楽器のスキルアップとリリース枚数(曲数)の関係性
2024年11月現在、レコーディングが佳境なのでそう思ったという節もあるのですが、レコーディングはどんどん経験を踏んだ方がスキルアップが速いかもしれません
創作とは違い、録音する際の弾き方や叩き方がその都度勉強になることが多いです
アタック音だったり粒ぞろえだったり
現代では録音したあとに音の波形まで確認できるのでズレ具合も含め自己分析をしていけるので吸収できることが非常に多くレコーディングが終わった後はスキルアップした気がします
結果的に「次は更に上手くなって録音したい」とモチベーションが更に上がります
確かにレコーディング期間ともなると毎日8時間練習するような、寝ても覚めても楽器を持っている様な感じになるので単純にその分のスキルアップもあるのかもしれませんがともかく楽しいです
アルバム単位での曲数が多いのは創作が大変というのであれば、曲数を減らしてミニアルバムをコツコツ出していくという事でレコーディング経験を増やすのも良いかもしれませんね。つまりはとにかく慣れること
レコーディングを増やす「レコーディング慣れ」は楽器のスキルアップにも繋がるという内容になりますがその後は更にライブリハーサルや本番ライブでどんどん洗練(ブラッシュアップ)されて行きます
ボーカルのレコーディング
ボーカルのレコーディングは毎回試行錯誤しています
ボーカルも勿論DIY自録りです
その際に課しているのは「ボーカルは防音室で録る」です
つまり音楽スタジオの個人練習予約からのスタートになります
入室後、マイクとDTMを接続し密閉型モニターヘッドフォンで新曲を聴きながら録音していきます
ここから先は現在も試行錯誤中なのですがスタジオの部屋の「広さ」や「縦長構造」や「四角形構造」などの空間の差による影響ってどうなのか。これは分からないです
必要なボーカル録音が全部で8曲あるとして「今日は4曲分のボーカルのレコーディングをした」と。そして次の日に続きの5曲目から録音しようと思った時にやはり同じ部屋じゃないと何かがおかしくなるのかどうか。分からないです
ちなみにボーカル録音する際にマイクを手で蓋うというのはやっていませんが、近年は掟破り的にそれやって録るボーカリストもいらっしゃるそうですし、マイクと顔の角度や近づける距離についても掟破り的なパターンを含め、結果的に理想の声質が出ればよい訳ですから先入観に捉われず自由なやり方でOKでしょう
1人で防音室スタジオに籠って試行錯誤しながらやってきているので何が正解で何が不正解かは分からないです。ひょっとしたらエンジニア氏がその自録りしている現場を見るとおかしなことをやってるなと思われるようなこともしてるかもしれませんが
ちなみに現新作の「Chaotic Diffusion」アルバムのボーカル録りも上述の通りスタジオ個人練習に入ってのDIY自録りですが、特に不満無くむしろ非常に満足しています
ちなみにボーカルレコーディング代ですが自室だと空調や外の音(声)が入るかもなので一応「防音室」で録音したいです。なのでスタジオ1人練習に入ってそれが1時間600円。なので8曲を3時間で仕上げたとして1アルバム1800円くらいですね
上記アルバム時のギター、ベース、ドラムは全て自室自録りなのでレコーディング代は0円です
我々の様な小規模バンドにとってはレコーディングDIYは重要な経費節約の大きな要素になります。そしてマーチシャツやCDプレスはレーベルに依頼するという塩梅です
バンド活動を上手くやっていく為に水面下で色々と工夫するのですが、大手レコード会社がREC&プロモ予算を取ってみたいなのとは違うので、我々の様なアングラ界隈ではおおよそのバンドが上記の様な工夫をしながらかもしれませんね
(余談ですが)ボーカルを録るときは歌詞をA3の紙に大きい文字でプリントしそれを目の前において録っていますがページをめくる音については伴奏タイミングでめくればその部分はカットできますから大丈夫ですね
Defeated Sanityの新譜がエグ過ぎる
Defeated SanityがSeason of Mist移籍しての第一弾のこちら
ドラマーのリリーグラバーさんのジャズフュージョン出身からのデスメタルはもはや「音の最果て」の領域
カレントメンバーが良く揃えられていますし現在がバンドとしての一番良い状態だと思います
むしろ結成30年越えで今が音楽的に黄金期という私感です
幸運にも今年2024年8月に彼らと共演をさせて頂き観戦させて頂きましたが、この新譜のツアーは本当に観たいですね
「音の最果て」に行きつく人たちの音楽かもしませんね、テクニカルブルータルデスメタルジャンル
後継者
Subconscious Terror自体は結成30年のバンドではありますが現行メンバーは主宰以外は20代半ばです
彼らは一生懸命にバンド活動における仕組みや経験を積みその要領も含め吸収くださっています
これは将来のバトンタッチも見据えているのですが先人が失敗経験を含め、できるだけ最短距離でミュージシャン活動が出来るように事前に蓄えておいた方が良い知見や経験を得て下さっています
なので恐らくですが彼らと同年代のプレイヤーよりもかなり早いスピードで様々な体験が出来ていると思います
レコーディングの進め方だったり、アーティストビザの取得だったり、海外ツアーだったり、来日アーティストのオープニング出演だったり、リハーサルだったり、ライブまでの段取りのやりとりだったり
これらはすぐに辿り着いて経験できるものでも無いかもしれません
視野はもっと多方面に渡るのですがゆくゆくはこういった知見や経験を自身の人生自体にも活かして頂きたいです
もちろん、最後は「自身の意思の強さ」が成せるミュージシャン活動ではあるので清い言い方をするならば脱落するも脱落しないもとにかく自由主義です
平日にライブをする可能性や特に海外ツアーだと平日込みでの移動も出てきますからね
なのでミュージシャン活動をするならば生活環境(音楽活動が出来る環境)の整備が一番重要であることをこのブログ上でも常に説いてきています
そして彼らも将来だんだん分かってくると思いますが「幅広いバンド活動が出来ている事自体」が実はとても奇跡的な経験であること
サブコンシャステラー自体、長い休止期間あれど結成してから30年が経ちます
残念ながら振り返ると当時の人たちは殆どいません(今後も益々希少種になるでしょう)
ですので、まだまだこれから沢山の経験や知見吸収して行きながら是非とも後世に国産デスメタルの血を受け継いで頂きたい想いはあります
そういえば次次作の創作もキックオフしました
果てしないデスメタルロードはまだまだ続きます
ミックスマスタリング
レコーディングしたデータのミックスマスタリングはエンジニア氏にお願いしています
一時期は自分でやろうともしましたが
背景としましては作曲段階からレコーディングが終わるまで既にずっと聞き込み過ぎているので自分の耳での客観的判断が出来なくなる懸念も含め第三者に依頼させて頂いています
以下のマテリアルをエンジニア氏に48khz/24Bit形式でお渡ししての依頼です
①ボーカル
②コーラスボーカル(被さる箇所や掛け合う箇所や声質を変えたスクイール系等)
③ギターリフ(バッキングA)(主に低音系)
④ギターリフ(バッキングB)(主に高音系)
⑤ギターソロA(空間系エフェクターを掛けたり重ねたり用)
⑥ギターソロB(バッキングの後ろで鳴らすソロ用)
⑦ベース
⑧ドラム
⑨SE(イントロなど)
ですので基本は9トラックです
ギターはステレオサウンドにするのに2本のギターを被せるのでトラック数が多く、ましてや我々はシングルギターなのでRecする量がかなり多くなるので大変ではありますがその期間は集中しての力技でとにかく弾きまくるです。ただレコーディングをすることでライブ時にはその曲のスキルが上がっている等のメリットは多いです
ちなみに⑨のSEも自作ですがこれは創る時は全体イメージ膨らませながらなので楽しいですね
そして全体音質としてはこれまでの最新音源が我々のサウンドの基準としています↓
できるだけ各パートが分離されたクリアな音源を目指しています
そうそう、デスメタルのボーカルはミックスで何をするんだという疑問もあるかもしれませんね
マイクで拾った音はあくまで「生声」です
ライブではスピーカーから響いていますから自然エコーされていますが、マイクで拾った完全な生声をそのままCD用に落としこむのは流石にちょっとなんともな感じになってしまいます。余りにも生声すぎて
そこで我々の場合ですが「Slap Back Delay」を掛けて頂く様にエンジニア氏にお願いしています
そうすることで曲の中でボーカルがなじむ(ボーカルに残響を付ける)ので少し広がり感が出てきます
ギターサウンドやベースサウンドは各担当の好みを反映させつつ、あくまでクリアにしたいです
全体音像としては我々がライブ時にPAさんにお願いする内容同様、キック、スネア、ボーカルが前に出ているがベースとなっています
ギターに関してはチューニングを落としてはいるものの(全音1音半下げ)、高音リフも多いのでギターの音階が埋もれて輪郭が分かりにくいというのはこれまで特に懸念したことが無いですね、あまり歪ませていないのもありますが
マスタリング前には各曲ごとの頭出しから終わりまでのTIME(例/A曲03:46)が決まりますので、その際に同時に当方でISRC(著作権)申請しています
ISRCとは曲ごとのID(全情報)の様なもので割り当てられた曲番号の取得なのですが数日で取れます
そして各曲番号をエンジニア氏に伝えDDP(With/PQシート)で納品(曲名やアルバム名、作詞作曲者名、著作権番号等のすべての情報が入っているファイル)して頂きます
ですので別途Wavファイルで1曲づつ納品して貰うとしても、Press For CD(CD用のマスターフォーマット)であるDDPで聴くには「DDP再生プレイヤー」を持っている必要があります(フリーの再生アプリもあります)
実際問題、大手レーベルは殆どDDP納品です
WAVファイルを一曲づつWetransferやギガファイル等のファイル転送サービスで送るのは手違いの元(例/曲順間違いや曲間の秒数)にもなりますし、やはりCD工場に1ファイルを送るだけでプレスできるというのはバンド側からのレーベルへの配慮でもあると思います
昔の様にマスターCD-Rで郵送でのやりとりの必要もないので本当に便利になりましたね
この辺は自力で調べながらたどり着いた内容ですがバンドマンは事前に知っておいた方が良いでしょう
という事でこれで新作音源制作が完了となります
他にも事前準備としてはミックスマスタリングをする頃にはアートワークやアー写も既に準備出来ていて歌詞カード等を含めブックレットのデザインも出来ている、あるいは同時進行しているが望ましいでしょう
そしてCD工場のプレス納期から逆算して流通リリース日を決めて行く訳ですがプロモMVやマーチ用シャツなどの事前準備もそうですしリリースパーティをやるならば、そのライブスケジュールも段取りできていると尚良いでしょう
特に新曲はライブのセットリストにも入っていくのでリハーサルも行っていきます
この段取りの中、唯一の懸念があるとすれば何かが大幅にズレる(何かの納期がズレることになる)ことにより全ての進行がズレていくことでしょうか
このあたりはプロフェッショナルな進行を心がけていく感じですがそれをも先を見越しておく能力が必要になってきます(何度か小さい失敗を重ねてきた過去の経験から近年は基本全てサバを見て進めています。希望通りに進むのはなかなか難しいです)
そしてミックスマスタリングが終わり目途が立てば早々に次の創作に取り掛かりますので、ライブ演奏以外でも日常的に年中何かをしている様な感じかもしれません
バンド活動は常に全体視野でスケジュールを立てていく必要があります
特に我々の様な小規模バンドは基本的に全行動がDIYですので各個人の力が非常に重要になってきます
その「個人の力」をちょっと冷たい感情で表現するならば普段から「常に何事にも期待しない」、「希望をしたところでそうはならない事も事前にサバを見て動く(保険を掛けておく、決して騙すわけでは無いのですが)」ところをスタート地点として思案した上で結果として全てがハッピーで終わり「やり切れたかどうか」、達成できたかどうかです
この部分の思考についての妄想や夢見心地は不要です
周りを見渡すとレコーディング後に脱退する人っていますよね、そういうのはこれが原因だと思います
我々はその経験はありませんが(というか、そうならない様に常に俯瞰とサバ読みしています)どこかのタイミングでこじれるのでしょう
とにかく言えることは「淡々とリリースまで進行できる手配能力」です
ですから常に俯瞰した全体の把握や全体進行の筋道をケアしつつ冷静に計画実行する事(結果までたどり着く)が好きな人はバンマスになることはお勧めかもですね
日本のデスメタルシーンは地を固める時期に来ている
コロナ禍後は来日バンドが目白押しでパンク寸前の様な勢いが続いています
近年の円安影響はあるとしても日本はビジネスが成立し易い見立ても往々にしてあるのだと思います
でも、もうそろそろ日本のエクストリームメタルバンドは自信を持って世界をリードする気概が出てきても良いのでは
戦敗国として長年に渡り自民族をひたすら卑下しつづけ、洋楽を奉る文化が根付いてはいますがもうそろそろ良いのではという
「国産デスメタルバンドでメインストリームを創っていく」
