいないかもしれませんが「売れたいとか有名になりたい」とかそういう部分が強いバンドは上記の様に息切れしてしまう可能性があると思います

我々は逆の考えかもしれませんが「創作を楽しみに年に3,4回ペースのライブ活動をしつつ、数年に一度の新譜リリース」という超マイペース型

でも、それは我々にとって長年続けていくのにちょうど良いペースであると自覚しているからです

無理をしたりペースを乱したりして万が一の異変を起こしてしまうよりも末永く活動して行きたい想いを選択しています

結局「焦らず、でも一歩一歩着実に進歩して行こうを目指す」なんだと思っています

楽器スキルも同じですよね、やはり日頃のコツコツやっていく基礎トレーニングが着実に実ってきます

次作

次作は既にプリプロダクションを作り終えています

あとはスケジュールを合わせてレコーディングやミックスマスタリングやアートワーク等の立案をしていく流れ

リリースまでの大まかな日程調整をしながら実際のリリース日まで細かい調整をしていきます

とは言え「言うは易し行うは難し」

いつもながら新作はリリース当日まであらゆる方面への調整を同時進行していくこととなります

例えばレコーディング日が決まったならばミックスマスタリングの目途が立つころまでにはアートワークも終わらせたいです

そうすることで多方面を待たずにリリースまで時間効率良く進行できます

とはいえ想定外なことがあった場合

例えば何か1つの予定が狂うと全体の見直しが入ったりもします

初っ端のレコーディングでつまづく(延長ややり直し)とエンジニアさんとの日程再調整もそうですし、CDやシャツなどのマーチに関しても工場プレス納期等の段取り見直しや、リリースライブにも間に合わなくなる等もあります

このように何か1つを動かすのにはあらゆる角度からのスケジュール立案と流動性を含んだ臨機応変な判断能力が必要

これを苦痛ではなく「面白い、やってやろうじゃないか」と思える人はバンマスのセンスが有るとも言えるかもしれません

ちなみに我々サブコンはひたすら壁にぶち当たりながら課題を1つづ体当たりしながら進んで行くのが大好物です

3rd Album “Chaotic Diffusion”歌詞日本語対訳

1.Cybernetics(人工頭脳生物)lyrics & music by Hammer

やがて時は来る。あらゆる動物遺伝子は100%解析され、やがて人間のコピーをも作り出す。100 年後ミイラ化された俺達はまた再生され生き返りその世界でまた意思を持ち続ける。そして更には機密下により研究部隊がキメラ分子成体の作成を成功させる。ヤギの身体を持った人間だって現れるさ。火を吹くライオンもな。そして最終的には人工頭脳がインプットされた動物の出現。その人工頭脳にコントロールされた動物たち。つまりはCybernetics。昆虫が見ている世界の把握。動物が見ている世界の把握。魚が見ている世界の把握。人間が見ている世界の把握。今は皆視界が違うし情報処理の仕方も違うがやがては俺達も昆虫がどのように世界を見ているのか分かるようになるだろう。その後に待つ宿命は人工頭脳を打ち込まれた動物達。離散的に判断する人間。そのCybernetics は概念を把握し始める。記号処理系RNN と認知運動系RNN の相互作用。人はいずれ死ねなくなる。死ねることが最大の幸福である時代がいずれ来るだろう。あらゆる病気は解決され、老いた臓器は新品へ交換されていく。だが、その時代が来た時が正に人類と地球上のあらゆるものが破滅へを迎える時でもある。楽しもうぜCybernetics 時代

The time will come.Every animal’s genes will be analyzed 100% and eventually a copy of us will be created.100 years later, we will be mummified, but we will be reborn, reanimated,and will have a mind of our own again in that world.And furthermore, under secrecy, a research unit succeeds in creating chimeric humans.There will even be humans in goats’ bodies.Or a fire-breathing lion.And finally, animals with artificial brains.Animals controlled by artificial brains.In other words, Cybernetics.Understanding the world as an insect sees itUnderstanding the world as animals see it(Understanding the world as a fish sees it)(Understanding the world as a human sees it)Now, we all see differently, and we process information differently.But eventually we will be able to understand how insects see the worldThe fate that awaits us after that will be animals with artificial brainsHumans making discrete decisionsThat Cybernetics will begin to grasp the conceptInteraction between symbolic processing RNNs and cognitive-motor RNNsPeople will eventually not be able to dieA time will come when being able to die is the greatest source of happinessEvery disease will be curable and old organs will be replaced with new ones.But when that time comes, that is exactly when mankind and everything on earth will meet its doom,Let’s enjoy the age of Cybernetics!