リスペクト見本としてはパンクバンドのHEY-SMITHを主体としたHEY-SMITHxColdrainxSiMイベント・それから他にも10-FEET主催の京都大作戦や同じくHEY-SMITH主催のハジマザフェス。彼らは自分たちでシーンの文化醸成をされていますよね
こういった例を模範にそろそろ国産デスメタルもトライしてみることは次世代に繋いでいけることも可能性としてはあると思います
私感ですが「洋楽だけが好きな人」、「日本のデスメタルは認めない的?な方」はその殆どが見た目の可能性も。乱暴な言葉で表すならば「日本人がやるからダサい」という長年の戦敗国自民族卑下レッテルといいますか。もしかしたら肌の色もあるかもですが「音楽的な部分では平等」です
2023年にクリプトプシーのサポート出演をさせて頂いた際、国産アンダーグラウンドシーンでは普段見ない方達の来場も多くいらっしゃいました。大変嬉しくもサインを求められたりマーチを購入下さったり。そこから次のライブへ繋がったりもありましたので潜在的には受け入れて下さるのだと思います
つまりその「境界線を解いていく事」は可能だと思いますし、そうなってくるとシーンの絶対数は10倍、100倍となるはずです
その糸口を作る為にも上記のHEY-SMITHの様な、その国産デスメタル版で王者的(集客力)なバンドが最低でも3~5つ居て欲しいですね
そしてそういった視野を持つ活動をするバンドがどんどん出てきて欲しいですし多ければ多いほど良いですので、そうなってくると国内シーンも侮れない状況になると思います。デスメタルを好きな日本人が全体協力しながらシーンを創り上げるしか無いでしょうね
生きている間にそういう日本の景色を見てみたいです
ピッキング位置やピックアップ(フロント/中間/リア)
今回はギターピックアップの「リア/フロント選択」、「弦のどの部分で弾くか」についてです
当方のギターピックアップは2つ装着しています
そして①フロント、②中間、③リアの三種類の音色が選べます
昔はリア固定でしたが「近年はフロント固定」でプレイしています
3種類も音色の選択肢がある訳ですが紐解くと
■フロント(前方ピックアップ)は、ブリッジから離れた分(指版に近い側なので)弦の振幅が大きいので緩いというか甘めな音がします
■中間はその名の通りリアとフロント両方の音を拾って電気信号に変換します
■リア(後方ピックアップ)は、ブリッジ(弦を止めてある最後部)に近いので弦の振幅は小さくなりますので硬い音に
当バンドはシングルギター(バッキングもソロも)であることやリフをクリアー(ここで言うクリアは歪よりも原音に近い)にしたかったのと、かつ曲テンポが速く、スウィープもあり、その上で歌いながら弾くという目まぐるしさからピックアップを切り替えながらの演奏(バッキング/ソロの都度)は複雑
シンプル&機材耐性を信条な背景もありますが「リハーサルやライブで録音したものを聞いては改善」をひたすら繰り返し行きついたのがバンド全体で音を鳴らした際のギターはフロントにした方が各楽器の音色(周波数)が被らずに聞こえ「全体として一番しっくりくる」という結論になりました(あくまで当バンドにおいてですが)
メタルバンドというと「リア固定一択」というプレイヤーが多勢だと思います
実際、当方もその「先入観」で長年リア固定でした
確かにギター単独で弾く分にはリアで気持ち良いけど、バンド全体でやると埋もれる様な感じがしていたんです、その解決方法の1つになりました
こういった「バンド全体で音を鳴らした時の分離」で悩まれているプレイヤーは一度お試しを
セレクターを切り替えるだけなので手軽ですしね
以上よりピックアップは「フロント固定」でプレイしています
尚、使用ピックアップはセイモアダンカンのBlack Winter(パッシブ)です
(なぜアクティブピックアップからパッシブピックアップに変えたかは以前に書いたことがあるのでここでは割愛させて頂きます)
次に「弦のどの辺で弾くか」です。「ブリッジ(後方側)に近い方」でピッキングするのと「指板に近い方(前方側)」でピッキングするのでも音が変わってきます
DTM所有者ならば録音して波形を見てみると力加減を同じ具合に弾いても「弦のどこで弾くか」で波形が違うと思います
ここはニュアンス含めて難しいところですよね
例えば「ブリッジから何センチ何ミリくらいの所」で「つまはじかれた弦」(ピッキング)は音が良いとかの私感があります
これも試行錯誤なのですが「ちょっとずつズラしながら毎回録音し」それを反復比較で聴きながら気持ち良い音が鳴る場所を見つけ出しその「良い音が鳴る部分」に対し、ギターにマジックで「印」を付け、そこを狙って弾く癖をつけています。マジック「印」の上でピックが当たるよう身体に染みつくまでトレーニングですね
なので逆算的にブリッジミュート位置もマジック印(ピックを当てる指先位置)からの、こぶしの必然位置(手指の大きさによる)になりますね
これは指が長いとか短いとか(こぶしの大きさ)の影響差もあると思います。つまり弦のどの部分でピッキングするかを決めても手の大きさ次第でブリッジミュートする位置もある程度決まってしまいます
ですから同じ機材でも人によって音が違うのはこういった要素もありそうですね
自分の中でのベストを探す旅は続きます
臨機応変
先日のライブでの出来事
台風の影響で新幹線が遅れ「入り時間」に間に合わず、リハーサル時間も間に合わず、会場到着時は既に会場オープン後でお客さんが既に多勢の状況(動かずに停止して閉じ込められた新幹線内では主催者とは随時連絡を取り合いながらベストな進行方法を相談しつつ)
このような緊急事態で会場に入りギリギリ本番の15分前に到着するという出来事がありました
タイムテーブルもありますし他の出演バンドに迷惑を掛けるわけには行きません
急げばギリギリタイムテーブル通りに進行できるという緊張感の中でのセッティング
既にパンパンに入場されたお客さんの目の前でいそいそと楽器や手荷物を直接ステージに持ち込みセッティングという緊急事態です(楽屋に手荷物を置きに行く時間もないですから)
手際の良さと心理的な焦りを含めたトータルで臨機応変さが必要になります
即座にメンバー各自セッティングを急ぎ「音」を出します
その際には「ステージ内のモニター音量」を確認する作業がどうしても必要になります
ステージの広さだったり立ち位置によっては何も聞こえないと(例/ドラムが聞こえない=楽器隊は聞こえないからリズムを合わせようが無いetc)いうこともありますので演奏がまとまらない要因にもなりますし非常に大事な確認作業となります
お客さん側で聞こえてくるスピーカーを「外音」と呼び、ステージ内で聞こえてくるスピーカーを「内音」と言います
上記は急いで「内音」の調整をしている状況の動画です。
既に入場されているお客さんを目の前にしてなので緊張しています
15分前到着ですからそのまま本番を迎えたというプロセスですがやはり内音に関しての十分な確認への戸惑いもあります
そして下記の動画はステージ内に自前のiphoneをそばに置いて録画していてたのですがボーカルのそばに置いたこのiphoneの録画を見てお分かりの通り、ボーカルが殆ど聞こえない状態で最初の1曲目を歌い終えています
お客さん側に向けた観客スピーカー(外音スピーカー)では聞こえていますのでご安心をば
その後、どうしても自分の声が聞こえないことが気になりその不安を払拭するために1曲目から2曲目に移るタイミングでPAさんに内音のボーカルのモニター音量を上げて頂くべく合図をしました
その箇所がこちら(動画の23秒から)
この動画の23秒あたり
マイクを指さしてその指を上に挙げる仕草をしています
その後、心理的安心を得てパフォーマンスすることが出来ました
このように、お客さん側に向けたスピーカー(マイクで拾った)音量(全体のバランス)とステージの中で聞こえてくる音量は全然違います
「バンドマン側(ステージ内)での音量」と「お客さん側で聞こえてくる音量」のギャップを確認できる良い例だと思いましたのでUPしてみました
バンドマンはとにかく常に想定外(今回は台風影響での交通遅延)も含めた臨機応変さを身に着ける必要があります
更に付け加えるならば以前このブログでも書いたことがありますが楽器/機材はとにかくトラブルの起きにくい「頑丈な機材」を使い、常日頃からガチガチにチューニングもしておくことも必要ですね。チューニング時間の短縮も含めて
こういった事態が起きた時に万が一、更に機材トラブルがあると大変ですしメンタル的にもよくないです
繰り返しですが「当日のセッティング時間短縮」や「他方面へ迷惑を掛けない」ためにも「日頃からの臨機応変さ」と「頑丈な機材選び」(日頃からの機材トラブル回避想定)の研究は重要だと思います
結果的に当日は気持ちよくライブをさせて頂くことが出来ましたしお客さん、会場スタッフ、主催に感謝の気持ちで一杯な一日を過ごさせていただくことができました
アーティストビザ
入国が難しい国でのアーティストビザ(For commercial performance visa)取得中です
バンドライブのパフォーマンスで行く短期就労ビザですからちょっと特殊ということもあり、ネット上でもやはり情報が少なくて体当たり的に一歩一歩進めました
とにかく資料作成が難関で記入量も非常に多く9段階までありました
年収、学歴、親家族構成(親の生年月日や住まい等も)から始まり、勤務先、勤務先代表者、連絡先などはまあ良いとして何気に苦労したのが証明写真です
コンビニ等に設置されている証明写真の機械ありますよね、そこでビザ用に撮って提出してもダメ(受付不可)でした
証明写真の背景は白が条件だったので証明写真機で白を選びましたが完全なオフホワイトでは無いということでダメ(申請NG)でした
どうしたかと言うとPC上で背景部分をオフホワイト加工してようやく通りましたが、まさかそこで躓くとはでした
写真を撮る際は長髪をオールバックにし、オデコ、鼻、耳の形が分かるように撮影(特に耳の形状が映っていることが重要)もちろんアクセサリー等は不可
証明写真の背景条件が白なので着る服は白以外(当方は黒シャツにしました)で鮮明に撮りました
そして申請の際にはエージェントから事前に頂いた※招聘状(公演日時や出演者リスト、責任者、招聘会社、政府許可印etc)を添付するのですが、それに沿って招聘会社詳細情報(住所、電話番号、代表者姓名、emailアドレス等)の資料も作ります
この招聘状が無いとアーティストビザの申請が出来ないです
※招聘状・・・予めエージェントに全メンバーのパスポートコピーやバンド資料を送り該当国の政府に該当会場での公演と出演を許可された招聘状。その政府許可印が付いた招聘状にはメンバーパスポートの姓名が記されていますので、あとから他メンバーに変わる事は難しいです。もしそうなると招聘状の取り直しになりますから「後からの出演メンバー変更はほぼ無理」&「強引にやるとしてもエージェントに多大な迷惑を掛ける」ことになりますね
申請に際し、不明点はエージェントのボスとチャットでやりとりしながら進めました
余談になりますがエージェントボスとのこういったビザ関連でのチャットやりとりは冗談も絡ませたりしつつやって行くと関係構築が深まる(更に仲良くなれる)のでお勧めです。そしてやはり外国語は出来た方が良いです
あと、滞在時の宿泊ホテル情報(ホテル名、住所、電話番号)記入もありましたがこれらはエージェントがホテル/交通/食事等を既に準備/予約してくださっているので頂いた情報をコピペするだけで済みました
ちなみに犯罪履歴や社会/政治活動履歴や軍関連の所属履歴有無などの確認もありましたよ
これら全てを知見ゼロからやってみて
申請資料作成の完了までに丸2日かかりました
やはり海外公演は物凄い多くのプロセスを踏んでいます
テイラー・スウィフトさんみたいな世界的有名アーティスト(誰でも知ってる=審査通りやすい)が桁違いな商業ツアーを行うのとは訳が違い、我々レベルの超マニアックなデスメタルのバンドがアーティストビザを取得して海外公演するって、もはや「心意気が成せる技」かもしれません
今回のアーティストビザ取得過程で思ったのはこれを毎回やりながら海外を廻っているバンドにはリスペクトの念が更に増加しましたし根気がすごいです
そうそう、今年(2024年)大阪で共演したDefeted Sanity(ドイツ)の来日公演
当日お会いして更に超ファンになったのですが「ツアー前のビザ準備とか大変だったんだろうなー」と改めてその苦労も含め彼らへの尊敬の念があります
将来ヨーロッパをツアーできるようなことがあれば彼らと廻りたいです、そのくらい大ファンです
就労ビザを取得して海外公演に行きつくまでには「曲を作ってレコーディングしてリリースして」だけではないプロセスが沢山ありますし、そもそも全メンバーがツアースケジュールの都合(仕事を休むなど)を整えるところから始まり、そこから無事に全員がビザ取得できた上でようやく海外ツアーが可能
Defeted Sanity来日公演は興行的に成功しましたが万が一、こういったプロセスを踏んでかつ集客がキツかったらバンドもエージェントもホントにシンドイと思います
話を戻しますが「申請がヘビーな国のアーティストビザ取得」をバンドマンはやってみることをお勧めかもです
やり方が分かると今後の(審査が緩い?国の)アーティストビザ取得はスラスラと取れるような気がしますし、妙な?自信もつきます
ちなみにですがヨーロッパ諸国で周辺国を跨ぎながらツアーをするとなった場合はどうなんでしょうね
したことが無いので分かりませんが、それぞれの国ごとにアーティストビザが必要なのかどうか?
もしそうだと事前準備が結構大変ですね
ちょっと話が変わりますが「ビザの関係で来日公演が中止」という話を近年よく聞きます
そうではないことを信じたい前提として…
ひょっとしてですが
「申請が滅茶苦茶面倒だからギリギリまで放っておいた」
「ギリギリになって申請したら間に合わなかった」
「ギリギリで申請した上に不備で差し戻しされ修正申請したら間に合わなかった」
だと辛いですね
それらの対応が怠慢であったことは本人は言わないとは思いますがエージェントは怒るでしょう
確かに今回の我々のアーティストビザ申請も丸二日間を掛かりっきりでようやく作成完成したので忍耐力もいると思います
我々心配性なところもあって安全を見て公演三か月以上前に準備申請。万が一の差し戻し修正があっても二か月余裕ありますからね。それらをギリギリまで放っておくというのは怖すぎます
ただ、ビザ申請が早すぎるのも取得後の有効期限が短期だったりするのでこれはこれで塩梅もあるのが厄介なところでもあります
ということで「アーティストビザの取得は結構大変」というトピックでした
今回、実際にやってみてですが特に我々くらい超小規模なデスメタルバンドでアーティストビザを取得して海外ツアーしてる人達は本当に少ないと思いますがそういうバンドに対しては「よくやってるな」とつくづく思いましたし、そういったバンドさんには改めてリスペクトです
みんなデスメタルのライブ演奏をするのが好き過ぎなガチですね
追伸:本件のビザ取得に関する海外公演ですが間もなく主催者から発表されると思います。我々サブコンシャステラーにとっては初の1000人規模のお客さんを前にするパフォーマンス、楽しみです
良曲とは
音楽曲の質を数値化できない以上、明確な基準は無いかと思われます
ここでいう質は音質ではなく楽曲です
これを数値化するならば「他人の耳への琴線に触れる絶対数」ということになるでしょう
デスメタルの場合は難しいですよね、そもそもがマニア音楽でありその中でも極端な音楽性
デスメタルと言う希少ジャンルまで行きつき、それでいてかつ琴線に触れるまでですから数少ない同志ですし、洞窟探検で殆どの人が入口で引き返すような場所の一番奥にあるといいますか
それは本当に低確率だと思いますし更にはそこからの熱量でライブを観に行ったり音源を揃えて行く様な所まで辿り着くという
普段の生活上では当方の周りに「デスメタルが好き」あるいは「デスメタルを聴いている」という人は1人も居ないですがその確率を考えると納得がいきますね
人の音楽の好みは「琴線に触れない限り」たとえデスメタルの紹介をしてもその場限りです
あくまで本人、つまり自らが興味を持った上でその音楽を掘っていくという自然発生的なものだと思います
ですので普及というのはあくまで「紹介」まで。本人が琴線に触れない限りその先は難しいでしょう
当方は10年以上某スポーツ競技のコーチをしています。かれこれ2000人以上をコーチングしてきましたが眺めているとやはり「自らが琴線に触れた人」だけがずっと続けています
逆に続かない人は「やってみたけど実はそこまででは無かった」です。勿論、向き不向きもありますのでそれを自らが感じ取った結果「続かない」も往々にしてあるでしょうから強制は不要です。あくまで「紹介」で十分だと考えています、本人次第です
これがもしも儲け主義(レッスン料)ならば「やってみたけど琴線に触れなかった人」にまでどうにかエコひいきしながらレッスン料金を頂き続けるということも出来なくは無いですが、そうはしないです、あくまで紹介まで。
そのスポーツ競技ですが自身が初めてやったときやはり琴線に触れガッツリとハマりました。外国がメインの競技だった事もあり世界的に有名なコーチを探してはその国にまで行って教えを請いに行き、更には日本を飛び出し海外移住して競技生活をしていました、これもまさにドはまりですね
話を戻しまして「紹介」と言うと当方はメタリカのマスターを友人が聴かせてくれた(CDを貸してくれた)のが起点。ディストーションギターサウンドと速いスピード感がもろに琴線に触れ、次の日にはギターを購入していましたから相当な衝撃だったことが未だに思い出されます
それまでは音楽というとテレビで観る一般的な歌謡曲くらいでしたから相当なものですよね
「まさか自分が音楽に興味を持つとは」という出来事でした
音楽に限らず「習い事」が続かないケースは恐らく琴線にまでは触れてないのでしょう、どこかで強制感があるのかもしれませんし「やり遂げる」だったり「深く理解したい」までの感覚には行きつかなかったという
その琴線に触れる度合いが強烈な人程、のちの個性や人生を賭けるまでしてしまうという
世の中の興味事の全ては「琴線に触れる」かどうかだと思います
そしてそれが人生へも影響を与え続けていると
逆手
海外ではものすごい人気や評価を誇る海外のバンドが日本ではそれほどでもないケースや逆に日本で先に流行り、本国ではそうでもない海外のバンド
興味深いものでそうなってくると、もはや音楽とはなんぞやという。その地域の文化や民族性などを踏まえた上での琴線に触れるということなのでしょうか。趣向は国によって共通ではないとも言えますし、あとから国内で火が付くというのは「有名だから聞く」つまり「その音楽を知名度によって皆に届けることができるようになったから聞かれ始める」というケースも考えられそうです
代表的な話としてよく上がってくるのはQueenでしょうか
イギリス本国では評価が散々だったのが日本で先に火がついて後に流行るというケース
他にもイングヴェイ、ミスタービッグ、ディープパープル、スコーピオンズ等も日本で火が付いたバンド群と言えるでしょう
日本のメタル系文化
ひょっとしたら同じように上記を逆手に取ると「日本のバンドも先ずは海外で火が付いて(ツアー等で)後に国内へ逆輸入」という方向性もありそうですね
実際、我々がリリースした音楽を分析をすると特に南米とヨーロッパでのストリーミングが上位にいてそこから日本やシンガポールなどアジア圏が続いています。もちろんメタルリスナーの人口数もあるので一概には決定づけられませんがChaotic Diffusionアルバムをリリースした際はその国のTop10やTop100に入った国も欧米系でありました
将来は欧米ツアーもチャレンジしてみたいですね
通る道
面識無く一方的に知っているバンドさんにて恐縮ですがネット上での記事↓
https://kokeshi.bitfan.id/contents/206876
ご自身の心情を吐露されておられることがとてもよく伝わってきます
「学生卒業後はフリー兼ミュージシャン活動」という我々の世界ではよくあるケース
素晴らしいチャレンジですし当方も同じでした
ただ引き換えに苦悩も一緒に歩まれていることも垣間見えます
サブコンシャステラーも学生時代にバンド結成
そして卒業後も就職活動はせずに休止する30歳の手前までフリー兼ミュージシャン活動
思い出すと楽しい思い出ばかりですが「人生」という意味で考えたときに。
活動休止後の当方は就職して働いてみたり、更にその後にはスポーツ競技系で海外に約10年移住していました。そして帰国後の生活が落ち着いたタイミングで再活動という流れです
今のタイミングで思うのは「悔いの無い様にどんどんやったらいい」と思います。
ただし当時の自分に今の思考をアドバイス的に伝えるならば「その代わり、好きなだけ音楽が演れる環境作り」に勤しむことでしょうか
音楽が好き過ぎて演者にまでなっている人は途中で挫けてもいずれ再活する可能性が高いです
聴くだけでは済まないくらいに好き過ぎるのですから
記事を拝見している現状は「葛藤」だと思われます、どれだけ頑張っても先が見えないといいますか
バイトしてシンドイ生活して集客も難しいしマネタイズも難しい、必死でライブしたり曲を作ったりリリースをしたりしてもどうにもならない事への苦悩というか
これは恐らくある程度の年齢になると諸々を俯瞰できてくるのだと思いますが若いときは夢中すぎて全体が見えにくいのかもしれません、当方もそうでした
逆に(音楽に)「純粋過ぎる」ことが返って困難な道を選んでしまうことも
酷ですがメインストリームの今は「Spin数」(再生回数)と「知名度」で決まる音楽業界です
なぜなら以前にも書いた通り仮に「世界で一番すごい曲」なるものを作ってもネット上で世界中に溢れる楽曲群の中では(知名度が無いと)誰も気づかないからです
更に足すならば〇〇という有名フェスに出たとか世界的有名なバンドと共演したとかの承認欲求を満たすような部分(箔を付ける)をバンドプロモ履歴書として謳い自己プッシュするかです
バンド活動は大きく2方向に分かれていそうです
・野心無し…ローカルでやれる範囲でやっていく(割り切り型)
・野心有り…無理してでも活動の幅を更に広げたい(割り切れない型)
リンク先の記事は後者だと推測させていただいたとして…
実際問題としてこれ(後者)は本当に難しいと思います、理由は先述の通りです
例えば100万回再生されているYoutuberと100回再生のYoutuberが仮に「同内容の番組」を作ったとしても全く称賛度合いが変わってきます、その現実が辛いところですが
故意にもっと極端な例を挙げてみましょう
当方が曲を作り、当方が作曲したことを一切隠し、それをカニバルコープスが音源としてその曲をリリースしたらどうなるかです。下手するとカニバルコープス(というメインストリームバンド)が出した音源だから称賛される可能性まであるかもしれないという現代の怖さがあります
つまりはSpin数と知名度で決まるという
知名度があるからその音源を届けられる可能性があるのは残酷ですが
この辺をどこまで俯瞰して活動できるかです
詰まるところやはり冷静に、そして淡々と音楽活動をやれるための環境作りをしていくに尽きるかもしれません
これも以前に書いたことがありますが例えばCentury Mediaクラスの大手とレーベル契約したいといっても無理ですよね。なぜなら土俵にすら上がれていないからです。
つまり「現状(契約前)でワンマンでライブ1000人集客できてますか?」とか「Spotifyのフォロワー数は5万人いますか?」とか(数字は適当です)
超一流企業に就職面接する際に聞かれる学歴とか経験の様なアレと同じ感覚です
上には上がいるという残酷さを見ることになりますし「これまでにそれだけの努力はしてきましたか?」と問われた時の回答が出来る状況をつくって来れたかという。さもなくばコネクションでしか難しいでしょう
ここは葛藤の部分かもしれませんね
ではどうしたらよいのかはこれまでのブログ内(レーベル契約関連の題目etc)で沢山述べてきていますので割愛しますが、1つ言えることはエクストリームミュージックバンド活動で飯を食うは無理と割り切る度胸
野心が強い人ほど葛藤するとは思いますが逆にそれだけ野心が強いならば他方面でもマネタイズできる能力がありそうです
そっちでどんどんマネタイズしながら自分がやり遂げたい音楽に「野心投資」していく
ちなみにうまく活動出来ているバンドにはメンバー内に1人以上そういったキーマンが居る確率が高いです、全員がそうだと一番強いです
某海外有名バンドは全メンバーが超一流企業の富裕層でライブ後はそのツアー先の国でバカンス休暇をしてから帰国という羨ましい限りですね笑
ましてやデスメタルの様なアングラジャンルだと尚更かもしれません
カニバルコープスクラスでも家族まで養うのはギリギリか共働きか等の市場環境
それでもこのジャンルではメインストリームバンドですから成功者と言えるでしょう
これをどう割り切れるかというのは今は葛藤で周りが見えないくらいの状況かもしれませんが「時が解決」してくれるかもしれません、応援しています!
残酷ついでに残酷な裏話的ですが富裕層の子や高学歴で将来生活はなんとかしてみせるというバンドマンも現実的には多いです(田舎からギター1本背中に担いで東京へみたいなパターンはアツいですし当方は好きですが)
国内でも成立出来るのか否か
約1か月をフル稼働でツアーするという海外のデスメタルバンド群のフライヤーを常々見て思うのが
そもそもメンバー全員が普段の仕事の休みが取れるのかだったりといったところから始まると思います
上記はSuffocation、Abortedの最近のツアーポスターを例に挙げさせていただいています
もちろん彼らだって地方に行けば小さなミュージックバーの様な場所も廻る感じです
そこでですが、1か月を毎日廻り続けることの出来る国産バンドってどの位いるのだろうと思うことがあります
これは音楽性や楽器スキルなどのウンヌン以前の問題で、そもそもそういう生活ができるメンバーが居るのかというところからのスタートになると思われます
上記はアメリカツアーのフライヤーですが、これを国内で考えてみましょう
仮に1か月(30日)をかけて47都道府県の内(分かりやすく)30県をロード(ツアー)して行くとして
しかもそれが可能な(都合が付く)メンバーも存在すると仮定して
達成する必要条件が大きく2つ
(1)廻れるだけの活動資金を貯められているか
当然ながら30県となると東京、大阪、名古屋、福岡の様な都市圏だけでなく中四国東北なども廻りますし、週末は1か月の内に4回しかないわけですから大部分を平日も含めてのツアーになります
現実問題としてローカルエリアの平日でのライブは動員も難しいと思います
つまりは持ち出し資金(経費)が相当額必要になってくるでしょう
以前、国内の地方にカーカス、同じく国内の地方にカニバルコープスが来日したことがあり、動員が数十人でした。メンバーの移動費やホテル代等を考えると大赤字です。彼ら自体は招聘(経費&ギャラ契約)されている身なので大丈夫だとしてもエージェントは超大赤字ですしビジネスとしては次は無いです
(2)体力/気力/協調性を含む自己管理能力
全メンバーが毎日移動をしながら夜な夜なライブをしていくだけの体力/気力/協調性が必要です
ツアー後に脱退する人をよく聞きますがこの能力の欠乏が主因だと思われます
それに加え、もしエージェントが居ない(ギャラ保証契約等の無い)自己資金バンドのツアーであればツアー後の赤字借金による脱退や空中分解や仲違いもよく聞く話だと思います。外交的には音楽性の違いによる脱退だとしても内情としては主な要因ではないでしょうか
上記より結果的にマーチ物販のファンサポートに掛かっていることが前提ならざるをえない可能性もあるでしょうし更にメンバー全員の体力気力協調性が必要になってきます
そういう意味でもこういったツアーフライヤーを見る度にとにかく凄いと思います
そんな環境を作れているバンド(全メンバー)は音楽性以上に尊敬しかないです
想像するだけでもその存在自体がどれだけ奇跡のバンドであるかとも思います
常々書いてきていますが活動幅を広げるならば楽曲センス、楽曲スキル、メンバー環境なんてあって当たり前の上で更に上記の様な体力/気力/協調性/活動資金を備えつつバンド活動を続けられる(途中脱落者はいるとしても)と言うのは下手すると「生まれた星」と「縁」(人生上で誰と知り合うか)と「強運」が最も重要なのかもしれません
過去に某スポーツ競技に長年身を置いてきましたが天才センスの持ち主でも途中でフェードアウトして行く選手を沢山見てきました。傍から見てもその遺伝子(センス)を活かせずに消えて行くのが勿体ないと思うくらいに。つまり「将来世界を獲れると言われた逸材競技選手」でも上記の何かが不足していたために消えて居なくなるというのを散々見てきました。やはり何か1つが欠乏しているとどこかのタイミングでフェードアウトするか、その器の範囲内で小さくまとまるのかもしれません
デスメタルの様なマニアックなアングラバンドの活動というのは正に奇跡の連続です
活動を続けさせていただいていることに日々感謝
オールドスクールデスメタルOSDM
いわゆる90年代前後のスラッシュメタルとデスメタルのクロスーバー時期における当時はデスラッシュとも言われていたころからのデスメタルを指すのだと思われます
「思われます」というのが我々自体がその当時に結成&活動のバンドなのでオールドも何も無く、当時はそれが新しい音楽であり創るものすべてが新しい感覚でしたしそれを体感していた時代に音楽を作ってきたのでそういった感覚自体が無いのです、感性そのままです
ここ数十年、新世代によるリバイバル的OSDMバンドも多く出現しています
代表的なバンドはSkeletal Remainsでしょうか
非常に素晴らしいバンドでリスペクトバンドの1つです
ですが恐らく..