2.Nostalgic(郷愁) lyrics & music by Hammer

思い出す当時の記憶。懐かしい音楽は好きか?現代のAI は音階ヒットメーカー。録音した波形すら自由自在に切り貼りできて、ピッチもバッチリ修正可能。打ち込み音楽の全盛。それが悪いとは思わない、むしろ好きな音楽もある。ただ人間の脳内に焼き付く音は形骸化していき人間の耳がリズムマシン化する聴覚を発達させることでパーソナリティは失われていくだろう。組み合わせ符号による売れ線メロディー。俺たちはやりたい音階を貫ぬき、やりたい音楽を作り続けるだけさ。ストリーミング社会。幸か不幸か、俺たちの音楽は商業音楽とは剥離しているが、そもそも俺たちはアンダーグラウンドなブルータルミュージック好きだからね。何にも類似しない音楽を作り続けること。好きな様にやること。貫くこと。それが正真正銘、人間が創り出す自由音楽。触れた際に擦れる楽器の音やタッチ感はゾクゾクするね。老いても老いてもそこは変わらない。子供の様に俺たちのやりたいようにやるのさ。激烈にな

Recalling memories of those days.Do you like nostalgic music?Modern AI is a hit maker.Even recorded waveforms can be cut and pasted at will,and pitch can be perfectly adjusted.The heyday of digital music.I don’t think there’s anything wrong with that, in fact, I like music.But the sound that is burned into the human brain is becoming a skeleton.As the human ear develops a sense of hearing that becomes a rhythm machine,personality will be lost.Selling line melodies with combination codes.We will just continue to make the music we want to make,through the musical scale we want to make.Streaming society,Fortunately or unfortunately, our music is detached from commercial music.We like underground brutal music to begin with,To keep making music that doesn’t resemble anything else,To do what we want ,to stick to it.That’s the true free music created by human beings,The sound of the instruments when you touch them is thrilling!Old age and old age don’t change that We do what we want, just like kids.Fiercely.

3.Endurance Battle(耐久戦_狂気の沙汰)lyrics & music by Hammer

時報は止まらない,見えない終末世界からの更なる脳死進行,見渡す限りの人類の分断を面白がってほくそ笑むモンスター達,終わりの見えない耐久戦により人は全ての事に疑心暗鬼となり思考破滅,そして皆は精神狂気の沙汰へ,お前は知ってるか?本当はその疑心暗鬼社会すら思惑のあるやつらに操作されているのさ,その先の扉を開けオーバーワールド突入に賭ける者達とそれを妨ごうとする者達との終わりなき戦い,世直し大名は犬死,ぬくぬくしたい奴らの下界支配保持と引きこもり達の無関係な断絶社会,陰社会でひっそり生きるか、前に出ていって集中砲火を浴びて壊滅させられるのか,さもなくば操り人形のように踊らされることを了承するか,耐えきれなくなった陰社会人間も、最後は奴らの目の前に誘き出され、コントロールされ,拷問されるだけなのさ,窮す猫を噛む,全てを失い、全てを俯瞰し、全ての後ろ盾が無くなった時,一瞬だけ人は無敵になれるが消滅を選択することになるだろう,時報が聴こえるか?終わりなき時報との闘い,何度も何度も時報が鳴る,本当にこの時報が止まった時お前は土に返る,そう、既にこの世にはいないんだ,狂気の沙汰,耐久戦,時報は止まらない,その究極の耐久戦を潜り抜けたとしても,更なる上層部隊に打ち抜かれ、その未来の先にAI ロボットが待ち構え、永遠に打ち抜かれるのさ,狂気の沙汰と終わりなき戦い