我々の様な世代からすると当時の塗り直しで斬新さについてはノーコメントという人もいそうです
でもこれはしょうがないですよね、当時に生きてきた人と後追いになってしまうのは生まれてきた世代ですからどうにもならないです
当時の音楽をリスペクト下さり後継者として再消化し活動している訳ですから嬉しい限りですよね
以下はあくまで個人的な話ですが
メタリカのマスターやスレイヤーのレイニンブラッドから続くセパルトゥラのビニースザリメインズ&アライズ、カーカスの初期数枚、モービッドの初期数枚、ディーサイドの初期数枚、テロライザーの初期、サフォケイションの初期、カニバルの初期、ブルータルトゥルースの初期、、、
肌感的にはあの辺りでここで言うオールドスクールは完結していると思っています
その後にデスのインディビジュアルが出てきてテクニカルデスメタル化していった流れで更にその後にはネクロファジストが出てきたという(更にその後はピロピロ系激速デスメタルの出現でアングラ細分化)
当時はその後にパンテラのメインストリーム出現があったりニルバーナのグランジ全盛の流れによりガチ系デスメタルの芽がもう少しで出そうで出ずの様な感じで更にアンダーグランド化していくという体感でした。ちなみに学生時代にかじりついて観ていた深夜放送のMTVにはスレイヤーは勿論、カニバルやカーカス、セパルトゥラも流れていて毎回VHSビデオ録画して繰り返し観ていました、ネットも無い時代ですし情報に飢えていました
我々の現在の楽曲について
人間は歳をとりますから生活環境や考え方の変化を含め年齢と共に作る曲も変わってくるのが自然だと思い自然に身を任せています
故意にオールドスクールを作るとはならないですね
あくまでオリジナル作品しか作りたくないですし何々が流行ってるからそれに寄せるみたいなのは無いです、商業音楽では無いですからこだわっても良いのではないでしょうか
これまでこのブログ内で何度か書いてきていますが当方は不器用なので「出来たものが出来たもの」にしかならないです
むしろ狙ってオールドスクールを作ったりするとそれはリリース後に自身が楽しめないかもしれません、つまり曲に感情やその瞬間の想いが無いような気がします
あくまで作曲は「感じた今を作る」です
そういった意味でも今の若い世代の方たちが当時の音楽に刺激を受けてインスピレーションされた音楽を作るというのは不思議な感覚でもありますし正に引き継がれる音楽の歴史です
功罪
■90年代はラジカセにギターリフを録音しながら作曲していました
それをみんなで覚えてスタジオで通していくという
■現在(2020年代)はPCにギターを繋いでギターリフを録音しながら作曲しています
ものすごく便利になりましたし普段のアイデアのメモ代わりにもなります
■90年代は譜面に起こすなんてことはしたことが無く記憶が全てでした
■現在(2020年代)は作った曲をサクサクPCソフトで譜面に起こすことができます、便利です
今回はその「功罪」について
90年代は一発録り
1stアルバムのInvisivleもパート毎の一発録音です
クリックの様なメトロノームも無しで録音しています
ドラムが無音状態でギターリフだけが鳴る箇所なんて一か八かの身体リズムでしたし。
そもそも知識も無くその発想もなかったというのもありますが…
そして現在、2020年代の録音は何度でも好きなところからやり直せます
何なら1小節毎に弾き直すことは勿論、モニター波形を見てズレている所を修正することすらできます
音楽制作業界の現代は無機質気味
ピッタリとメトロノームに合わせた音楽が世にあふれていますし、逆に人間味を出すために故意に少しズラすまであるそうなのである意味で何でもありですよね
ですので有機的な音楽というか、むしろその塩梅が逆に難しくなってきたという矛盾もあるようです
私的にはやはりライブに勝るものは無いと思っていますが「音源」はリリース後に世に残って行くもの
近代のデスメタルバンド(テクニカル寄り)の音源を聴くとピッタリ過ぎるくらいピッタリな(リズムに乗った)音源が多いと感じています
この舵取りをどうするかで我々も思案することがあります
とは言え、もちろん流行に左右されることは無いのですが「なるほどな」と感じる瞬間もあります
個人的にはキメの部分がキッチリ決まっていれば途中の波はありかもと思っています
俗にいうグルーブというのか分かりませんがライブ感というか
言語化するならば「激しさを表現するために待ちきれないハシリ気味感」というか
考え出すとキリがありませんが
ただドラムに関してはやはり人間ができる範囲でピッタリ(タイトな録音)行きたいです
何故かというとデスメタルジャンルの場合、音源もライブも殆どがドラムで決まります
「ドラムがタイトで巧い」から「音源として全体が際立つ」という。
そういう意味でもドラマーは大変ですよね
そしていよいよ間もなくレコーディングが始まります
最終的にどんな音源が出来上がるのか、非常に楽しみです
全力投球
ライブ出演の招聘を頂いたら全力プロモです
もちろん出演させて頂く限りは全力パフォーマンスですし多数のお客さんが御来場いただいた方が嬉しいですしね
これは演者の主催者に対する責任だと思っています
「興行が上手くいくこと」がイベントの持続性に繋がりますので演者としてはイベントを精一杯アピールするのは自然なことでしょう
物販に関しても当日のライブ会場で「ぼーっと」している暇があるなら一枚でもプロモです
「購入下さる可能性」=「応援下さる可能性」
我々の様な小規模バンドはメンバーによる手売り
その物販の際は自身がトップセールスマンになりきること
物販会場での声掛けも含め「音源をお客さんに届ける」が重要なことは以前にも書いた通りです
特にフィジカル系はライブ後も思い出に残りますよね
自身も観た後にシャツや音源を買って帰ります
そして何よりもそれが結果としてバンド活動の持続性を生むことにも繋がります
曲が生きている限り
来日バンドにしてもツアーバンドにしても、そのライブではベースが誰々のサポートだったとか、ギターは誰々のサポートだったとか、はたまたサポートボーカルだったとかは多々ありますよね
考えてみたらそれはそうなんですよね
特に我々の様なアングラ系の音楽の場合は各人の生活スタイルの違いもありますし、それで食べているわけでは無いのでその日は都合が付かないとか、経済的に厳しいとかで脱落していくプレイヤーも自然
日本の場合は珍しいくらいに正メンバーのみで活動みたいな、ある種の執着的な部分もあるので違和感があったりするかもですが
メタリカくらいまで行けばまた違う(固定)でしょうが、アングラ系は複数バンドを兼務しているプレイヤーも非常に多いです
Nileのベースボーカル氏は現Morbid Angelのギターで更にはIncantationのライブサポートもしているマルチ3兼職
他にもあるのが海外ツアーの際、サポートで現地プレイヤーを雇うケース
例えばベースとドラムは正メンバーが現地に行ってボーカルとギターは現地プレイヤーにお願いする様なスタイル
結局はバンドがアクティブであることを示せていてそれを現地のお客さんに生で音を届けられていることがポイント。これに尽きます
分かりやすく極論でいうならば例えば4人で往復100万円かかる海外渡航費だとしたら、2人で行って半分の50万円にし、現地で残りの2人をサポートで雇うことで負担経費が軽減され、それ故にその現地に行けてライブが実現できるということも(それが本望ではなくとも)
この辺は演者視点になりますが、来日バンドでバンマス以外はサポートプレイヤーなんていうケースも往々にあります
これがもしも全メンバーで来るとなると経費的に来日の実現は無かったもあるでしょう
そういう意味でも日本に来てくれる気概あるアングラ系バンドはかなり貴重ですし、それでも来られるというのはアティチュードとうか意地というか、ライブに穴を開けないという気骨を感じます
天才系異次元プレイヤー
人間技ではない様な強烈なプレイヤーっていますよね
特にテクニカルデスメタル系ジャンルにおいては本当にすごいプレイヤーだらけです
Neurectomyはヴォーカルギターがこれを歌いながら弾くという↓
ですがやはり活動継続が課題となるケースが多々
ましてやライブで再現していくとなると例えばツアーなら全パートのメンバーが超人系でかつ普段の仕事が休めて国によっては興行ビザを取ってのワールドツアーならば実現への道はハードルが高いでしょう
そもそも楽曲を演奏できるメンバーを揃えられるのかというところが起点ですから
とはいえリスナーとしては「うわー、凄いなー」となりますし当方も好んで聞いています
他にも考えられるのが「異次元で巧い人」(天才系)はどこか変わっているというか協調性を含めバンド形態で活動をすることに意外とハードルが有ったりもしそうです、これは推測ではありますが。
個人的にはSpawn of possesionを観たいですね、異次元ドラマーの1人。余りにも凄すぎます↓
リンクは彼らのドラム視点動画ですがこのバンドはギタリストも異次元系。リスペクトバンドです
DVDリリースまでの道のり
リリースまでに時間がかかりました
なぜかと言いますとリーフレットに問題があり全て作り直したからです
その経緯ですが「ライブDVD」はCRYPTOPSY日本公演時のサポートアクトで出演させて頂いたときの映像でそこは問題ないのですがリーフレットにクリプトシーのロゴやフライヤーが掲載されていたからです
彼らの肖像権を含め使用許可が必要になりますよね。そういった経緯がありリーフレットを再制作する工程を通じてのリリースの運びとなりました
ようやく胸をなでおろす気持ちですが無事にリリースできてよかったです。こういったことは今後しっかり我々もチェックするという自省も兼ねてここに記しておきます
激速・激熱なライブですので是非チェックしてみて下さい↓
pay to play
SNSで”Pay to play”という言葉を拝見
なるほどつまりはbuy on slot、例えば大型フェスや有名バンドの前座として出演する為にお金を払って出演するという意味でしょう
我々はまだそのケースでの経験が無いので詳細までは分かりかねますが合点が行くというかショービジネス的にも意味がありますね
(1)バンドとしてはプロモーションになるので広告費用として計上しパフォーマンスを頑張る
(2)主催側としては箱代やヘッドライナーギャラや機材費用の補填の1つに
確かに結果的に双方がプラスでしかないですね
しかもお金を払って出るわけですから主催側も大物バンド側も「出てくれて(経費)有難い」と思うでしょうし
このシステム、日本では聞きませんが海外では自然な歴史のようです
ただ金額のイメージが掴めないので誰か知っている人がいれば相場を聞いてみたいですね
もしも将来我々にそういった話があったときはいったいどのくらいの規模でどのくらいのpay to play(金額)なのかを確認してみます
こういったケースは対費用効果も想定しますが例えば好きでしょうがないリスペクトバンドとの共演の夢が叶う様なシチュエーションであればバンド活動資金を貯めておいてプロモーションパフォーマンスとしてのPay to playにトライしてみるのも良いかもしれませんね
そういえば、以前からふと思うことがあって
近年は突然出現してすぐに知名度が高いバンドって往々にして存在しますよね
もしかしたら上記の様なプロモ最短コースとしてこのような出演方法を取っているのかもしれません
逆説的かもですが知名度が先でないと世界中に溢れるほどの音楽の渦に埋もれてしまうという考えもあるのかもしれません
特に新人バンド(全く無名でこれからのバンド)は上記の様なPay to playは効果的かもしれませんし、パフォーマンスが良ければ主催やヘッドライナークラスのバンドが気に入って下さり招聘されたりのコネクションチャンスもあるかもしれません
とはいえ音楽性第一
最終的には観客の方が楽曲やパフォーマンスを判断するわけですから、その場に立つ事はある意味で〇✕を付けられるようなジャッジメント要素も想定され、不安もあるかもしれませんが万が一、ダメ出しならむしろ改善点が見つかったということで進歩すればよい訳です
話が逸れますが
「俺たちの音楽を聞いてくれ!」というワードをSNS等でたまに拝見する事があります
ちょっと俯瞰した見方かもしれませんが「聞いてくれ」と言いつつそもそも「自分達の音を届ける努力はしているのか」と思うこともあります
聞いてくれと言われてレコードショップに行ったけど無かったではそもそも「聞いてくれ」に対する反応は難しいですよね
むしろバンド側が「聞いてくれ」の為に「どこまで届ける(流通の)努力をしてるのか」も活動の情熱
お店への流通が困難であればバンドオフィシャルHPから購入できるようにだったりライブ会場で販売したり様々な工夫はできるはず
後半は首題内容が変化してしまいましたが届ける為にやれることは色々とあるんだと思います
カバー曲
カバー曲は歌謡曲などで多いですよね、往年の名曲などを今の世代の歌手がリバイバルしたり
著作権使用等がどうなってるのか、はたまたカバー曲をやってみたいと思った時に
どうすれば良いのかを以前に調べたことがありました
今回はその備忘録です
先ずはJ-WID(作品検索サービス)ですね
ここで歌手名や曲名などを検索して「録音」が可能かどうかを確認
録音がOKなら申請書に書いてJASRAC申請するという非常にシンプルな流れです
例えばCDにプレスするならば1枚当たり〇〇円という形で著作権協会を通じて原曲者に著作権料が支払われます
なのでバンドに直接コンタクトして「貴方の曲をカバーしてもよいですか?」では無い筈です
これってカバーされる側も著作権料が入る訳ですから嬉しいでしょうね
どなたか、我々のカバーをされてみませんか?なんて冗談はさておき。
つまり、リスペクトバンドの曲をカバーする事はそれが原曲者への応援サポートにも繋がるということになりますので、むしろ「カバー推し」というパターンもあるかもしれませんというお話でした
「閃き」とは
過去の曲は二度と作れないです
つまり「その時、その瞬間」の閃きで音階ができていますので
ただ、時折思うのが精神世界の広がりの中で何もないところから創るって怖いというか
普段の生活環境や人生観、直観、様々なイメージからの「閃き」で創り上げていくとはいえ
我々はコマーシャルソングをやっているわけでは無く、それを狙って作るようなことはしないので自由に想像しながら「できたものができたもの」になります
ベースとなるものは「激しい、速い、琴線に触れる」の3つでしょうか
そして最終的に「耳が心地よい」です
次の作品は創り終えていて最近は更にその次の創作に入り始めました
これらもやはり「できたものができたもの」になります
今回の内容は、ふと作曲時の精神的な面でのバランスを取っていく何か良い秘訣が無いかなと思い現状の自分のやり方を分析する意味で書いてみました
一年後、五年後、十年後にどうなっているかを読み返し振り返ってみたいと思います
Archspireドラマーオーディションの件
Archspireのドラマー氏の脱退ニュースで彼らは現在オープンオーディション中ですね
グラヴィティブラストやスイッチブラストが多用されている曲群なのと何よりテンポが速いので(誰でも出来るわけでは無い)オープン・オーディションとなったのでしょう
パッと思い付くならばBenighted、Aborted、Brodequin、Origin、Dark Funeral、Desecravityのドラマー氏でしょうか
とはいえ彼らも自身のバンドのツアーがあったりもするでしょうし現実的には掛け持ちが出来るのならばといったところでしょうか
彼らが「フルタイムのバンドであること」が逆にネックにも
仮にArchspire楽曲を叩けたとしても例えばツアーを1か月遂行していく都合が付くドラマーなのかであったり酷な話ですがこれだけで食べているわけでは無いので自由勤務体系の仕事を持っていて普段の生活が維持できた上で活動が可能なのか、もしくはバンド活動のみにフォーカスを充てられる程の富裕層であるか等のハードルも
他にも飛躍した例になりますが仮に日本人プレイヤーがやるとなると最初から移住する前提(ビザのクリアと意思疎通言語も)で行かないと、集合する度に都度高額な海外航空チケット費が掛かりますしスポット参加ならまだしもフルタイムでの継続は難しいかもしれませんね
テクニックが特異なスタイルのバンドの場合、欠員したときにそういった諸々のハードルも出てきそうです。Archspireの活動継続を切に祈いますし、きっと乗り越えて下さるでしょう
バンド運営
結論からですが「全てを自分たちでやれた方が良い」です
もちろん曲作りや歌詞作りは前提ですがレコーディング、キービジュアル、服装、アー写、ライブ、ストリーミング、Youtube、アートワークデザイナー探し、ミックスマスタリング、著作権登録、SNS、エージェント、フェス関連等々
1つでも抜けがあって「出来ない」があると「やりたい活動」に何かほころびが出るかもしれません
特にレコーディングに関しては自分達で完結できる時代ですしISRC(作詞作曲者登録)などの割り当ても自分で出来ますし、itune等も簡単に曲名の登録はできますし、ミックスマスタリング後はDDPマスターを自分で工場依頼すればCDを刷れますし、Tシャツも自分で制作会社を探せば作れます
やったことが無いのであれば全行程を一度やってみることをお勧めします
自身で全工程を把握した上で行動することで相手の立場も理解しながら進めることができますし、その後にレーベルにお世話になる際もスムースに行くと思います
1つの物事がどうやって完成して行くのかに興味を持つこと
例えばですがエンジニア氏にミックスマスタリングを依頼する場合
事前のトラック数の相互確認であったり、弦楽器はDry納品(リアンプ)なのかどうなのかとか、ドラムはMidi納品なのかWavなのかとか、ボーカルはDryなのかどうなのか、リファレンス音源や全体把握用の仮2mix Wavを用意し忘れてないか、いつ頃にそれを依頼するのかの事前スケジュール交渉、レーベル所属ならばリリース時期と逆算してレーベルへの納品計画が上手く進行できているかどうかの管理であったり、納期3~6か月は見ておいた方が良いアートワークデザイナーとのアートワーク完成までの交渉や、そのアートワークがリリース時期とどのような擦り合わせが出来ているか等々
我々が2020年にリリースした「Reprogramming」アルバムはセルフレーベルを立ち上げた上で全行程を自己完結したアルバム
四半世紀以上も音楽から離れていたので先ずは全工程を自己理解することから始めようと考えた背景があります。右も左も分からない浦島太郎状態での依頼ですので、もしかしたら「ちんぷんかんぷんな事」をしてるかもしれないと思ったのもありますし先に現代式のやり方を把握してみようと思ったからです
結果的に我々にとっては「Reprogramming」アルバムの制作は仕組みの理解にもなっています
バンマスをやるならばこれらは全体把握として必須だと思いますし、バンマスでなくともこれらのプロセスを理解しておくことはバンド全体のプラスになると思います
特に我々の様な小規模アンダーグラウンドバンドはDIYで全てを自分でやれることは活動を末永く続けるための強みとしてもお勧めだと思います
曲が年数を重ねると変化するケース
よくあるのがギターソロ
創作者であってもCD音源とは少し違うようにギターソロを奏でるプレイヤーも意外と多いのではないでしょうか
基本となるギターリフやドラムなんかもCD音源とは少し違うパターンになるケースも
これは創作時にプレイしたときから、年数を重ね「弾きこんで(叩き込んで)そうなっていった」ということは往々にありそうです
他にもメンバー交代がありそのプレイヤーの個性で変わることもあるでしょうし、ライブを重ねることで変化して行くこともあるでしょう
結論的には最新ライブでのそのプレイがその楽曲本体
我々は基本は「CD音源そのままを表現したい」ではありますが「生演奏時はこうした方がより表現力が増すだろう」と感じたときは試行錯誤したりもしています
プレイヤー的にはこれが非常に楽しかったりもしますが、そのまま(音源通り)やって欲しいというサポーターの方もいらっしゃいますしこれは塩梅になるでしょうね
そして近年は「創作タイミングで譜面を残しておくこと」をしています
創作は殆どが「一瞬の閃き」になるので後日それをどうやって弾いたのかで再考するケースも。
譜面作成はオススメかもしれません
添付は次作某曲のTAB譜の一部
既に譜面化しています
マイナーがマイナーである理由
マイナースポーツ競技界
誰かが活躍すると同業界選手は嫉妬が凄くなんなら失敗を願うまであります
そしてどうにかして足を引っ張ってやろうとする場合も
つまりは「活躍が面白くない」という狭い領域な話ではありますが。
これは「マイナー業界がやはりずっとマイナー業界である」ゆえん
もしも世界的に活躍し、その競技選手人口の10倍や100倍以上のサポーター(ファン)がいればようやく諦めるでしょう
たとえば野球だとメジャーリーガーの大谷翔平選手
雲の上の存在くらいにまで到達しない限り足を引っ張ろうとする業界も
これを誤解を恐れずにマイナー音楽界に当てはめてみると
デスメタルでいうと国内において世界的に活躍している「絶対的日本代表バンド」は不在です
つまり普段からアリーナクラスでライブをやっているようなデスメタルバンドは知る限りではいないと思います
もしもこういったバンドが出現すればきっとメインストリームに上がってくるかもしれませんし、そうだったらいいですよね、シーンは盛り上がるでしょうし願っています
我々の場合はその辺に関してはかなり俯瞰しているところがあり何にも属さず徒党も組まず単独でのアクションが基本というと語弊(実際は表面に出ないまでもバンド仲間など)がありますが、あくまで自然に身を任せつつ「自由に音楽を創作する」、「機会を頂くことがあれば全力でライブをする」、「自己表現を目指す」の3つを柱に活動しています。ですので何かをしてやろうみたいなのは無いので亀足なマイペースな活動なのですがその類は野心あるバンドにお任せしていますし、それよりも創作と表現を優先しています。きっとなるようになるんだと思いますし自由にやりたいですね
年齢層
先日の台湾公演(2024年8月30日)
お客さん層は限りなく100%近くが20~30代の若者で女性も非常に多かったです
それでいてマーチ(CDやシャツ)もひっきりなし。勿論、海外では我々は外タレ扱いになりますので滅多に観れないだろうという御贔屓もありますが購買欲も強かったです
国内に目を移すと一足先にプレイヤーもお客さんも高齢化が進んでいますが、上記の空気感を国内にも持ち込めれば若いプレイヤーと若いお客さん層にも訴求することが出来ますね
この差はなぜでしょう
ライブハウスへ足を運ぶ台湾の人達から感じたのは
「ちょっと怪しげな雰囲気の場所に冒険しに行くような」
「文化の違う異国人もいるし雰囲気も刺激的」
「でも、中に入ったらみんなが仲間で一緒に騒いでお酒飲んでワイワイできる」
これって、日本の80-90年代で言うところの「ディスコ」のイメージです
なんだか「行けば楽しそうなところ」、「ちょっと不良っぽく」、「でもオシャレして行こう」の様な
そんな感覚がありました
腕を組んで眉をひそめながら見る人は皆無でとにかく汗をかいて皆んなと遊んで帰る
曲を知らなくても関係の無い「遊びスポット」の1つ
これはそもそもそうなんですよね。
ただ、長年の醸成なのかどうか、国内のライブハウスは世の中では敷居が高い様に捉えられているのかもしれません
ちなみにこの日は当日券だけでも相当数来られました
「おっ、なんか今日は外タレの激しい音楽系のライブじゃん、ふらっと行ってみよう」も。
思い出すのが当方学生時代、その日が何のイベントかも気にせずに暇を見つけてはライブハウスに行っていました。「行っていた」というか「遊びに行っていた」が正確です
自分にとっては夜の遊び場という感覚でしたし生の音楽を思いっきり浴びて帰るという
これが段々とそうではなくなり、現代においては「ライブハウスへ足を運ぶ為に何か月も前から」準備し「気合を入れて、いざ、行かん!」の様に軽い気持ちでフラッと寄るイメージが無くなってきたのだと思われます
これらは長年に渡り醸成されてきた日本文化ですからすぐに変わることは難しいでしょう
ではどうすれば良いのか
それを改革というと大げさですが
やはり今となっては世の中では敷居が高いイメージが付いていると推測するガチガチの箱(ライブハウス)というよりも、それこそレストランやバーなんかでバンド演奏を日常的に浴びれるところに行きつくまでがその改革には必要になってくるかもしれません
つまりライブを観に行く事への重さを軽くすることです
それこそ「ご飯を食べに行く」ノリや、ついでにバンド演奏を浴びれる様な身近さがあれば
文化の醸成については何十年も掛かる結果だと思いますしそれこそ国(文化庁等)を含めた動きになるでしょう
当方、一応そういう筐体(ライブも出来るバー)を所有していますが基本宣伝をせず知り合いベースでの利用ということもあり、今のところは年数回の利用にとどまっています
それを強く推してない背景としては周辺の専業/生業ライブハウスさんとの関係(そんなのが出てきたら邪魔ですよね)もあります
もしも改革をガチで目指すならば全方向視点(影響、メリット、デメリット、課題解消etc)を1つづつ取り組み、その実現をゴールとするならば国や自治体をも巻き込んで行く必要があるかもしれませんね
国内デスメタルシーンにおけるリスペクト人
以前に”リスペクトバンド編”を書きましたが今回は”人”です
(1)はるまげ堂&Obliteration Records主催の関根さん
ご自身がバンド活動をされているだけでなくレーベル運営やイベント運営までされています
これは尋常ではないアクションですし正に「デスメタルで飯を食べている人」という、国内においても超希少人物であり国内アンダーグラウンドシーンにおけるレジェンドの1人ですね
(2)EVP(Evoken de Valhall Production.)主催のYamaさん
TOP | EVP4U – メタル系ライブイベントチケット予約・販売サイト
デスメタルを含むエクストリームメタル業界において来日アーティスト招聘をされています。
アングラシーンをビジネス化するのは本当に難しい訳ですからそのアクションには頭が下がる思いですしご自身もバンドをされていますし、同様に正に「エクストリームメタルで飯を食う」を実行されている方ですね。(関西の方で実は30年くらい前にライブ等でご一緒していたことが後で判明しました)
(3)Cks Productions主催のZumaさん
TOP | Cks Productions (cks-productions.com)
以前の「リスペクトバンド編」で既出ですが再度。KRUERTY主催のZumaさんです
年中をご自身のバンドで海外ツアーされながらも来日招聘イベントも行うという
もはやセンスが異常能力値を叩き出されています
(4)海外(台湾)/Bad Moon Rising主催のニックネーム”文文”
Bad Moon Rising 惡月上昇(@bad_moon_rising_taipei) • Instagram写真と動画
台湾でエクストリームメタルシーンを盛り上げようと台北で孤軍奮闘中の彼。海外バンドがアジアツアーをする際に台湾でライブするケースでは彼がキーマンとなって動いています。(音源販売もされていて我々の音源CD等も台湾では彼のところから購入することができます)
台湾のメタルシーンは非常に厳しい市況がありながら彼の持ち前の明るさとセンスで毎回素晴らしい公演を見事なまでにやり切っておられます
ライブハウス事情ですが台湾/台北中心地(日本で言うところの東京渋谷駅近)には杰克音樂という名のライブハウスがあります。このライブハウスのオーナーはエクストリームメタルのDharma(達磨)のドラマー氏(インタビュー→NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DHARMA (達磨樂隊) : BHAISAJYAGURU】 – Marunouchi Muzik Magazine)ということもあって特にメタル系はここで行われることが殆どだと思います。経営的にはアイドルイベントを主体に屋台骨を作りメタルイベントも並行して開催。これもオーナーセンスですね
ちなみにこの杰克音樂という台北のライブハウスですが中に入ると入口で二手に分かれていて2ステージ、つまり2つのライブハウス(大/小)が存在し更には1部屋練習スタジオまであります。これにはビックリしましたし楽屋も含めて非常に素晴らしい造りのライブハウスでした
ということで今回は実際に出演させて頂いたことのある方々を紹介させて頂きましたがアングラシーンを盛り上げていきたい情熱人、そして縁の下の力持ちをされておられる方達を是非引き続きご支持応援くださいませ
アンダーグラウンド系デスメタル国内レーベル&ショップ
今回は我々の様なアングラ・デスメタル系の音楽商品を取り扱って下さるレーベル・ショップ紹介です
◆東京/Obliteration Records・はるまげ堂
→「Asakusa Deathfest」というイベント名で海外からも多数出演する国内最大級アンダーグラウンド・エクストリームミュージック・ライブイベントも主催されています
◆大阪/AVR(Amputated Vein Records)
◆大阪/めたる屋 S.A.MUSIC
めたる屋S.A.MUSIC (metalpesado.com)
◆主に関東圏/Diskunion
ディスクユニオン|レコード・CD・DVD・音楽ソフトの通販・買取 (diskunion.net)
ショップについては皆様の方がきっと詳しいと思いますが長年アングラシーンをサポートくださる貴重なお店です
付随余談になりますが、かれこれ90年代にまで遡ると地元大阪の心斎橋(三角公演近く)にはディスクヘブンというお店があり学生時代はかなり通っていました。
当時はネットも普及してなかったので陳列されているデモテープやCDのアートワークと睨めっこしつつ、店員さんによる手書き説明メモを見ながらイメージを膨らまして買うという、いわゆる「ジャケ買い」の手段でした
とにかく聴いてみないと分からないので当時(学生時代)は毎月10~20枚の音源(デモテープやCD)を買い漁っていました
他の情報収集としては音楽雑誌のバーン、ヤングギター、アングラ系ファンジン紙を毎月読み漁りデモテープトレードなんかもしていました
とにかく手探りの時代ですからね
その中でも強烈に思い出すのはCyptopsyのデモ
あまりのブラストビートの速さに驚愕した記憶があります
これをどうやって入手できたかというと後に活動を開始するVomit Remnantsドラマー氏(バンマス)との出会いです(※サブコンシャステラーが2020年春、再活初年度はサポートドラマーも務めて下さいました)
当時の彼はまだ高校生でありながら遠征(それ自体が凄い)してサブコンの大阪ライブを観に来てくださっていて、彼にCryptopsyのデモテープ等を含むマニアックなデモテープを多数頂きました
彼はあの当時に海外バンドと手紙のやりとりでテープトレードをされていたんですよね(当時は1人ブラックメタルバンドも主宰)。当時の日本では誰も入手できないであろうエクストリーム音源を多数所有されていました
彼は後に日本を代表するデスメタルバンドとなっていきました、リスペクトバンドです。
あとはサブコンシャステラー創設時のドラマー、デスオも当時から知見が凄かったです。当方と知り合う前からDevastationやSADUS、Napalm Death、Terrorizer、Cannibal Corpse、DEICIDE等をバリバリ聴いていてメタリカ、メガデス、スレイヤー、セパルトゥラくらいしか知らなかった当方には驚きの連続でした
音楽は縁ですね
↓下記は当時のファンジン紙のsubconscious terror紹介例(感謝)
(デスメタルというワードがまだ一般的ではなくデスラッシュというワードも出てきていますね)
バンド名義での”Active”は止まらない
バンド名義活動で”Active”状態を保持するならばバンドアンサンブルを確実なものにすることが重要
歌謡アイドルグループであればその本人でなければならないかもしれませんが、我々の様なエクストリームメタルバンドの場合は誰がバンマスで誰がギタリストでなければならないかはあまり関連づかないかもしれません
デスメタルでいうとDEICIDEの場合、ギターリフマスターのホフマン兄弟が抜けてもDEICIDE名義はバリバリ活動していますし、Cannibal Corpseもカリスマ、クリスバーンズが抜けても更に活動の幅を広げています
あくまで「バンドの名前」(バンド名義)と「その曲群」が主人公です
元も子もないですがそもそもバンド名義は個人ではないですからね
決まったライブに穴を開けない事
これもバンド名義がアクティブを示す重要な行動だと思っています
ですのでメンバーが欠員したからライブをキャンセルするはバンド名義に対する機会損失になってしまうかもしれません
当バンドにおいても、仮にバンマスが抜けてもサブコン名義の活動継続を願っています
ヘドバンしながら演奏をする
当バンドの場合、創作曲は「完成したものが完成したもの」になるので創作中にライブ中のヘドバンを想定して曲作りが出来ないでいます
ライブ中は頭を振る余裕が殆ど無く、必死で演奏のアンサンブルに集中しています
この辺りを上手くコントロールできればと思うことが多々あります
ですがライブにおいてのビジュアルは音楽性を表現するのに非常に重要だと考えていてライブでは「視覚的」にもその音楽性を感じて頂きたく服装等も整えています
我々はライブ上においては「スピード+曲音階+視覚的な激しさ」の融合をもって楽曲への聴覚補完も含め楽曲全体を表現したく、足を運んでくださった方々へ琴線に触れて頂きたい想いがあります
今後も更に強化して行きたいです
振り切れる度胸と好き具合
バンドの知り合いでヤキモキしながら活動している人がいます
結論的には「どうしたいのかが定まっていない」のでしょう
例えば商業音楽ならば「売れたい」でしょうし、我々の様なアングラ系ならば「界隈で長く活動できる環境を整えたい」です
そして首題がその答えです
当方は会社経営をしています
潰れずに3社あって長年続いていますのでビジネスの流れには乗っているのでしょう
なぜ続いているのかですが運的要素がほぼ100%に近いくらい「運の良さ」のみです
努力はしたことが無いですし幸運だけで長年やりつづけている状況です
仮の例えですが、どんなにおいしいラーメンを作ってもその店が潰れることもあります、やはり運です
では、その運をつかむにはどうすれば良いかですよね
考えても考えてもその答えは分からないのですが、「振り切れる度胸」と「誰よりも好きであること」
現状はこの2点に行きついています
これをバンド活動に当てはめて行くと「振り切れる度胸」と「誰よりも好きであること」の『度合いの差』になると結論づけています
アメリカをツアーしているバンドを羨ましいと思うなら「だったらそれを自分がやればいい」
それだけです。
「やりたいのになぜやらない?」という事になります
そこは度胸や好き具合だと思います
たまに聞くのが「俺はやりたいけどメンバーが居ない」
これは正に言い訳といいますか本当に実現したいならば探すまで諦めない情熱があるはずです
他力本願は実現が難しいですし情熱不足とも言えるでしょう
貴方よりももっと情熱をもって活動している人たちが実際に沢山いるということの裏返しとも言えます
以前にも述べたことがありますがメンバー募集は地球上で探せばきっといるはずです
自宅周辺でメンバーを探す必要性を感じたことはありませんし、国籍や言語も気にしていません
意思があればOKです
ちなみに楽器のテクニカルな部分(スキル)に関してはセンスの比重が高いとは言え、やはり意思の強さ次第で出会うべく人と出会うことが出来れば豹変する(楽器上達が可能)と思っています
「度胸と情熱が誰よりも強い」、これに尽きますね
小所帯の優位性
我々の様な小規模で、かつアンダーグラウンドミュージック活動をするバンドの場合、バンドメンバー人数x掛かる経費が大きく左右されます
例えばですが、ライブで大阪ー東京間を新幹線移動するとして
◆3人編成バンドの場合、「大阪→東京」往復1人27740円x3人=計83220円
◆5人編成バンドの場合、「大阪→東京」往復1人27740円x5人=計138700円
上記で約55000円の差異ですからCDが2000円だとするとライブ会場で約28枚売れてようやくこの差異を埋めることが出来ます
これが海外遠征ともなると相当な差異が生まれますよね
特に我々ぐらいマイナーなバンドの場合、招聘くださるエージェント側もサポートフィーを出す際にその分(人数経費)が少なくて済みますので喜ばれるという特典もあります
現況のサブコンシャステラー編成人数は3人で足りているのでそれで十分やれていますが、編成人数の多いバンドほど活動の大変さは想像できますし凄いなとリスペクトしています
今回はお金に関するいやらしいことを述べてみましたが経費面でバンドメンバー内が崩れる(経費負けが続きバンドが継続できなくなる)のだけは避けたいですね、往々にしてよく聞く話なのであえて書いてみました
ライブ時における音のクリアさの重要性
以下、先日の台湾公演でのSubconscious Terrorのライブ音質についての言及を頂きました
要点のみを挙げると「出演バンドの中で最も音がクリア」
これは以前、本Blogで述べた通りですが「各楽器の音域を被せない」を徹底しているに尽きます
特にギターはカリカリなくらいに歪ませないというか、とにかくベース音やドラム音に被らない音作りの研究
これまでも書いてきていますがヤマハのクリーンアンプにディストーションペダルの歪みを少しです
せっかく頑張って楽曲創作をしても例えばギターの低音域がきつ過ぎたり、歪ませ過ぎたりすると、
もはや音階の輪郭が無くなり全体で何をやってるのか分からない現象になります
できるだけCD音源を再現したいです