The time signal never stops,Further brain-dead progression from an invisible apocalypse,Monsters gloating over the division of humanity as far as the eyes can see,Endless endurance battles make people doubt everything and ruin their thinking,And everyone goes into a state of mental insanity,You know what?The truth is, even the skeptical society is being manipulated by those with an agenda.The endless battle between those who want to open the door,and enter the overworld and those who want to prevent them from doing so.The lords of the world will die a dog’s death.A society where those who want to stay warm and cozy retain control of the masses,and the shut-ins are disconnected from the rest of the world.They can live quietly in the shadows,or they can come forward and be decimated by the concentrated bombardment.Or else, they will agree to be made to dance like puppets.The people in the shadows who can’t take it anymore will be lured out in front of them,controlled and tortured in the end.a doomed mouse will bite a cat,When everything is lost, when everything is overhead, when all the backs are gone,For a moment one can be invincible, but then one will choose to disappear.Can you hear the time signal?The endless struggle against the time signal,Again and again the time signal goes off,When the time signal truly stops, you will return to the earth.Yes, you are already gone,The madness of it all,Endurance warfare,The time signal never stops,Even if you make it through that ultimate endurance battle,And even if you make it through that ultimate endurance battle,you’ll still get knocked out by the higher ups,and the AI robots will be waiting for you at the end of that future,and you’ll be knocked out forever.Madness and endless battles

4.Irreversible damage(不可逆的損傷)lyrics & music by Hammer

アポトーシス,凝固壊死,融解壊死,後戻りはできない,動物は産まれた瞬間から死へ向かって消失までを生きる,覆水盆に返らず,人間社会,崩れた関係性を修復など無駄な努力,さっさと次へコマを進めろ,お人良しは淘汰,気の合う仲間との集合体,世界を旅した結果,一人の人間は確かに小さな存在,長年、どこまでも視野を広く見た結果,視野は狭くて良いことが分かる,何かに制御されるな,制御されることこそ不可逆的損傷,若者の敏感な感性,年寄りの俯瞰,長年の経験を持った奴らが浅い経験をもった若者達の芽が出ないようにねじ伏せる狡さを,最大利用,既得権益の保護,若い芽は潰せばいい,そんな腐敗社会へ不可逆的損傷を与えよ,老いる肉体との闘い

Apoptosis,Coagulation necrosis,Melting necrosis,There is no going back.Animals live from the moment of birth to the moment of death,there is no turning back,Human society,It is futile to try to repair broken relationships,Move on to the next stage,Weed out the good-natured,A group of like-minded people,As a result of traveling the world,One person is indeed a small entity,After years of seeing everything and everywhere,I see that it is good to have a narrow view,Don’t let anything control you,Being controlled is irreversible damage,Sensitivity of the young,The bird’s eye view of the old,Maximum use of cunning by those with years of experience to screw over,the young people with shallow experience to keep them from budging,Protection of vested interests,Crush the young buds,Do irreversible damage to such a corrupt society,Fight against the aging body

5.Demolition(滅亡) lyrics & music by Hammer

死とは消滅,意識も肉体も消滅,無かったことになることが死,お前は毎日精一杯生きているか?自意識はあるか?潜在意識の中で,消えゆく記憶,不満は意味の無い事象,相互の無害関係は繕うことから形成される,不味い店で飯を食べないだろ?上手い店なら通うだろ?同じことさ,そんなネガティブなことを考えてる暇があったらお前自身が消滅するまでの間にやることがあるさ,そこに至る瞬間までを無駄にするな,全力で走れ,自由を求めれば求めるほどに抑制者も出現,面白くないのさ、お前のその楽しそうな表情を見るのが,嫉妬は戦争をも起こす,嫉妬が世界滅亡をも起こす,その前に行き切れ!

Death is annihilation,Consciousness and body disappear.Death is to become what never was.Are you living every day to the fullest?Do you have self-consciousness?In the subconscious,Fading memories,Dissatisfaction is a meaningless event,Mutual harmless relationships are formed by mending.You wouldn’t eat at a bad restaurant, would you?You would go to a good restaurant if it was good.It’s the same thing.If you have time to think about such negative things,you have things to do before you disappear.Don’t waste time until the moment you get there.Run as fast as you can.The more freedom you seek, the more inhibitors will appear.It’s not fun to see your happy face,Jealousy can start wars,Jealousy will bring about the end of the world,But get out of here before it happens!