確かに音がクリア過ぎるが故に演奏ミスをすると思いっきり目立つ(タッチ音まで聞こえる)のですが、それもライブ修行の場ですし誤魔化せないことは後にどんどん反省と改善をしていけます、つまりバンドとしてもレベルアップが期待できますのでモチベーションアップにも繋がります
バンドアンサンブルが進化していく1つのヒントになるかもしれませんね
海外での商業公演に関するビザや準備
現況入国が難しい国での商業公演を来年(2025年)に予定しており着々と準備を進めています。
1000人規模の大型公演x複数回を予定していますが、やはりすべての行程をクリアするのには十分な準備期間が必要になります、つまり出演日にたどり着くまでの過程で諸々の手続きがあります
海外での商業公演の際は、「アー写」や「(※)メディア掲載記事」、「歌詞提出」、もちろん「パスポート」(パスポート有効期限ももちろん国により条件があるので半年以上残っていることは最低限の前提)もそうですしそれらを含めて代理人を通じ相手国の政府側へ申請し出演許可を得る工程があります
エリアによっては会場使用許可が下りずに公演会場(都市)を変更するケースもよく聞きます
特に歌詞に関しては検閲が厳しい国もあります
殺人的な歌詞や差別的な歌詞や政治批判などの歌詞は審査落ち(商業公演ビザの申請が通らず)もあるので気を付ける必要があります。幸い我々はそういう歌詞ではないのでクリアしましたが不安であればエージェントに相談すると良いでしょう
先述の「(※)メディア掲載記事」提出とはなんぞやですが
バンドオフィシャルHP上にはわざわざ「メディア」というリンク先を作っていて普段からコツコツと「メディアに掲載されたこと」を載せています
Media – 【OFFICIAL】SUBCONSCIOUS TERROR
海外ツアーは、いわゆる企業勤務の海外出張ではなく「パフォーマンスで行く短期就労ビザ」なのでこれらは「あなたが本当にプロミュージシャンである」ことの証明書類の1つになります
ですのでメディア掲載記事についても商業公演ビザを申請する際はすぐに提出できるように予め備えておき、必要な際にはHPからサッとプリントすればOKにしておけば慌てずに済みます
どうしても我々の様な規模の小さいバンドの場合は、こういった手続き等の過程を自分たちでこなして行く必要があるので全てDIYが基本になりますが実際に経験をしていく事で沢山の事が学べます
海外で商業公演をしたいバンドマンはメディア記事をまとめておくと良いかもしれませんね
熱烈歓迎に学ぶ
先日、初の台湾でのライブでした
台北空港を出た瞬間、我々の周りに人だかり。そのまま沢山の方々と写真を撮り色紙まで持参されていてサインをする状況でした。まるで芸能人だと勘違いするほど。メンバーもただただビックリしていましたがこの熱烈歓迎ぶりには非常に驚かされました。ライブ中も曲間のMCも熱烈歓迎でした
この時に思ったことは来日ツアーで来られたバンドに対してもっと歓迎の意を身体で大げさにでも表現することは重要だと思いました。せっかく遠方来日下さっていますし「また来日して欲しい」という気持ちを身体で表現できる1つ
国内音楽雑誌のインタビューでよく見る記事が来日バンドの日本のファンへの感想が「日本のファンは礼儀正しくて素晴らしく音楽をよく聴いてくださっている」の内容。
もしかしたらですが、言葉を選んでそういう表現(日本人は静か)になっている可能性も考えられます
もちろん国ごとの文化や習慣もありますのでそれぞれの迎え方があっていいと思います
我々が来日アーティストOA出演時は楽屋で共演挨拶等させて頂く際、地元の和菓子などをお土産にお渡ししていますが出迎える際は今後は身体全体でもっと熱烈歓迎していきたいと思います
そんな台湾での熱烈歓迎ぶりから学んだことでした
GENERAL RIDER(=technical rider+hospitality rider)
ライブ出演の際、我々の様な規模の小さいバンドの場合だと事前にステージ図、つまり①立ち位置、②持ち込み機材、③SEの有無、④曲順リスト等を書いたいわゆる「ステージプロット」(Stage-plot)を事前に1枚提出する範囲で終わることが多いですが世界を回るようなヘッドライナー規模のバンドの場合は「General Rider」があります
「General Rider」とは、アーティストやバンドがコンサートやイベントでの出演に際して要求する特定の条件や要件をまとめた文書のこと
「rider」は契約書に付随する補足条件や条項を意味し、通常は「技術的な要件」(Technical rider)と「ホスピタリティの要件」(Hospitality rider)に分かれます。
つまり「General Rider」=「Technical rider」+「Hospitality rider」と覚えてよいでしょう
※Technical Rider・・・ステージの設定、照明、音響機器、電源の配置など、パフォーマンスを行うために必要な技術的な要件etc
※Hospitality Rider・・・楽屋の設備、食事、飲み物、リラックスできるスペースなど、アーティストが快適に過ごすために必要な要件etc
主催者や会場側はアーティストのニーズを満たすためにこの各riderを参考に準備を行って行きます
「ジェネラルライダーの例」についてネット上で公開されているものがありましたのでリンクを↓
Inge van Calkar rider august 2024.pages
特にテクニカルライダーについてはバンドの規模を問わず参考になる内容が多いですし、イベントが円滑に開催進行される為にも我々出演者側としても理解を深めておき、会場、主催、演者が相互協力を図れる様にこちらの内容を熟読してみるのも良いかもしれませんね
参考までに
ライブ現場での対応能力と普段からの積み重ねは比例
これまでにも述べてきましたがライブ機材は「とにかく頑丈でシンプル」を重要視しています。
万一、ライブ中に壊れるような事があると中断も起き得ますし、機材接続が複雑だとトラブル時にそれだけ解決も複雑に
先日の台湾公演(2024年8月30日台北)においても機材トラブルは一切なかったです
飛行機等の移動も含めとにかく頑丈でシンプルが功を奏しています。
一つだけあったのが会場のステージモニター(内音)が壊れたことでした。こういった場合はもちろん会場側の設備ですので我々で防ぎようはありませんね
リハーサル時に発生したのが幸いでした。舞台上のスピーカ故障=ボーカルはどれだけ叫ぼうがマイクからの音がスピーカーから鳴らないので舞台上ではドラム音と爆音アンプで何も聞こえない訳です
ボーカルは自分の声がどれだけ歪んでるかも意識の中で確認しながらやっているので何も聞こえないとなると不安がよぎりがちです。良いパフォーマンスを出すためにも声の確認はしたいです
その後、スタッフさんによる懸命なチェックにより「舞台内のステージモニター8つ」の内、1つだけ壊れていない(音が鳴る)スピーカーがあることに気づきそれを今回はボーカル足元に置いて乗り切りました。安心感が全く違います
表現の仕方が難しいですが「故意にとは言わないまでも、普段からどこまでも劣悪環境な想定をしておき、それでいてどのバンドよりも素晴らしいパフォーマンスを出す事が出来るかも突き詰める」は常に意識を高めていきたいです
台湾公演会場の杰克音樂は非常に素晴らしい音でした。「音が良かった」という表現は普段からの音作りの賜物でもありますが会場の設備や会場の構造とのマッチングも含めてバンド側がその日のベストを尽くせるかどうか
我々はようやくライブでの音作りが固まってきた(手法確立が出来てきた)のでオールラウンドにどこでもイメージ通りの音が出せる確率が上がってきました
ライブの音作りはライブ活動をやり続ける限り永遠に研究しつづけることになりますが、確立できてくればくる程、比例してメンタル的にも強靭(不安想定要素がが益々無くなるので演奏に集中できる)になってきます
国内のリスペクトバンド2
国内のリスペクトバンドその2は長年に渡り世界を股に活動し続けている国内デスメタルバンド代表のDefiledです
Defiledのバンマス氏とはかれこれ30年以上のお付き合いがあります
前回のKRUELTYと同じくバンマス能力値が異常に高いです
どこまで彼の背中を追ってもその背中すら見ることが出来ないくらいの存在
キーワードは「頭脳とメンタル」という印象です
我々の様な超アンダーグラウンドシーンでここまで長年アクティヴであることは不可能に近い希少種であるにも関わらず近年もバリバリとワールドツアーをされていますし地球上のデスメタルバンドは「日本のデスメタルバンド代表格=Defiled」と認知していると思います
創作のみならず全方向において長けている稀なバンドでリスペクトしかありません
我々もバンド活動をしている身なのでこのシーンでバンド活動を長く続ける難しさは重々承知しているつもりです
多くのバンドは休止したり、いつの間にかフェードアウトしたりで続かなくなるケースが多い中、長年ずっとActiveであることが日本のデスメタルシーンのボスであることを証明しています
さらなる活躍を願うリスペクトバンドの1つですね
レーベル側とバンド側の温度差
バンドをやっていて「レーベルから音源リリースしたい!」
だけど「どこからも反応が無い」というパターン
もちろん第一には「良質な楽曲を作れているか」どうかが筆頭であり何よりも重要です。
ただ、それ以前の問題ということも多々あるようですので気になったことを述べてみます
貴バンドが「既に集客力のある国内外で有名なバンド」でもない限りはオールインワンでレーベルにプロモキットを送る必要があります
例えばデモ音源を送ってもほぼダメでしょう
完璧にミックスマスタリングを終えオリジナルのアートワークや歌詞カードも揃え、もちろんEPKも完璧に出来ていてようやく土俵にあがれると言うのが必要最低条件
つまりレーベル側としては「工場プレスするだけで即リリースできる」位のものを送る必要があります
そりゃそうなんですよね
バンド側が「良い曲を創ったからこのデモを聞いてください、気に入ったらリリースしてください」と言ってもレーベル側は「では音源が出来たら聞いてみましょうか?」位にしかなりませんし酷ですが最悪は直行ゴミ箱行きもありえると思います
厳しいニュアンスになりますが「どこぞの馬の骨」(我々も含む)が送ってきた音源を規模の大きいレコード会社が聴いて下さるまでたどり着くのは道のりが遠いと思った方が良いでしょう
中堅以上のレーベルともなると日々「俺たちの音源をリリースしてくれ!」内容の大量の音源が送られてきています
自分自身がレーベルの社長側に立ってみると分かるかもしれません
日々送られてくる音源だとうんざりするまであるかもしれませんし、会社経営ですから年度予算だってあります
ましてやミックスマスタリングすら終わってないラフデモ等はまず難しいでしょう
もしも私が中堅以上のレーベルの社長ならば「これは何?で?どうしたいの?」かもしれません
ですので全てを完璧に終わらせた内容物をプロモキットとして準備できた上でようやくレーベル交渉の土俵に立てると見た方が良いと思います
国内には素晴らしいバンドが沢山あるにもかかわらず、この辺りに関してはレーベル(特に海外)との勿体ない接触の仕方をしているような気がすることも
特に我々日本人の場合は英語のハードルがありますし仮に内容物を完璧にしたとしても、それでも不合格になるケースは多いと思われます
とはいえ、もちろんレーベル側もブランドイメージの保持があるのでプロモキットを送ったときの反応として「現在はリリーススケジュールが立て込んでいるので今回は申し訳ないですがまたチャレンジして下さい」(契約不成立)という回答パターンで柔らかくお断りされるケースもあるかと思います
色々と綴ってきましたが、やり方については各バンドの方針等があると思いますし上記はあくまでアングラ系バンドマン向けのレーベル交渉術として参考に留めておきます。
きっと別のやり方も多々あるかとは思います
バンマスの能力値の重要性
特に現代のバンマスに求められる能力値は非常に高いレベルだと思います
一言でいうと「なんでもこなせる」
いつでも活動に費やせる時間の確保と経済能力を備えているのが前提で創作センスと楽器スキルと外国語での交渉スキルと周りを見渡す能力等々
この辺りの能力はバンマスをやるならば前提として持っていて当然な範囲かもしれません
そこからようやく個性を出していけるのが現代におけるバンマスに課せられた使命というと厳しいように聞こえますがそもそも音楽が好き過ぎてやっている訳ですから上記を実行に移すのに努力とか苦労という感情ワードを感じないと思います
つまり好き過ぎてやっていることは環境作りも含めてやれて当たり前という感覚
そこに苦痛は無いと思いますし、むしろそういった流れを作る自分を楽しみながらやっているとも言えるでしょう
生涯を音楽から学んでいます
国内のリスペクトバンド1
我々は地の底の底を行くようなマニア向けアンダーグラウンドシーンでデスメタルという音楽ジャンルで活動しています
サブコンシャステラーは1994年の結成ですから長い休止期間はあれどもかれこれ30年になります
これまでの30年の国内デスメタルシーンを鑑みていて、これまでと全く違う活動パターンをしているバンドが存在します
そんな現代における国内エクストリームメタルシーンで我々が最も注目しているのがKrueltyです
彼らのインタビュー記事↓
Interview | KRUELTY | “俺らはこうだ”って表明したい | AVE | CORNER PRINTING (ave-cornerprinting.com)
つい数十年前、国内のアングラバンドの殆どがやり切れなかったことを全て行動に移し縦横無尽に世界的に活動しているKRUELTY
kruelty主宰のZuma氏と話しをする機会が幾度かあったのですが、その第一印象が「見ている視界が違う」です
あの若さであれだけの「実行力」と「スピード感」と「俯瞰力」はセンス以外の何物でもないでしょう
確かに当バンドも思い立った瞬間に即行動を基本としていますが、彼の場合は回転が速く本当に実行し結果まで出してしまうところまでをかなりの確度で想定(ものすごく考えているはず)出来ている印象があります。そういった観点からも彼らの行動から我々も吸収し学んでいます
といいますか、そもそもやっている音楽がカッコいい上にバンマス能力値が異常値レベルで高いというのは国内エクストリームメタルバンドにおけるかなりの希少種だと思います
このまま突っ走って欲しいですし縦横無尽に地球上を攻めながらワールドクラスエクストリームメタルバンドとして日本が誇るもっとも有名なアングラバンドの1つであることは間違いないと思います
もちろん我々も国内アンダーグラウンドシーンに少しでも寄与できるように益々邁進して行きたいですし亀足ではありますが少しづつでも海外シーンへも視野に出ていく準備もしながら背中を追っていきたいですね
特に若手バンドさんに向けてですが将来、活動視界を更に拡げて行きたいのならばkrueltyに相談をしてみると良いのではと思います。彼らのスピード感と行動力と視点はきっとご自身のバンドマンとしての考え方に化学反応が起きる可能性があると思います
無理をしない選択肢
タイトルは考え方次第なのですが活動において全方向で猪突猛進し過ぎて突然息切れを起こすバンドが多いような気がしています
原因はほぼ経済負担の行き詰まりか、思うようにバンドの駒が進んで行かない事による心理的なギブアップ
我々の様なマイナー(アンダーグラウンド)音楽&小規模なジャンルは市場規模も小さい訳ですから、逆にむしろ更に年々激しく元気に活動を行うバンドについてはただただ頭が下がりますしリスペクトしかないです
これは招聘会社も同じでしょう
例えば大きな会場を借りて集客を目論んだのに結果はスカスカで大赤字だと招聘会社でも大手以外は資金力が乏しいとそれ一発で飛んでしまうようなこともあります
これを読み切るのは本当に難しいですよね
海外でも同様
アジアを仕切るエージェント、ヨーロッパを仕切るエージェント、アメリカを仕切るエージェント
それぞれのエリアにエージェントのボスが居ます
個人招聘でもない限り、基本的にはそのエリアボスが各国の地元のエージェントにツアー日程の割り振りをしていきます
つまり地元ローカルエージェントの負担で会場費やバンドギャラや渡航費などの支払契約で招聘
地元ローカルエージェントのギャラ保証契約の成立により公演が開催される訳ですからバンド側とエージェントボス側はまだしも(=赤字は無い)ローカルエージェント側にはリスクが伴います
例えば世界的に有名なAというバンドがアジアツアーをするとなった場合
先ずはアジアエリアのエージェントボスに話が来てその後はそのアジアエージェントボスが日本だったりフィリピンだったりタイだったりインドネシアだったりの地元ローカルエージェントに日程を割り振りして行くという具合
有名バンドともなると「掛かる経費+演奏毎のギャラ」が発生します
バンド側もエリアボス側もそれが不成立(赤字)ならそもそも来ないですからね
つまりエージェントボスとバンドは利益が確定された状態で各国のエージェントに割り振りなので地元ローカルエージェントはギャラ保証しつつ招聘するというリスクが伴ってきます
万が一、箱選び(収容数)をミスって需要と供給が不成立なら赤字になりますし、盛況なら黒字ですのである意味でギャンブル性の高いビジネスに
我々は光栄にも来日バンドのOAを務めさせて頂く機会がありますがそういった背景を想定すると我々を使って下さったローカルエージェントに対し、万が一その公演(興行)の結果が赤字になってしまったらを想像すると嫌ですよね
もちろん主役は来日バンドとは言え、そんなことがあったら我々も心理的に辛くなるのでOAの立場とは言え必死でプロモします
それは出演の機会を与えられたバンドとして当然だと思います
どんなに世界的に有名なバンドであっても我々の様なマイナージャンルにおいては個人レベルの地元エージェントが箱を抑えて開催することもあります、むしろ多いかもしれません
なので資金力のない個人レベルのエージェントは心臓が苦しくなる程に一か八かの投資ギャンブルをしながら招聘するケースもあるので出演させて頂く限りはとにかく成功を願いながら出来る限りのプロモを行います
ただ、地元ローカルエージェント側の観点からするとエリアボスから指名(あなたに世界的に有名なAバンドのブッキングを〇〇〇万円のギャラでやってほしい、それをあなたの国で一任して開催を任せる)されたら今後の事も考えてやりたくなりますよね
結果として成功するに越したことは無いですが万が一、興行が散々だったところは最悪潰れることもありますし、その後弱体化していき淘汰される可能性も…
ですのでOAポジションであっても常に気が気では無いです
諸々の事情を踏まえてタイトルに戻りますが「無理をしない選択」ということも場合によってはありだと考えます
これはバンド活動も同様
デスメタルバンドでこういう考え方をする人は殆どいないかもしれませんが「売れたいとか有名になりたい」とかそういう部分が強いバンドは上記の様に息切れしてしまう可能性があると思います
我々は逆の考えかもしれませんが「創作を楽しみに年に3,4回ペースのライブ活動をしつつ、数年に一度の新譜リリース」という超マイペース型
でも、それは我々にとって長年続けていくのにちょうど良いペースであると自覚しているからです
無理をしたりペースを乱したりして万が一の異変を起こしてしまうよりも末永く活動して行きたい想いを選択しています
結局「焦らず、でも一歩一歩着実に進歩して行こうを目指す」なんだと思っています
楽器スキルも同じですよね、やはり日頃のコツコツやっていく基礎トレーニングが着実に実ってきます
次作
次作は既にプリプロダクションを作り終えています
あとはスケジュールを合わせてレコーディングやミックスマスタリングやアートワーク等の立案をしていく流れ
リリースまでの大まかな日程調整をしながら実際のリリース日まで細かい調整をしていきます
とは言え「言うは易し行うは難し」
いつもながら新作はリリース当日まであらゆる方面への調整を同時進行していくこととなります
例えばレコーディング日が決まったならばミックスマスタリングの目途が立つころまでにはアートワークも終わらせたいです
そうすることで多方面を待たずにリリースまで時間効率良く進行できます
とはいえ想定外なことがあった場合
例えば何か1つの予定が狂うと全体の見直しが入ったりもします
初っ端のレコーディングでつまづく(延長ややり直し)とエンジニアさんとの日程再調整もそうですし、CDやシャツなどのマーチに関しても工場プレス納期等の段取り見直しや、リリースライブにも間に合わなくなる等もあります
このように何か1つを動かすのにはあらゆる角度からのスケジュール立案と流動性を含んだ臨機応変な判断能力が必要
これを苦痛ではなく「面白い、やってやろうじゃないか」と思える人はバンマスのセンスが有るとも言えるかもしれません
ちなみに我々サブコンはひたすら壁にぶち当たりながら課題を1つづ体当たりしながら進んで行くのが大好物です
3rd Album “Chaotic Diffusion”歌詞日本語対訳
1.Cybernetics(人工頭脳生物)lyrics & music by Hammer
やがて時は来る。あらゆる動物遺伝子は100%解析され、やがて人間のコピーをも作り出す。100 年後ミイラ化された俺達はまた再生され生き返りその世界でまた意思を持ち続ける。そして更には機密下により研究部隊がキメラ分子成体の作成を成功させる。ヤギの身体を持った人間だって現れるさ。火を吹くライオンもな。そして最終的には人工頭脳がインプットされた動物の出現。その人工頭脳にコントロールされた動物たち。つまりはCybernetics。昆虫が見ている世界の把握。動物が見ている世界の把握。魚が見ている世界の把握。人間が見ている世界の把握。今は皆視界が違うし情報処理の仕方も違うがやがては俺達も昆虫がどのように世界を見ているのか分かるようになるだろう。その後に待つ宿命は人工頭脳を打ち込まれた動物達。離散的に判断する人間。そのCybernetics は概念を把握し始める。記号処理系RNN と認知運動系RNN の相互作用。人はいずれ死ねなくなる。死ねることが最大の幸福である時代がいずれ来るだろう。あらゆる病気は解決され、老いた臓器は新品へ交換されていく。だが、その時代が来た時が正に人類と地球上のあらゆるものが破滅へを迎える時でもある。楽しもうぜCybernetics 時代
The time will come.Every animal’s genes will be analyzed 100% and eventually a copy of us will be created.100 years later, we will be mummified, but we will be reborn, reanimated,and will have a mind of our own again in that world.And furthermore, under secrecy, a research unit succeeds in creating chimeric humans.There will even be humans in goats’ bodies.Or a fire-breathing lion.And finally, animals with artificial brains.Animals controlled by artificial brains.In other words, Cybernetics.Understanding the world as an insect sees itUnderstanding the world as animals see it(Understanding the world as a fish sees it)(Understanding the world as a human sees it)Now, we all see differently, and we process information differently.But eventually we will be able to understand how insects see the worldThe fate that awaits us after that will be animals with artificial brainsHumans making discrete decisionsThat Cybernetics will begin to grasp the conceptInteraction between symbolic processing RNNs and cognitive-motor RNNsPeople will eventually not be able to dieA time will come when being able to die is the greatest source of happinessEvery disease will be curable and old organs will be replaced with new ones.But when that time comes, that is exactly when mankind and everything on earth will meet its doom,Let’s enjoy the age of Cybernetics!
2.Nostalgic(郷愁) lyrics & music by Hammer
思い出す当時の記憶。懐かしい音楽は好きか?現代のAI は音階ヒットメーカー。録音した波形すら自由自在に切り貼りできて、ピッチもバッチリ修正可能。打ち込み音楽の全盛。それが悪いとは思わない、むしろ好きな音楽もある。ただ人間の脳内に焼き付く音は形骸化していき人間の耳がリズムマシン化する聴覚を発達させることでパーソナリティは失われていくだろう。組み合わせ符号による売れ線メロディー。俺たちはやりたい音階を貫ぬき、やりたい音楽を作り続けるだけさ。ストリーミング社会。幸か不幸か、俺たちの音楽は商業音楽とは剥離しているが、そもそも俺たちはアンダーグラウンドなブルータルミュージック好きだからね。何にも類似しない音楽を作り続けること。好きな様にやること。貫くこと。それが正真正銘、人間が創り出す自由音楽。触れた際に擦れる楽器の音やタッチ感はゾクゾクするね。老いても老いてもそこは変わらない。子供の様に俺たちのやりたいようにやるのさ。激烈にな
Recalling memories of those days.Do you like nostalgic music?Modern AI is a hit maker.Even recorded waveforms can be cut and pasted at will,and pitch can be perfectly adjusted.The heyday of digital music.I don’t think there’s anything wrong with that, in fact, I like music.But the sound that is burned into the human brain is becoming a skeleton.As the human ear develops a sense of hearing that becomes a rhythm machine,personality will be lost.Selling line melodies with combination codes.We will just continue to make the music we want to make,through the musical scale we want to make.Streaming society,Fortunately or unfortunately, our music is detached from commercial music.We like underground brutal music to begin with,To keep making music that doesn’t resemble anything else,To do what we want ,to stick to it.That’s the true free music created by human beings,The sound of the instruments when you touch them is thrilling!Old age and old age don’t change that We do what we want, just like kids.Fiercely.
3.Endurance Battle(耐久戦_狂気の沙汰)lyrics & music by Hammer
時報は止まらない,見えない終末世界からの更なる脳死進行,見渡す限りの人類の分断を面白がってほくそ笑むモンスター達,終わりの見えない耐久戦により人は全ての事に疑心暗鬼となり思考破滅,そして皆は精神狂気の沙汰へ,お前は知ってるか?本当はその疑心暗鬼社会すら思惑のあるやつらに操作されているのさ,その先の扉を開けオーバーワールド突入に賭ける者達とそれを妨ごうとする者達との終わりなき戦い,世直し大名は犬死,ぬくぬくしたい奴らの下界支配保持と引きこもり達の無関係な断絶社会,陰社会でひっそり生きるか、前に出ていって集中砲火を浴びて壊滅させられるのか,さもなくば操り人形のように踊らされることを了承するか,耐えきれなくなった陰社会人間も、最後は奴らの目の前に誘き出され、コントロールされ,拷問されるだけなのさ,窮す猫を噛む,全てを失い、全てを俯瞰し、全ての後ろ盾が無くなった時,一瞬だけ人は無敵になれるが消滅を選択することになるだろう,時報が聴こえるか?終わりなき時報との闘い,何度も何度も時報が鳴る,本当にこの時報が止まった時お前は土に返る,そう、既にこの世にはいないんだ,狂気の沙汰,耐久戦,時報は止まらない,その究極の耐久戦を潜り抜けたとしても,更なる上層部隊に打ち抜かれ、その未来の先にAI ロボットが待ち構え、永遠に打ち抜かれるのさ,狂気の沙汰と終わりなき戦い
The time signal never stops,Further brain-dead progression from an invisible apocalypse,Monsters gloating over the division of humanity as far as the eyes can see,Endless endurance battles make people doubt everything and ruin their thinking,And everyone goes into a state of mental insanity,You know what?The truth is, even the skeptical society is being manipulated by those with an agenda.The endless battle between those who want to open the door,and enter the overworld and those who want to prevent them from doing so.The lords of the world will die a dog’s death.A society where those who want to stay warm and cozy retain control of the masses,and the shut-ins are disconnected from the rest of the world.They can live quietly in the shadows,or they can come forward and be decimated by the concentrated bombardment.Or else, they will agree to be made to dance like puppets.The people in the shadows who can’t take it anymore will be lured out in front of them,controlled and tortured in the end.a doomed mouse will bite a cat,When everything is lost, when everything is overhead, when all the backs are gone,For a moment one can be invincible, but then one will choose to disappear.Can you hear the time signal?The endless struggle against the time signal,Again and again the time signal goes off,When the time signal truly stops, you will return to the earth.Yes, you are already gone,The madness of it all,Endurance warfare,The time signal never stops,Even if you make it through that ultimate endurance battle,And even if you make it through that ultimate endurance battle,you’ll still get knocked out by the higher ups,and the AI robots will be waiting for you at the end of that future,and you’ll be knocked out forever.Madness and endless battles
4.Irreversible damage(不可逆的損傷)lyrics & music by Hammer
アポトーシス,凝固壊死,融解壊死,後戻りはできない,動物は産まれた瞬間から死へ向かって消失までを生きる,覆水盆に返らず,人間社会,崩れた関係性を修復など無駄な努力,さっさと次へコマを進めろ,お人良しは淘汰,気の合う仲間との集合体,世界を旅した結果,一人の人間は確かに小さな存在,長年、どこまでも視野を広く見た結果,視野は狭くて良いことが分かる,何かに制御されるな,制御されることこそ不可逆的損傷,若者の敏感な感性,年寄りの俯瞰,長年の経験を持った奴らが浅い経験をもった若者達の芽が出ないようにねじ伏せる狡さを,最大利用,既得権益の保護,若い芽は潰せばいい,そんな腐敗社会へ不可逆的損傷を与えよ,老いる肉体との闘い
Apoptosis,Coagulation necrosis,Melting necrosis,There is no going back.Animals live from the moment of birth to the moment of death,there is no turning back,Human society,It is futile to try to repair broken relationships,Move on to the next stage,Weed out the good-natured,A group of like-minded people,As a result of traveling the world,One person is indeed a small entity,After years of seeing everything and everywhere,I see that it is good to have a narrow view,Don’t let anything control you,Being controlled is irreversible damage,Sensitivity of the young,The bird’s eye view of the old,Maximum use of cunning by those with years of experience to screw over,the young people with shallow experience to keep them from budging,Protection of vested interests,Crush the young buds,Do irreversible damage to such a corrupt society,Fight against the aging body
5.Demolition(滅亡) lyrics & music by Hammer
死とは消滅,意識も肉体も消滅,無かったことになることが死,お前は毎日精一杯生きているか?自意識はあるか?潜在意識の中で,消えゆく記憶,不満は意味の無い事象,相互の無害関係は繕うことから形成される,不味い店で飯を食べないだろ?上手い店なら通うだろ?同じことさ,そんなネガティブなことを考えてる暇があったらお前自身が消滅するまでの間にやることがあるさ,そこに至る瞬間までを無駄にするな,全力で走れ,自由を求めれば求めるほどに抑制者も出現,面白くないのさ、お前のその楽しそうな表情を見るのが,嫉妬は戦争をも起こす,嫉妬が世界滅亡をも起こす,その前に行き切れ!