6.Devastation(惨状そして荒廃)lyrics & music by Hammer

この世に安全な場所など無い,24 時間監視社会,権力者によって不都合はもみ消される,目立った奴はメディアに抹殺される,作り上げられたストーリーによって,防弾チョッキ並みの無敵な身体を作り上げろ,不死の精神を作り上げろ,頭を打ち抜かれてもすぐに再生される身体を作り上げろ,まるでゾンビの様に生き返るしぶとさ,打ちひしがれる奴は弱者,自死も弱者,巻き添えも弱者,ただ、助ける者などそこには居ない,死なばもろともなヤツが蔓延る,勝てば官軍,そこに正や不正は不要,全ては作りあげられたストーリー,それを操る側がこの世の惨状と荒廃を楽しんでるのさ,皮肉にもそれが人類の寿命と篩にかけられた生存確率

There is no safe place in this world,A society under 24-hour surveillance.Inconveniences are covered up by those in power.Anyone who stands up will be obliterated by the media.With a made up story.Build a body as invincible as a bulletproof vest.Create an immortal spirit.A body that regenerates itself as soon as it is decapitated.Stubbornness to come back to life like a zombie,A man who is beaten down is weak.Suicide is weak.Collateral damage is weak.But there is no one there to help,The dead are the ones who die and the dead are the ones who pervade,When you win, you win,There is no righteousness or injustice,It’s all a made-up story,And those who control it enjoy the misery and devastation of this world.Ironically, that’s the human lifespan and the probability of survival through the sieve.

7.Phantom(幻影みせかけ)lyrics & music by Hammer

全てはみせかけ,ブランドイメージ,そう、イメージは良くも悪くも人を洗脳する,どんなに良質な商品を作っても見たくれが悪けりゃ誰も買わない,どんなに素晴らしい絵も倉庫に眠っていれば誰も気づかない,独特な創造をする者は商売が下手,だが、今度は商売が上手くなると創造が汚れる矛盾,かといって、その中間を宿ると中途半端,経営コンサルタントの無残なノーアイデア,生え抜きたちの逆襲,自力で培った強力なメソッド,知ったか野郎は切り捨て御免,幻影,真実,みせかけ,現社会においての猛者イコール”みせかけ”の強さ,虚構の洪水地獄,痛快だろう?虚構と真実,我々はその判断を求められる,だまされたまま楽しい生活を送るが吉,その真実を知った時,果たして人類の痛快はあるのだろうか?

Everything is a sham,Brand image,Yes, image brainwashes people, for better or worse.No matter how good the product is, no one will buy it if it looks bad.No matter how great a painting is, if it sits in a warehouse, no one will notice it.Those who produce unique creations are not good at business.But now, when business is good, creation becomes tainted.But if you stay in the middle of the two, you are halfway there,Management Consultants’ Cruel No-Ideas,The counterattack of the best and brightest,Powerful methods developed on their own,Know-it-alls will be cut off and spared,Illusion,Truth,Pretense,The fiercest in today’s society is the strength of pretense,Fiction floods hell,Isn’t it painful?Fiction and truth,We are called upon to judge,It’s good to be fooled and live the good life,When we know the truth,Will there really be a human pain?

8.The Shiftier,The Better(狡猾なやつが偉い社会)

Every day,we exposed to,Looking with suspicious eyes,Urging us to social master,Instilling the art of self-protection,Leadings ourselves to self-protection,Disturbing spiritual growth,Surrounded by unworthful scum,Knowledge-the only important help,Branded,and managed in turn,A tall tree catches much wind,We are taught to follow the majority,Needless to think!Tied down by the strict rules,A tall tree catches much wind,We must put the right man in the right place,Wide of the mark!The Shiftier,The Better,The vast meaningless knowledge’s crammed(Crammed),Practice takes it out oh us(Us),The social system leaves a void(Void),Be careful! Maddness will be burst,Extream strain causes,Torment and suicide,The pressure called education’s,Trying to crush us!The Shiftier,The Better

スクールに通う

担当楽器のスクールに通うのはかなり意味があると思います

当方はハタチ頃の大学生時に通っていました

その学生時代、自宅から徒歩で行ける音楽スクールの先生に師事。

メタル系でなくジャズやフュージョン系の先生でしたが、それまでが完全独学でしたし音楽理論を始めそもそも他人(先生)のプレイを間近で拝見することができた希少な経験になります

その後ですが、サブコンシャステラーを四半世紀ぶり(2019秋)に再活動する際にまず始めたのが「ギターの先生探し」と「DTMなる文明機器の習得」でした

すぐに地元で2名のギター講師さんを見つけ、2000年代以降の現代ギタープレイがどのような状況なのかを目の前で確認したくて習いに行きました、テク面もありますが何しろ四半世紀も楽器を触っていなかったので現代技術を含めて浦島太郎でしたし、果たして今の音楽技術についていけるのかという不安もあったからです

楽器技術に関してはまだまだ全くおこがましいレベルではありますが生涯を通じて突き詰めていきたいです

(余談)スクールに通う時に重視している事ですが、例えばギターならば一般的なスケールの速弾きでもよいので(メタル系ならディミニッシュスケールでも良いし7thスケールの様なジャズ系でも何でも)間近で先生が弾くところを拝見させて頂くだけで吸収できることが沢山あります。フォーム、指圧感、音の鳴り方、両手の動かし方、音作りのセッティングまで全てを凝視して自分に無いものを感じ取りつつ、それらを吸収して行くことで音楽の幅も更に広がると思います。なのでデスメタルを習いに行くというのは無いのですが知見を拡げられますね

活動規模を拡げるとは

我々の様にそもそもの知名度や規模が小さいバンドの状況下で「活動規模を拡げる」というのは本当に難しいです

例えばメタル系音楽であれば大手Century Media(ソニー系レーベル)と契約し音源をリリースできたなら、それは地元ローカルで100回ライブするよりも一瞬で地球上で名が知られて行きますよね

厳しい現実ではありますが例えそのバンドのライブを見たことが無くとも、例えその音源を聴いたことが無くともメディア上にどんどん名前が流布されて行きます

我々の様な小規模のバンドにとっては厳しい現実を突きつけられますが、もし仮に地球上で一番すごい音楽を創ったとしても知られなければ人知れず埋もれていきます

この部分はマイナー系音楽のバンドマンが葛藤しやすいケースの1つではないでしょうか?

結局は「知られなければ始まらない」→「知られないから音源販売なども売れないので活動資金が枯渇していく」→「徐々にバンド自体が活動をフェードアウトしていく」のループ

これを逆手に取るならばバンドをブランディングできればできるほど更にライブや創作活動がやり続けられるという皮肉めいた表現にはなりますがこれらをどこまで求めていくのかかもしれません

そういう意味では出世レースと一緒で、成長過程として「力を持ったレコード会社」、「力を持ったメディア」、「力を持ったエージェント」、「力を持ったプロモーション会社」等と繋がりその方達のサポート受けながら創作音楽を皆さんに知っていただくという活動

実際に招聘会社のコンサートに行けばその招聘会社の関係者もいらっしゃるわけですからそこで直接の面談約束を取るくらいの熱意は必要でしょう

とはいえ、もちろん最終的にはリスナーの皆さんに音源判断を頂くことにはなりますが「まずはそもそも音を届けることが出来るのか」という事も活動規模を拡げたい意思があるならば必要になってくると思います

例えばですがこれからゼロ状態でバンドを始めると仮定する話をしてみましょう

先ずはセルフででも音源をリリースし、それらを持参して「1年目」は国内東名阪等の主要都市、「2年目」に少し足を延ばしてアジアであれば人口の多い中国やインドネシアなどの主要都市、更には「3年目」に遠方としてアメリカやヨーロッパなどの主要都市ツアーを「敢行」しながら力を蓄え、その後徐々に地方都市まで広げていく様なイメージ

かなり大雑把で極端な内容例を挙げた道のりではありますがそういうマクロ視点で考えることも良いかもしれません

ただし前提としてそれらは自己資金が必要。特にゼロ状態のバンドからスタートするならばなおさらです

ですのでこれまでBlog1から伝え続けていますがバンドマンはセンスや技巧だけでなく「動ける環境」(生活も経済基盤も)かどうかが最重要な1つ(加えて「気力体力」)と言えるかもしれません

その他として挙げられるのはやはり「コラボ」です

例えば来日公演があったときにオープニングアクトとして呼ばれるケース

これもゼロ状態からバンドをスタートするのであれば「そもそも知られていないので呼ばれない」という、元も子もない話ですから、なかなか難しいところもありますがエージェント(招聘会社)に熱意をもってコンタクトしてみても良いかもですね