Death is annihilation,Consciousness and body disappear.Death is to become what never was.Are you living every day to the fullest?Do you have self-consciousness?In the subconscious,Fading memories,Dissatisfaction is a meaningless event,Mutual harmless relationships are formed by mending.You wouldn’t eat at a bad restaurant, would you?You would go to a good restaurant if it was good.It’s the same thing.If you have time to think about such negative things,you have things to do before you disappear.Don’t waste time until the moment you get there.Run as fast as you can.The more freedom you seek, the more inhibitors will appear.It’s not fun to see your happy face,Jealousy can start wars,Jealousy will bring about the end of the world,But get out of here before it happens!
6.Devastation(惨状そして荒廃)lyrics & music by Hammer
この世に安全な場所など無い,24 時間監視社会,権力者によって不都合はもみ消される,目立った奴はメディアに抹殺される,作り上げられたストーリーによって,防弾チョッキ並みの無敵な身体を作り上げろ,不死の精神を作り上げろ,頭を打ち抜かれてもすぐに再生される身体を作り上げろ,まるでゾンビの様に生き返るしぶとさ,打ちひしがれる奴は弱者,自死も弱者,巻き添えも弱者,ただ、助ける者などそこには居ない,死なばもろともなヤツが蔓延る,勝てば官軍,そこに正や不正は不要,全ては作りあげられたストーリー,それを操る側がこの世の惨状と荒廃を楽しんでるのさ,皮肉にもそれが人類の寿命と篩にかけられた生存確率
There is no safe place in this world,A society under 24-hour surveillance.Inconveniences are covered up by those in power.Anyone who stands up will be obliterated by the media.With a made up story.Build a body as invincible as a bulletproof vest.Create an immortal spirit.A body that regenerates itself as soon as it is decapitated.Stubbornness to come back to life like a zombie,A man who is beaten down is weak.Suicide is weak.Collateral damage is weak.But there is no one there to help,The dead are the ones who die and the dead are the ones who pervade,When you win, you win,There is no righteousness or injustice,It’s all a made-up story,And those who control it enjoy the misery and devastation of this world.Ironically, that’s the human lifespan and the probability of survival through the sieve.
7.Phantom(幻影みせかけ)lyrics & music by Hammer
全てはみせかけ,ブランドイメージ,そう、イメージは良くも悪くも人を洗脳する,どんなに良質な商品を作っても見たくれが悪けりゃ誰も買わない,どんなに素晴らしい絵も倉庫に眠っていれば誰も気づかない,独特な創造をする者は商売が下手,だが、今度は商売が上手くなると創造が汚れる矛盾,かといって、その中間を宿ると中途半端,経営コンサルタントの無残なノーアイデア,生え抜きたちの逆襲,自力で培った強力なメソッド,知ったか野郎は切り捨て御免,幻影,真実,みせかけ,現社会においての猛者イコール”みせかけ”の強さ,虚構の洪水地獄,痛快だろう?虚構と真実,我々はその判断を求められる,だまされたまま楽しい生活を送るが吉,その真実を知った時,果たして人類の痛快はあるのだろうか?
Everything is a sham,Brand image,Yes, image brainwashes people, for better or worse.No matter how good the product is, no one will buy it if it looks bad.No matter how great a painting is, if it sits in a warehouse, no one will notice it.Those who produce unique creations are not good at business.But now, when business is good, creation becomes tainted.But if you stay in the middle of the two, you are halfway there,Management Consultants’ Cruel No-Ideas,The counterattack of the best and brightest,Powerful methods developed on their own,Know-it-alls will be cut off and spared,Illusion,Truth,Pretense,The fiercest in today’s society is the strength of pretense,Fiction floods hell,Isn’t it painful?Fiction and truth,We are called upon to judge,It’s good to be fooled and live the good life,When we know the truth,Will there really be a human pain?
8.The Shiftier,The Better(狡猾なやつが偉い社会)
Every day,we exposed to,Looking with suspicious eyes,Urging us to social master,Instilling the art of self-protection,Leadings ourselves to self-protection,Disturbing spiritual growth,Surrounded by unworthful scum,Knowledge-the only important help,Branded,and managed in turn,A tall tree catches much wind,We are taught to follow the majority,Needless to think!Tied down by the strict rules,A tall tree catches much wind,We must put the right man in the right place,Wide of the mark!The Shiftier,The Better,The vast meaningless knowledge’s crammed(Crammed),Practice takes it out oh us(Us),The social system leaves a void(Void),Be careful! Maddness will be burst,Extream strain causes,Torment and suicide,The pressure called education’s,Trying to crush us!The Shiftier,The Better
スクールに通う
担当楽器のスクールに通うのはかなり意味があると思います
当方はハタチ頃の大学生時に通っていました
その学生時代、自宅から徒歩で行ける音楽スクールの先生に師事。
メタル系でなくジャズやフュージョン系の先生でしたが、それまでが完全独学でしたし音楽理論を始めそもそも他人(先生)のプレイを間近で拝見することができた希少な経験になります
その後ですが、サブコンシャステラーを四半世紀ぶり(2019秋)に再活動する際にまず始めたのが「ギターの先生探し」と「DTMなる文明機器の習得」でした
すぐに地元で2名のギター講師さんを見つけ、2000年代以降の現代ギタープレイがどのような状況なのかを目の前で確認したくて習いに行きました、テク面もありますが何しろ四半世紀も楽器を触っていなかったので現代技術を含めて浦島太郎でしたし、果たして今の音楽技術についていけるのかという不安もあったからです
楽器技術に関してはまだまだ全くおこがましいレベルではありますが生涯を通じて突き詰めていきたいです
(余談)スクールに通う時に重視している事ですが、例えばギターならば一般的なスケールの速弾きでもよいので(メタル系ならディミニッシュスケールでも良いし7thスケールの様なジャズ系でも何でも)間近で先生が弾くところを拝見させて頂くだけで吸収できることが沢山あります。フォーム、指圧感、音の鳴り方、両手の動かし方、音作りのセッティングまで全てを凝視して自分に無いものを感じ取りつつ、それらを吸収して行くことで音楽の幅も更に広がると思います。なのでデスメタルを習いに行くというのは無いのですが知見を拡げられますね
活動規模を拡げるとは
我々の様にそもそもの知名度や規模が小さいバンドの状況下で「活動規模を拡げる」というのは本当に難しいです
例えばメタル系音楽であれば大手Century Media(ソニー系レーベル)と契約し音源をリリースできたなら、それは地元ローカルで100回ライブするよりも一瞬で地球上で名が知られて行きますよね
厳しい現実ではありますが例えそのバンドのライブを見たことが無くとも、例えその音源を聴いたことが無くともメディア上にどんどん名前が流布されて行きます
我々の様な小規模のバンドにとっては厳しい現実を突きつけられますが、もし仮に地球上で一番すごい音楽を創ったとしても知られなければ人知れず埋もれていきます
この部分はマイナー系音楽のバンドマンが葛藤しやすいケースの1つではないでしょうか?
結局は「知られなければ始まらない」→「知られないから音源販売なども売れないので活動資金が枯渇していく」→「徐々にバンド自体が活動をフェードアウトしていく」のループ
これを逆手に取るならばバンドをブランディングできればできるほど更にライブや創作活動がやり続けられるという皮肉めいた表現にはなりますがこれらをどこまで求めていくのかかもしれません
そういう意味では出世レースと一緒で、成長過程として「力を持ったレコード会社」、「力を持ったメディア」、「力を持ったエージェント」、「力を持ったプロモーション会社」等と繋がりその方達のサポート受けながら創作音楽を皆さんに知っていただくという活動
実際に招聘会社のコンサートに行けばその招聘会社の関係者もいらっしゃるわけですからそこで直接の面談約束を取るくらいの熱意は必要でしょう
とはいえ、もちろん最終的にはリスナーの皆さんに音源判断を頂くことにはなりますが「まずはそもそも音を届けることが出来るのか」という事も活動規模を拡げたい意思があるならば必要になってくると思います
例えばですがこれからゼロ状態でバンドを始めると仮定する話をしてみましょう
先ずはセルフででも音源をリリースし、それらを持参して「1年目」は国内東名阪等の主要都市、「2年目」に少し足を延ばしてアジアであれば人口の多い中国やインドネシアなどの主要都市、更には「3年目」に遠方としてアメリカやヨーロッパなどの主要都市ツアーを「敢行」しながら力を蓄え、その後徐々に地方都市まで広げていく様なイメージ
かなり大雑把で極端な内容例を挙げた道のりではありますがそういうマクロ視点で考えることも良いかもしれません
ただし前提としてそれらは自己資金が必要。特にゼロ状態のバンドからスタートするならばなおさらです
ですのでこれまでBlog1から伝え続けていますがバンドマンはセンスや技巧だけでなく「動ける環境」(生活も経済基盤も)かどうかが最重要な1つ(加えて「気力体力」)と言えるかもしれません
その他として挙げられるのはやはり「コラボ」です
例えば来日公演があったときにオープニングアクトとして呼ばれるケース
これもゼロ状態からバンドをスタートするのであれば「そもそも知られていないので呼ばれない」という、元も子もない話ですから、なかなか難しいところもありますがエージェント(招聘会社)に熱意をもってコンタクトしてみても良いかもですね
レコード会社だったりイベント会社だったりメディア会社だったりとのコンタクトは普段の日常生活の中でできる活動ですからどなたでもやれることだと思いますし、自主性をもって活動することは活動規模を拡げたいバンドならば必須項目かもしれません
個人的な話になりますが当方は人生上で就職活動というのを殆どしたことが無いのでもしかしたら違うのかもしれませんが「就職活動の際に何十社も会社のセミナーや面接を受けて就職活動をする」というようなニュースを見ていてこれらと類似している部分はあるかもしれません
つまり「縁があればあるし、縁が無ければ無い」という具合で一喜一憂せず淡々とそして諦めずに少しづつステップを踏んでいくような
とはいえ我々はそのあたり(自主性をもって活動する力)がまだまだ弱いので自己指摘する意味も含めて述べていますが、結論としては活動規模を拡げたいならば、いずれはブランディングも必要不可欠な壁に当たる可能性があるという内容でした
便利グッズ
弦楽器のハードケースの持ち運びについての便利グッズの紹介です
ハードケースの場合、取っ手を持ち手に運ぶのでどうしても手が塞がり気味になります
それを解消してくれるのがこちらです↓
これを取り付けることでハードケースを背負うことが出来るようになります↓
ROKKOMANのCP-4という型番で4000円弱
ROKKOMANN ( ロッコーマン ) CP-4 送料無料 | サウンドハウス (soundhouse.co.jp)
変形ギターのハードケースに取り付けられるという優れものです
運搬が楽になる便利グッズの1つですね
レコーディング準備が佳境
我々のレコーディング手法や機材等に関してはこれまでに沢山書いてきましたので省略いたしますがレコーディングもやはり様々な事前準備や手配があります
これをしっかりやっているかどうかでその後の行動や効率も含めかなり変わってきます
ミクロとマクロで全体スケジュールを「立て続ける」こと。途中で軌道修正があってもです
レコーディングしてリリースをするということは、のちにレーベルリリースなのかセルフリリースなのかであったり、新規でレーベルを探すのであればEPKやアー写の準備もそうですし、プロモMVの事前準備もありますし、ミックスマスタリングエンジニアとの日程調整もありますし、更にはアートワークを納期も想定手配する必要がありますし、リリース後にはリリースツアーをするならばその準備も
「レコーディング」と一口に言っても、結果的には全方向への準備を同時に進める必要があります
それをやりながら同時に既に決まっているライブ準備もあります。まして海外公演なら更に多くの準備も必要になります
ですので、アクティブなバンドであれば創作やライブだけでなく「一年中、何かを準備手配」をしているような感じになります
そしてめでたくもレコーディングからリリースまでの目途が立ったならば、今度はその瞬間から次の創作アイデアを温めストックして行くという流れです
なので我々の様な小規模なバンドですら年中が音楽漬けになります
これらを「生きがい」として感じられる人はバンマスに向いているかもしれませんね
音楽活動もやはり気力体力
ライブ活動を行うには気力体力がかなり必要になってきます
先日DEFEATED SANITY大阪公演に出演させて頂きました
彼らはワールドツアー中
毎日のように国を跨ぐ移動しては公演ツアーを行っています
「ワールドツアー」についてよくよく考えてみると
先ずは「家から空港に行き、飛行機に乗ってはイミグレーショーンを通過し、そこから車や列車で現地まで行き、日中には会場でのリハーサルを行い、そして夜に本番、その後すぐにホテルに戻って就寝できたとしても次の日の朝から移動」
これを繰り返しながらツアー活動を行って行く訳です
これがメジャー音楽シーンであれば2日に1回休みとかありますが我々は極端なアンダーグラウンドシーン。経費面も含め日々を回り続けます
そんな「好き過ぎて、だからやってる」が99%な世界です
そしてツアーが終わると新作レコーディング等を行いまたツアーに出るという
そもそもの音楽ジャンル自体が超人スポーツ的なテクニックと激烈なテンポスピード。それに加え過酷ともいえるかもしれない過密日程のツアーを敢行遂行していくという
「好き過ぎる人たちが辿り着く道」、リスペクトしかないです
これまでの過去ログは「Blog」、今後はこちらの「Blog2」よりブログ更新
当ホームページの「Blog」について。これまで通り見ることは出来るのですが開くことが出来なくなり編集ができないため、新たに「Blog2」を作りました。こちらから更新していきます