レコード会社だったりイベント会社だったりメディア会社だったりとのコンタクトは普段の日常生活の中でできる活動ですからどなたでもやれることだと思いますし、自主性をもって活動することは活動規模を拡げたいバンドならば必須項目かもしれません

個人的な話になりますが当方は人生上で就職活動というのを殆どしたことが無いのでもしかしたら違うのかもしれませんが「就職活動の際に何十社も会社のセミナーや面接を受けて就職活動をする」というようなニュースを見ていてこれらと類似している部分はあるかもしれません

つまり「縁があればあるし、縁が無ければ無い」という具合で一喜一憂せず淡々とそして諦めずに少しづつステップを踏んでいくような

とはいえ我々はそのあたり(自主性をもって活動する力)がまだまだ弱いので自己指摘する意味も含めて述べていますが、結論としては活動規模を拡げたいならば、いずれはブランディングも必要不可欠な壁に当たる可能性があるという内容でした

便利グッズ

弦楽器のハードケースの持ち運びについての便利グッズの紹介です

ハードケースの場合、取っ手を持ち手に運ぶのでどうしても手が塞がり気味になります

それを解消してくれるのがこちらです↓

これを取り付けることでハードケースを背負うことが出来るようになります↓

ROKKOMANのCP-4という型番で4000円弱

ROKKOMANN ( ロッコーマン ) CP-4 送料無料 | サウンドハウス (soundhouse.co.jp)

変形ギターのハードケースに取り付けられるという優れものです

運搬が楽になる便利グッズの1つですね

レコーディング準備が佳境

我々のレコーディング手法や機材等に関してはこれまでに沢山書いてきましたので省略いたしますがレコーディングもやはり様々な事前準備や手配があります

これをしっかりやっているかどうかでその後の行動や効率も含めかなり変わってきます

ミクロとマクロで全体スケジュールを「立て続ける」こと。途中で軌道修正があってもです

レコーディングしてリリースをするということは、のちにレーベルリリースなのかセルフリリースなのかであったり、新規でレーベルを探すのであればEPKやアー写の準備もそうですし、プロモMVの事前準備もありますし、ミックスマスタリングエンジニアとの日程調整もありますし、更にはアートワークを納期も想定手配する必要がありますし、リリース後にはリリースツアーをするならばその準備も

「レコーディング」と一口に言っても、結果的には全方向への準備を同時に進める必要があります

それをやりながら同時に既に決まっているライブ準備もあります。まして海外公演なら更に多くの準備も必要になります

ですので、アクティブなバンドであれば創作やライブだけでなく「一年中、何かを準備手配」をしているような感じになります

そしてめでたくもレコーディングからリリースまでの目途が立ったならば、今度はその瞬間から次の創作アイデアを温めストックして行くという流れです

なので我々の様な小規模なバンドですら年中が音楽漬けになります

これらを「生きがい」として感じられる人はバンマスに向いているかもしれませんね

音楽活動もやはり気力体力

ライブ活動を行うには気力体力がかなり必要になってきます

先日DEFEATED SANITY大阪公演に出演させて頂きました

彼らはワールドツアー中

毎日のように国を跨ぐ移動しては公演ツアーを行っています

「ワールドツアー」についてよくよく考えてみると

先ずは「家から空港に行き、飛行機に乗ってはイミグレーショーンを通過し、そこから車や列車で現地まで行き、日中には会場でのリハーサルを行い、そして夜に本番、その後すぐにホテルに戻って就寝できたとしても次の日の朝から移動」

これを繰り返しながらツアー活動を行って行く訳です

これがメジャー音楽シーンであれば2日に1回休みとかありますが我々は極端なアンダーグラウンドシーン。経費面も含め日々を回り続けます

そんな「好き過ぎて、だからやってる」が99%な世界です

そしてツアーが終わると新作レコーディング等を行いまたツアーに出るという

そもそもの音楽ジャンル自体が超人スポーツ的なテクニックと激烈なテンポスピード。それに加え過酷ともいえるかもしれない過密日程のツアーを敢行遂行していくという

「好き過ぎる人たちが辿り着く道」、リスペクトしかないです

これまでの過去ログは「Blog」、今後はこちらの「Blog2」よりブログ更新

当ホームページの「Blog」について。これまで通り見ることは出来るのですが開くことが出来なくなり編集ができないため、新たに「Blog2」を作りました。こちらから更新していきます